第3.5章 ― 騎士たち ―
物語が始まる前にちょっとした注意！！
私は日本語のネイティブスピーカー／ライターではないので、この物語の大部分はChatGPTを使って翻訳しています(◞‸◟)
でも、この物語はこのサイトの雰囲気に合ってると思ったので、ここに投稿させてもらいました！
フィードバックや建設的なアドバイスをもらえたらとっても嬉しいです！ദ്ദി(ᵔᗜᵔ)
それと、アグリッパの見た目をイメージしやすくするために、簡単に説明すると「鋼の錬金術師」のヘイマンズ・ブレダにキツネ耳としっぽをつけた感じだと思ってください！₍^. .^₎⟆)
――数時間前。
アゾラの光線は標的をかすめただけで、突然現れた誰かに突き飛ばされてしまった。だが彼女は特に気にしなかった。ここは〈暗黒の奈落〉だ。あんな長い落下から二人が生き延びられるはずがない。
「アゾラ、あんまり収穫はなかったよ。金貨が少しと――」
剣士が報告を切り上げたとき、彼の視線が何かを捉えた。奈落に落ちていく二人の姿。その中の一人の髪が――あの逆立った、漂白されたような金髪が――
「もう終わりでいいでしょ？ あの二人のことは気にする必要ないわ。奈落で生き残れるわけないし」
アゾラは自分たちの〈キャラバン〉へと歩いていく。
サトシはいまだに信じられなかった。この世界に、こんな技術があるなんて。馬も車輪もなく、ただ中央に立てられた杖の力で動く馬車――。
「また見とれてるんでしょ？」アゾラがくすっと笑う。「〈エル・シド〉。あたしたち〈星界ノヴァ騎士団〉専用に作られた六台のキャラバンの一つよ」
彼女は木製の車体をなでながら言った。「でもねぇ、なぜか予感があるの。いつか七台目が作られて、それはあんた専用になるんじゃないかなって」片目をつむり、いたずらっぽくウィンクする。
中は意外と広く、両側にビロード張りの座席、中央には金色の装飾を施された杖。その上に純粋な魔力を放つ真紅の宝珠が鎮座していた。
アゾラが奥の席に座り、サトシも隣に腰を下ろす。彼女が宝珠に手を触れると、光が強まり、ゆっくりとキャラバンが走り出した。宝珠の中には光点がいくつも浮かび上がり、まるでこの世界版のGPSのように行き先を示している。
シートに身を預け、サトシは窓の外を眺める。遠ざかっていく奈落。その代わりに現れるアルス・ノヴァの象徴――鬱蒼とした緑の森。
彼の脳裏には、先ほど奈落に落ちていった人物の髪が焼きついていた。……まさか、彼じゃないよな？ この世界に来てまだ一か月しか経ってないのに、また――？
「おーい？ セペアからサトシくんへ？」
ぱちんと指を鳴らし、アゾラが笑顔で彼を現実に引き戻す。「考えごと？ ……ほら、来客みたいよ」
前方の窓から見えるのは、必死に手を振る少女。涙で潤んだ大きな緑の瞳がはっきりと見えた。
キャラバンが止まると、少女は慌てて横の扉に駆け寄り、ノックする。サトシが扉を開けると、思わず頬が熱くなった。彼の胸あたりまでしかない小柄な体格、片目を隠すように垂れたふわふわの桃色の髪。荒い息を整えながら、涙を拭って言った。
「よ、よかった……騎士さま……！ ルカの村が……魔獣に襲われて……助けてほしいの！」
サトシとアゾラは顔を見合わせ、うなずく。そしてサトシが答える。
「君の名前は？ 案内してくれる？」
そう言って道を開けると、少女は小さく頭を下げて乗り込んできた。
「わたし、スズなの……！ どうしてこんなことになったのか分からないの。さっきまで、すっごく平和だったのに……」
彼女はまた泣き出してしまう。サトシはそっと肩を差し出し、スズは子供のように縋りついた。
「ふふっ、また獣人の奴隷でも逃げたんじゃないの？ 魔獣って、ああいう血が大好物だもんねぇ」
アゾラは笑いながら、スズの指さす方向に手を伸ばして示す。「だから昔、あいつらのほとんどを処分したのよ。獣人が一人いれば、百匹の魔獣がついてくるって言われるくらいだし」
小さく唇を噛み、苛立ちをのぞかせたが、すぐににっこりと笑顔を戻した。
「でも心配しないで？ あたしたちは〈星界ノヴァ騎士団〉。どんな敵だって倒せるんだから」
ウィンクひとつ。アゾラの冗談めいた口ぶりに、スズは涙を拭きながらも笑みを浮かべた。
