表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

花や草になりたかった。

作者: 感情否定派
掲載日:2026/05/14

暴力

0日目 30℃ くもり 

学校のトイレの個室の中で、一通りいじめられ終えた女の子が、誰もいないトイレの中で、こんな思いするくらいなら花や草になりたかったと言った。そして重い足取りで家に帰り、床に着き、渋々と目を閉じた。


1日目 29℃ 晴れ 

目覚めると公園の花壇の花々と並んで埋められていた。そして一人の男が前に立っていた。女の子は様々な言葉を言っていたが、男は気にせず女の子に説明をした。その男が言ったことを要すると、花や草になりたいと言っていたから埋めたと。足や手の指、服は植物には相応しくないから切り落としたと。それを聞いた女の子は絶望した。説明の最中手の指がない事を確認して、これは現実なんだと理解したからだ。そして最後に男は写真を撮って、笑顔を浮かべて、君の根はひげ根だから単子葉類だよ。楽しんでね。とそう言い残して少し離れたベンチに座った。そして男はスマホをポチポチと叩いていた。それを女の子は呆然と見続けることしかできなかった。その後遊びに来た子供達に石を投げられたり、ボールの的当てにされる。通りすがる大人達からは冷えた冷笑とスマホと屈辱的な視線を向けられる。 ある人は助けを呼んだと言っていたが、その後に来たのはさらに多くの人だった。


2日目 32℃ 晴れ 

抜け出そうと指がない手で必死に土を掘ろうとしたが、女の子の疲労し切った体と体液で硬くなった土を掘ることはできなかったようだ。そしてまた多くの人間から同じようなことをされる。


3日目 38℃ 晴れ 

水分が十分に摂れず、日光が絶え間なく降り注ぐ。その状況下でも多くの人が女の子を触る。だが水や食料を多種多様な方法で与える人の方が多かった。これにより女の子は少しの幸福感を得られたのだろう。だがそのあと何故か女の子は悲しそうな顔を浮かべていた。


4日目 27℃ 雨 

雨だからだろうか?人があまり来なかった。女の子は空を仰ぎ、硬い土の中で静かに呼吸をしている。雨がすぐに止んで欲しいなと、そう思いながら瞼を閉じた。


5日目 31℃晴れ 

猫が来た。引き抜こうとしているそうだったが無理だった。犬が来た。引き抜こうとしているそうだったが無理だった。子供が来た。引き抜こうとしているそうだったが無理だった。 そして年老いた女と男が来た。それを見た女の子は満面の笑顔を浮かべた。引き抜こうとしているそうだったが無理だったらしい。だが男女は諦めないらしい。年老いた男は何故か女の子の体に足を置き、髪を掴まれた女の子の顔は青ざめていった。それでもお構いなしに引っ張る。そして大量の髪が引きちぎれ、女の子が大きな声で叫んだ。その後に年老いた男は女の子と何かを話し、満足げな顔を浮かべ、老いた女と共に去っていった。


6日目、7日目、8日目、9日目、10日目、といろん

な日々を過ごしていくうちに女の子は表情を失い、反応がなくなっていった。これを男はじっと見ていた。何故なら元来植物は人間に観察をされていたからだ。女の子は日が過ぎるごとに植物に近くなっていった。そして私が観察することにより、より一層花や草に成れたのだと、ブランコを漕ぎながら男は満足げに笑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ