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【連載版】愛する人がゴーレムになりました。  作者: 山親爺大将


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第6話 やっぱり絡まれ中

 迷宮都市が見えてきた。

 流石にゴーレムで乗り込む訳にはいかないから異空庫に仕舞い込む。


 メイがちょっと心配だが、ここまで何もしてないし、都市までそんなに距離もない。

 この位の距離なら歩けるだろう。

 マリーは目立つとトラブルの元になりそうだから、より小さくなってもらって俺の懐の中に隠れてもらった。


「証明書は?」

 衛兵に身分証明書の提示を求められる。

 もちろんそんな物は持ち合わせてない。


「パルッカが陥落したの知ってるか?金だけ持って逃げて来たんだ」

 そう言って山賊から掻っ払ってきた小袋から小金貨を取り出して渡す。

 感覚的には1万円くらいだな。

 色々話すより、衛兵に賄賂渡した方が手っ取り早い。


「お、そうか、大変だったな、どこで証明書発行してもらうつもりだ?」

「1番楽だから、冒険者ギルドだな」


「そうかこの通り右に真っ直ぐ行って突き当たりだ」

「お、ありがとな、後、こいつ途中で拾ったんだが、任せていいか?」


「ん?獣人か?あー、冒険者ギルドの方に話持っていってもらえねぇか?」

「お、そうか、分かったわ」

 それだけ話すと、都市に入るために2人分銀貨6枚を渡して冒険者ギルドに向かう。

 山賊襲っておいて良かった、金策を考えなくて良い。


 冒険者ギルドの受けつけまで来た。

「登録したいんだがここで良いか?」

「はい大丈夫です、これに必要事項を書き込んで下さい」


 渡された書類に必要事項を書き込む。

 名前はショウ。

 年齢は25。

 職業は…ま、良いか、嘘じゃねぇしな、ゴーレム乗りっと。


「おいおいおい、ゴーレム乗りだとよ!ゴーレム乗りが冒険者だとよ!」

 そう言って俺に絡んできた奴がいる。

 背がでかく、やたら身体のバランスが悪い男だ。

 顔がデカくて足が短く手が長いんだな。

 なんだろう、オラウータンが人間のコスプレしたみたいな?

 そんな感じだ。


 こいつがゴーレム乗りをバカにするのは分からなくも無い。

 一般的なゴーレム乗りは、ドンキーゴーレムっていう作業用のゴーレムに乗ってる奴を指す。

 騎士が乗る様な戦闘用ゴーレム乗ってるやつは自分の事をトルーパーって言うしな。

 現代風に言うなら、一般的なゴーレム乗りは現場で作業用の特殊車両乗ってる人で、トルーパーは特殊車両は特殊車両でも自衛官が乗ってる戦車乗ってる人くらい違う。


 だからまぁ、ゴーレムに乗ってないゴーレム乗りは一般人と思ってるんだろうけど、俺は兵士側だな。

 トルーパーにはなれなかったから、トルーパーって堂々と言えないからゴーレム乗りって名乗るしかないんだよな。


「俺は俺なりに頑張るから、まぁ気にしないでお前はお前で頑張ってくれ」

 揉めても仕方がない。

 ここは穏便にいこう。


「はぁ?舐めた口聞いてんじゃねぇぞ!お前には俺が直々に冒険者の厳しさ教えてやるよ」

 そう言いながら、俺の腹にパンチを入れた。

 言うほど強い冒険者でもないんだろう、まぁ、これくらいなら耐えられるな。

 うん、穏便に、穏便に…でも気になった事だけは聞いておこうか。


「なぁ、聞いて良いか?お前ゴブリン食ったか?」

「はぁ?食う訳ねぇだろ!」

「そうか、じゃあ、お前がゴブリン並みにくせぇんだな、よく平気だな」

「なんだとこの野郎!」

 思いっきり顔をぶん殴られた。

 ドガッと言う音と共に壁まで吹っ飛ばされた。

 周りもニヤニヤ笑いながらこっちを見ている。

 あいつらの顔も覚えておこう。


 冒険者になって初日だ、あんまり暴れるのも良くないな。

「な、なんだテメェやる気か?」


 最前線からは外されたとはいえ兵士として鍛えられてる。

「ゴブォア!」


 冒険者でのレベル換算だと確か10レベルくらいの強さくらいはなってるはずだ。

「イデェ、分かった!俺の負けだ!」


 武器が良かったとはいえオーガもソロで倒せてるしな。

「や、やめて…」


 そういえば、ゴーレムで倒した分って経験値とかどうなってるんだ?

「た、たすけて…」


 山賊って経験値になるのか?流石に無理かぁ。

「コヒュー、コヒュー、コヒュー」


「おい、止めろ!これ以上やったら死んじまうぞ!」

「ん?え!あれっ!あーすまんすまん、考え事してた!」


「お前…」

 めっちゃドン引きされた。

 こいつ誰だ?

 30代後半くらいのかなり実戦で鍛えられた様な感じの男だ。


「ところであんた誰?」


「ここのギルドマスターだ」


「おお!上官じゃないか!今日からここで厄介になります!よろしくお願いします!」


「一体何があったら、こんな事になるんだ?」


「あ、いや殴られたんで、殴り返したんだけど、相手が弱すぎるとどうにも戦闘に集中出来なくて色々考えてたら、ついね」


「お前はついで人を殺すのか?」


「え?殴ってきたんだから、そこからは殺し合いでしょ?いや、まぁ、そこまでじゃないにしても殺されてもしょうがないじゃん」


「おいおい、お前はどこの戦場からきたんだ?」


「パルッカが陥落したんで、逃げてきたんだ、あれだな逃亡兵って奴だな」


「はぁぁ、本当に戦場帰りか、良いか今回は見逃すが次からは衛兵呼ぶからな!」


「いやぁ、すまんすまん、次から穏便に済ますよ、あ!その前に!ひとつだけ言わせてくれ!」

「なんだ?」


 周囲でニヤニヤ見ていた連中に向かって

「お前ら顔覚えたからな!ダンジョンで見かけたら覚悟しておけよ!」

「お前!ちょっと来い!」

 まいったなぁ、出来るだけ穏便に済ませたかったんだけどなぁ。


 俺はなんか個室に連れて行かれた。

お読み頂き、ありがとうございます。

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