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幸福に埋もれる

作者: 大宮ニコル

眼を開くと、視界は薄暗かった。

ぼんやりしていると次第に意識がはっきりしてくる。


あったかい。


視線を落とすと小さなつむじが見えた。

俺は体を下へずらし、恋人の寝顔を見ようと少しだけ布団をめくった。


ぐっすり寝てら……。


まだ夜中。

人間は眠る時間。

恋人の布団で恋人と一緒に眠りを貪るべきだと俺の頭は判断する。

ぐっと距離を詰め、抱き寄せ、髪に顔を埋めた。


あったかい、やわっこい、いい匂いがする。


俺がぎゅって抱きしめてるのに、布団や枕、シーツからするこいつの匂いで俺も抱きしめてもらってる気がする。


ああ、大好きだ。


この幸福を誰にも邪魔されたくない。

髪に顔を埋めて大好きな匂いを肺いっぱいに吸い込み、俺は再び脱力した。


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