第21話 鑑定結果
ゴールドランク鑑定士、ソール・イシュタット。二十四歳。
聖王国においても数少ないゴールド鑑定士の一人であり、その中でも彼女の経歴は特異だった。
貴族の血を引くことなく、一般庶民の家に生まれながら、魔力を宿していたという稀有な存在。
やがて縁に導かれるように、プラチナランク鑑定士にして商会ギルド本部長――ドルマン・ゴードヴェールと出会い、鑑定士の道へと足を踏み入れた。
才能と努力を積み重ね、気が付けば彼女はゴールドランクにまで上り詰めていた。
そして今、そのソールが向き合おうとしているのは――
シェルフィード侯爵令嬢、アルマ嬢が持ち込んだ鑑定依頼品。
侯爵家という、貴族の中でも高位に位置する家門から差し出されたアイテム。
それがただの品であるはずがないことは、考えるまでもなかった。
本来であれば、この鑑定はプラチナランク鑑定士――
ソールにとって師にあたるドルマン・ゴードヴェールが担当する予定だったのだから。
しかし、当の本人は不在。
その結果、鑑定を任されることになったのが、自分だった。
(ドルマン先生宛ての鑑定依頼……ただ事ではない可能性が高いわ。気を引き締めないと)
自然と背筋が伸び、胸の奥に力がこもる。
決意を胸に、ソールはテーブルを挟み、アルマの正面へと静かに腰を下ろした。
その一連の所作に、迷いはない。
そこには、ひとりの鑑定士としての覚悟が、はっきりと滲んでいた。
「それでは、シェルフィード様。今回ご依頼の鑑定品を、お見せいただけますでしょうか?」
静かでありながら芯の通ったソールの声。
その佇まいに、鑑定士としての覚悟を感じ取ったのだろうか――。
ソールの内心の決意とは裏腹に、アルマの胸……いや、正確には胃のあたりが、ちくりと痛んだ。
(うぅ……なんか胃が痛くなってきたぁ……。ユティの作ったアイテムを、ブロンズランクの鑑定士に軽く見てもらうだけのつもりだったのに……。どうして、ゴールドランクの鑑定士にお願いする流れになるの……!? ちゃんと確認しなかった私も悪いけど……でも!
いくら何でも、やりすぎよ、リンっ!)
貴族としての体裁を重んじた結果が、まさかここまで事態を大きくするとは――。
そう思うと、後悔が胸に押し寄せる。
だが、周囲の空気は待ってはくれない。
事はすでに動き出しており、引き返すことはできなかった。
――ならば、覚悟を決めるしかない。
「リン。ソールさんに、依頼物を」
胸中の不安をすべて飲み込み、アルマは侯爵令嬢としての顔でそう告げた。
その言葉を合図に、リンは即座に動く。
一切の逡巡も見せず手提げのバッグを開き、その中から二本の小瓶を取り出した。
一方は深い赤。
もう一方は淡くも妖しく光を反射する紫。
リンはそれぞれを一本ずつ、静かにソールの前のテーブルへと置く。
その瞬間――
ソールの表情が、先ほどまでの丁寧な応対用のものから、はっきりと変わった。
翠の瞳が細められ、鑑定物を射抜くように見据える。
柔らかさは消え、そこにあるのは研ぎ澄まされた眼差し。
(……)
言葉は発せずとも、その空気だけで分かる。
彼女は今、この場にいる「商会職員」ではない。
――ゴールドランク鑑定士、ソール・イシュタット。
その真価を示す時間が、静かに始まろうとしていた。
「シェルフィード様、少しお伺いしてもよろしいでしょうか?」
その問いかけに、アルマは静かに頷いた。
胸の奥にわずかな緊張が走るのを自覚しながらも、その欠片すら表情に滲ませない。
「ええ。私にお答えできる範囲であれば」
穏やかで、しかし曖昧さのない声。
ソールはその返答を受け取り、まるで確証を積み重ねるかのように、改めてアルマを見据えた。
――鑑定は、すでに始まっている。
鑑定士とは、ただ物を見る者ではない。
鑑定物が生まれた背景、入手の経緯、持ち主の立場や意図。
それらすべてが価値を左右し、真実へと至る手がかりとなる。
その理念は、ソールが鑑定士として歩み始めた頃から、体に、そして心に刻み込まれてきたものだった。
現ミレディア商会ギルド本部長――プラチナ鑑定士ドルマン・ゴードヴェールから、幾度となく叩き込まれた教えでもある。
「では……」
ソールは静かに言葉を選び、問いを重ねる。
「シェルフィード様は、このアイテムについて、どこまでご存じでしょうか?」
その一言に、アルマの内心がわずかに身構える。
(……やっぱり、そこ聞くよね……)
相手はゴールドランク鑑定士。
この先の鑑定結果に、大きな誤りが生じるとは考えにくい。
だが問題は、そこではなかった。
ここまでの鑑定士を手配してもらったにもかかわらず、鑑定に出したものが――
友人ユティナが作った、正体も定かではない瓶詰めの液体。
(正直……釣り合わなさすぎる)
その事実が、胸の奥で重くのしかかる。
ユティナに対して申し訳ないという気持ちと、
貴族として、シェルフィード家の名を背負う者としての責任。
もし、これがポーションでもエーテルでもなかったなら。
もし、鑑定の結果があまりにも凡庸で、あるいは価値すら認められないものだったなら。
――いや。
むしろ、そうである可能性が高いと分かりきっているからこそ、問題なのだ。
その場合、どう落としどころをつけるべきか。
家名に泥を塗ることなく。
令嬢として恥を晒すこともなく。
場の空気を壊さず、誰の名も傷つけることなく――。
すべてを穏便に収めるための言葉を、
アルマは必死に探していた。
アルマの頭の中では、幾つもの思考が高速で巡っていた。
しかし、そのすべてを胸の奥に押し込み、
彼女はゆっくりと、貴族令嬢としての仮面を完璧に整える。
その表情は変わらない。
静かで、凛として、微塵の動揺も見せないまま――
鑑定という名の対話に、真正面から臨もうとしていた。
そして、アルマは静かに口を開いた。
「そのアイテムについては……正直、ほとんど何も知りません」
その一言に、背後に控えていたリンがわずかに反応する。
ほんの一瞬、呼吸が止まったかのような気配。だが、それを表に出すことはない。
彼女はただ、主人の言葉を信じ、聞き役に徹するだけだった。
一方で、ソールはわずかに目を見開く。
「……そうなのですか?」
アルマは小さく頷き、そのまま話を続ける。
彼女の思考は明確だった。
下手に作り込んだ嘘は、必ずどこかで齟齬を生む。
それならば、余計な装飾は施さず、「知らない」という一点に集約した方がいい。
「このリンが、実家で父の私物を整理していた際に見つかったものだそうです。父に尋ねてみたのですが、どこで手に入れたのか、何のアイテムなのか……本人も覚えていないと」
ユティナの名は、完全に伏せた。
偶然見つかった、出所不明の品――貴族の家なら十分にあり得る話だ。
そしてアルマは、現実味を持たせるため、ほんの少しだけ表情を曇らせる。
「最初は……捨ててしまってもいいのでは、とも思いました。ですが、正体の分からないアイテムを安易に処分するのも、さすがに抵抗がありまして」
困ったように、しかし過剰にならぬ程度に眉を下げる。
「それなら、一度きちんと鑑定に出してから判断しよう、という話になったのです」
声は終始落ち着いていた。
言葉選びも、間の取り方も、すべてが慎重で、丁寧で――違和感を感じさせない。
ソールは小さく頷き、納得したように息を吐く。
「なるほど……。確かに、アイテムによっては毒性や呪いを含むものもございます。処分方法を誤れば危険な場合もありますし、そのご判断は非常に賢明かと存じます」
その言葉を聞いた瞬間、アルマは内心で小さく安堵する。
(……通った)
表には出さず、しかし分かる者には分かるほど、ほんのわずかに肩の力を抜く仕草。
「そう言っていただけると、鑑定に回して良かったと思えます」
それは貴族令嬢としての礼を保ちつつも、どこか本音の滲む一言だった。
ソールは改めて二本の瓶へと視線を落とし、表情を引き締める。
「それでは……早速、鑑定に入らせていただきます」
そう告げた瞬間、室内の空気が一段、張り詰めた。
ソールは、テーブルの上に置かれた二本の瓶を交互に手に取り、角度を変えながら慎重に確認していく。
光に透かし、わずかに振り、瓶の厚みや封蝋の状態まで目で追う。
その所作は迷いがなく、少しの違和感も見逃すまいとする――まさしく鑑定士のそれだった。
やがて彼女は静かに魔法を展開する。
淡い魔力が指先から広がり、まずは瓶そのものへと向けられた。
(容器自体は……見た目通り。特別な加工も、魔術的な仕掛けもない……)
ごく一般的なガラス瓶。
装飾もなく、魔力を通すための紋様も刻まれていない。
(やはり……問題は中身、ね)
視線が自然と液体へ移る。
赤と紫――どちらも通常の霊薬では見かけない色合い。
魔力を探ると、はっきりとした反応ではないものの、確かに“何か”がある。
(……微かだけれど、魔力は感じられる。偶然の混入ではない……?)
その瞬間から、ソールの表情は明らかに変わっていった。
時間が経つにつれ、翠の瞳は鋭さを増し、鑑定に没頭していく。
その様子を、アルマとリンは言葉を交わすことなく見守っていた。
――悪いことをしているわけではない。
それでも、胸の奥に小さな棘のような感情が刺さる。
(……こんなにも真剣に鑑定してくださっているのに……)
アルマは、わずかに視線を伏せる。
(彼女は、これが一般人……それも、専門外の子が作ったかもしれない物だとは知らない……それが、せめてもの救い……なんだよね)
今さらながら、強い罪悪感が胸に広がる。
リンも同じ思いだった。
ゴールドランクの鑑定士が本来向き合うべきは、遺跡から出土した魔道具や、高難度ダンジョン産の希少アイテム。
目の前のそれが、果たしてその価値に見合うものなのか――結果は、彼女自身にもある程度予想がついていた。
そんな二人の内心など知る由もなく、ソールは一切気取ることなく、ただ黙々と鑑定を続けている。
その背中は、職務への誇りと責任に満ちていた。
ソールは静かに、しかし確実に――その“正体不明のアイテム”の核心へと迫っていく。
「失礼いたします。鑑定のため、それぞれのアイテムからごく少量――数滴ほど、サンプルを採取してもよろしいでしょうか?」
静かで丁寧な問いかけ。
「はい、問題ありません」
アルマが即座に答えると、ソールは小さく頷き、まず赤い液体の入った瓶へと手を伸ばした。
キャップを開けた瞬間、わずかに空気が揺れる。
ソールは自らの前方に、正確無比な動きで魔法陣を展開した。淡く光る幾何学模様が空中に浮かび上がり、鑑定用の魔法であることが一目で分かる。
彼女は慎重に瓶を傾け、赤い液体を数滴だけ垂らした。
液体は、魔法陣に触れた瞬間、弾かれることもなく――
まるで吸い込まれるかのように、静かに魔法陣の中へと溶け込み、霧散していく。
次の瞬間。
ソールの正面に、半透明の薄い板が出現した。
鑑定結果を可視化する情報板だ。
板の表面には、魔力波形、構造式、数式、そして意味不明な文字列が次々と刻まれていく。
アルマとリンは、息を潜めるようにその光景を見守っていた。
ソールは、板に浮かび上がる情報を一つひとつ追い、やがて――
わずかに目を細める。
その眉が、困惑から疑念へ、そして明確な動揺へと変わっていくのが、はっきりと分かった。
「……こ、これは……?」
掠れた声が、待合室に落ちる。
次の瞬間、ソールの表情は完全に驚愕へと塗り替えられていた。
それは、鑑定士として“想定していた結果”の、遥か外側にあるものを――
彼女が、確かに目にしてしまった証だった。
しかし、そんな事情を知る由もないアルマたちは、そのソールの姿を目にした瞬間、背筋にひやりと冷たいものが走った。
気づけば二人のこめかみには、じわりと冷や汗が滲み、静かな空気の中で不安だけが確かに膨らんでいく。
(……やっぱり、アイテムですらなかったのかな……)
アルマの胸に、不安が静かに広がる。
(この反応……やはり、そういう事なのでしょうね……分かってはいましたが……はぁ……。いえ、それでも……お嬢様に相応しい鑑定士に対応していただく判断は、間違っていないはず……!)
リンは内心でそう言い聞かせながらも、募っていく申し訳なさを押し殺していた。
二人がそんな思いを抱えていることなど知る由もなく、ソールは既に次の鑑定へと移っていた。
紫の液体が入った瓶のキャップを、今度はより慎重に開ける。
同じように魔法を展開し、数滴の液体を魔法陣へと落とした。
紫の液体もまた、静かに魔法へと吸い込まれ――
直後、先ほどとは異なる反応を示す。
半透明の板に、新たな文字列と数式が浮かび上がり、その密度は先程と同じくらい。
情報は複雑に絡み合い、まるで“整理されることを拒むかのよう”に流れていく。
ソールは顎に手を添え、食い入るようにそれらを読み取る。
「……これは……。……いや……ここが、こうで……?」
独り言のような低い呟きが、断片的に零れ落ちる。
その表情は、驚きと困惑、そして強い集中が入り混じったものへと変わっていった。
やがて――
ソールはゆっくりと手を下ろし、魔法を解除する。
淡く光っていた魔法陣が消え、半透明の板も霧が晴れるように消失した。
待合室に、音が失われたかのような沈黙が落ちる。
その静けさの中で、ソールは一度だけ深く息を整え、顔を上げた。
「……それでは」
その声は、先ほどまでとは明らかに違っていた。
「鑑定の結果を、お伝えいたします……」
張り詰めた空気が、限界まで引き延ばされる。
アルマとリンは、固唾を呑んでその言葉を待った。
(とりあえず……鑑定結果を聞いて、今回の落とし所を考えなくちゃ……!)
そう心の中で必死に思考を巡らせるアルマをよそに、ソールは静かに、しかしはっきりと告げた。
「こちらの赤い液体は――ハイポーションです」
「……え?」
思わず、間の抜けた声がアルマの口から零れる。
「……はい?」
ほぼ同時に、リンからも信じられないといった声が漏れた。
二人の思考は、完全に停止していた。
だが、ソールは一切の迷いを見せず、淡々と鑑定結果を続ける。
「そして、こちらの紫の液体は――ハイエーテルです」
「…………」
再び、待合室を沈黙が包み込む。
その沈黙を破ったのは、アルマだった。
「あ、あの……ソールさん。その鑑定結果は……本当に、間違いではありませんか?」
どこか縋るような問い。
だが、ソールは即座に、そして力強く首を横に振った。
「はい。このバッジに賭けて誓います」
そう言って、彼女は右手を自身の胸元――金色の鑑定士バッジに当てる。
「この二つのアイテムは、間違いなくハイポーションとハイエーテルです」
そこに一切の曖昧さはなかった。
「……しかし……色が……」
ぽつり、とリンが呟く。
長年仕えてきた彼女だからこそ、知識として“おかしさ”が拭えなかった。
「はい。おっしゃる通りです」
ソールは頷き、続ける。
「本来、ハイポーションは金色。ハイエーテルは銀色の液体が一般的です」
一度、赤と紫の瓶へと視線を落とし――再び二人を見る。
「ですが、色が異なるからといって、別物であるとは限りません。鑑定の結果、これらは確かにハイポーション、そしてハイエーテルです」
その言葉は、重かった。
ハイポーション。
それは通常のポーションとは一線を画す回復薬であり、単なる傷や怪我の治癒に留まらず――
失われた身体の一部、欠損すら修復できるとされる、極めて高位の霊薬。
ハイエーテルも同様だ。
一般的なエーテルが魔力の回復を目的とするのに対し、ハイエーテルは回復量と速度が桁違いであり、
瞬時にCランク以上の魔力量を完全回復できるものだけが、そう呼ばれる。
それは、戦場や高難度ダンジョンであれば――
命を左右する“切り札”に等しい。
そんな代物が、今――
何事もなかったかのように、テーブルの上に置かれている。
アルマとリンは、言葉を失ったまま、ただその瓶を見つめるしかなかった。
(色の違うハイポーションとハイエーテル……本当に、ユティが作ったの……? もし、そうだとしたら……)
アルマは目を細め、静かに思考の海へと沈む。
胸の奥に芽生えるのは、驚きだけではない。
理解が追いつかないという、不安にも似た感情だった。
そんな彼女の様子を窺いながら、ソールが口を開く。
「鑑定結果は以上です。こちらのアイテムにつきましては――商会での買取も可能ですが、いかがなさいますか?」
「……買い取る、ですか……」
アルマは小さく復唱する。
(ユティから貰った物だから、売るつもりはないけれど……でも、相場は知っておいた方がいいわよね)
表情には出さず、冷静を装ったまま問い返す。
「もし、商会で買い取る場合……いくらほどになりますか?」
「ハイポーション、ハイエーテルはいずれも流通量が非常に少ない希少品です」
ソールは淡々と説明する。
「作れる霊薬師も限られておりますし、ダンジョン産となれば高難易度――
それもAランク冒険者パーティが挑む領域でしか、入手例は確認されておりません」
一拍置いて、結論を告げる。
「現行の相場から判断しますと、一本につき五万ルクス。その価格での買取が妥当かと存じます」
「……そうですか……」
分かっていたはずなのに、胸の内で確かな衝撃が走る。
(ユティが作ったものが……五万……)
その微妙な間を、ソールは不思議そうに見つめていた。
「なお――」
続けて、彼女は言葉を足す。
「これは、あくまで“商会で買い取る場合”の価格です」
アルマとリンの視線が、自然と彼女へ向く。
「今回のアイテムは、従来確認されたことのない色のハイポーション、ハイエーテルです。前例のない品となれば、コレクターの間では評価が跳ね上がる可能性があります」
静かに、しかし確信をもって。
「オークションに出品なされば……二十万ルクス前後になる可能性も、十分にございます」
「二十万ですか!?」
思わず声を上げたのは、リンだった。
その瞬間、アルマがわずかに視線を向ける。
「……リン」
その一言で、リンは我に返った。
「失礼いたしました……」
すぐさま姿勢を正し、アルマとソールへ深く頭を下げる。
「それでは――買取、もしくはオークション出品は、いかがなさいますか?」
ソールは丁寧に問いかける。
「ご希望でしたら、鑑定書を発行し、その後の手続きも商会でお手伝いできますが……」
「いえ」
アルマは、はっきりと首を横に振った。
「今回は結構です。まずは、父に報告をしようと思います」
「あ……失礼いたしました。出過ぎたことを申しました」
ソールは自らの早合点を詫び、頭を下げる。
「いえ、お気になさらず。本日は、丁寧な鑑定をありがとうございました」
アルマは貴族令嬢らしい、控えめで優雅な所作で一礼する。
「こちらこそ。これほど興味深いアイテムの鑑定に携われたこと、感謝いたします」
そうして――
ユティナから渡されたアイテムの鑑定は、無事に終わった。
しかしそれは同時に、新たな疑問と、避けられない問題の始まりでもあった。
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