TIME DIVER プロローグ
この世界と似て比なる世界。精神界。人は行動を起こす時、心が迷う時がある。そんな世界の物語だった。
西暦20世紀。相変わらず世界は混沌の時代を送っていた。
[依頼は爆破テロの阻止。場所は新宿。良いな!お前達!][聞こえてるよ。おっさん!早くゲートを開けな!時間ねーんだろ?][準備は出来ている。介入させてもらうぞ][そうよね。時間だとあと一時間だっけ?間に合うわよね]
[ソウル ゲート。オープン!わかってるな。三分だぞ!それ以内に戻れよ。ゲートは長く、開けられない]
[ナア、ジョフ。ゲートの奥に閉じ込められた奴なんているのか?][まだ、日が浅かったな。タケル。実戦経験は?][良いじゃない。お姉さんが教えてあげるわよ][イヤ。遠慮しとくわ。おばさんは。最近、口うるさいだろ?歳だよな][クックックッ。あのキサラギお嬢におばさんとはな。笑いもんだよ。タケル]
ジョフ、タケル、キサラギの三人はバイクで精神界に飛び込む。
[君は後方支援だ。タケル。ついてこい]二人の先導で、タケルは敵を探す。[ネェ、ジョフ。新しい新入りだけど、どうなのよ。教育係なんでしょ?タケルの][ここに来て間もないだけだ。素性までは関わらない主義なんでな][つまり、最近まで、生きてた児なの?][らしいな。………確かこの辺りだが。ナビが指している。気を抜くな]
ジョフはバイクを停め、辺りを見渡した。[ワッワッワッ!いきなり停まるなよ!先輩][タケル!ナビを見ろ!習わなかったか?遊びじゃ無いんだ!][チェッ。しょうがないだろ。初めてなんだから]
[来るぞ!キサラギ!右上30度!][任せてよ!新入りなんて要らないんじゃない]キサラギは腰のベルトから二丁拳銃を構えた。ジョフは背中から大剣を構えた。[ヘッ?来るの?ドコ?]タケルはサーベルを構えた。
[ショート系の武器か。当てにならんな][賞金は二人で山分けかしらね][タケルにくれてやれ。こんな装備じゃ勝てないだろうからな][譲るわ。こんな小金]
暗闇の奥から光る影があった。[ウルフか。Sクラスの精神魔だな。キサラギ!牽制しろ!]
ズパパパッ!グローッ!
断末魔の声がこだまする。[行くぜ!セリャッ!]ジョフが真っ二つに切り裂く。精神魔は倒れ、地面に落ちて消える。消えた跡には小さなメダルが落ちる。
[さあ、帰るか。ホレ。報酬だ。あめ玉位は買えるな][アーッ………ハイ]三人はバイクに股がり帰る。
男は意識を失い、倒れる。自分が何をしていたのか思いだせなかった。
[ご苦労だったな。ジョフ。で、どうだね?新入りは][長官。使い物になりませんよ。あんな坊や][誰なんです。タイムダイバーになれなんて薦めたの][上だ。幹部候補らしいな][上に居れば良いのに。何で現場なんか来たんです?][それが判れば苦労はしないよ。キサラギ君。まあ、とにかくご苦労さま]
彼等はタイムダイバー。霊界からの使者と呼ばれ、事件の少し前に戻り、浄化する力を持った戦士だった。




