動いてくれるキャラ作り
人間なんて全部同じです。
飯を食って糞をして、繁殖するだけ。
でもそれだけの認識ではキャラは作れません。
本当によく出来たキャラってには、どの作家に受け渡しても迷いなく活躍してくれるものと思います。
ちゃんと動いてくれる良いキャラはどんなものか、私が思いつくのを上げて分析してみます。
あくまでこのキャラいいなぁと思っている私が認識している範囲内でです。
認識してない情報は、このキャラいいなぁと思う材料では無いと思うので。
まずはいいなぁと思う一人目。
【ルパン〇世の五右衛門】
〇出自・育ち
義賊の泥棒の石川五右衛門の末裔ですね。
ネタの一つとして話を広げやすそうでは有ります。
〇役割・職業
破天荒な大泥棒の協力者ですね。
そちらの主役がストーリーを引っ張るのでサポート役です。
〇服装・特徴
大都会のど真ん中だろうが、ヨーロッパの街中だろうが古武術の道着みたいなのを着てキャラクターをアピールしてます。
剣術の達人で銃弾や飛行機、建物ですら切り裂く最強の剣を持ち歩いています。
〇性格
基本生真面目で女性が苦手で女性経験は少ないため、物凄くピュアです。
大体いつも、そこを突かれるのがテンプレな流れです。
〇口調・話題の趣向
拙者は~とかの武士言葉で、余計な冗談は言わず泥棒仕事に必要な話題以外では常に口を閉じて目を閉じて無言で佇んています。
違和感なく黙ってくれる事、これがキャラでお人形遊びする上で物凄く便利そうです。
物語を発生させるトリガーを全身に持って、全身武装してますね。
いつでもネタを発射出来そうです。
本当に最強です。
しかもサポート役として黙ってくれているから、ル〇ンと次〇の会話で物語を進められます。
コイツがおしゃべりだったら騒がしくなってしまったでしょう。
小説を書いていると例えば5、6人のパーティーであろうと思に喋るメインキャラは2、3人で限界。
それプラス外野のモブで精いっぱい。
他は沈黙するしかありません。
では次は残念だなぁと思う一人目
【ファイナル・〇ァンタジー・タクティクスの主人公ラ〇ザ】
〇出自・育ち
えぇっと騎士目指せるからそこそこの下級貴族?
それらしい描写も記憶に無いし、普段の主張に無いから分からないですね。
〇役割・職業
ゲーム中で転職出来る事はおいといて、物語的には騎士目指してて野良になって流浪の傭兵的な感じ?
誰に従って何で収入を得て、何の目的で動いてたか記憶に無いですね。
〇服装・特徴
ライトプレートアーマーを着て、グリーブも履いてるから戦士よりは騎士寄りのファイターかな?
主人公技も無かったように思うし、取り立てて強かったかと言うと、名前が付いた駒でしかなかったですね。
〇性格
正義感が……それなりには有るだろうけど、強く主張するエピソードが記憶に無いですね。
ずっと傍観者になって「ディリー〇……」とか呟いていただけの印象。
〇口調・話題の趣向
あんまり喋っていた記憶が無いし、しゃべっていても彼の主張が強く表れていた記憶が無いですね。
ちょっと特徴が無さすぎですよ。
人と会話するにも「……髪型変えた?」と言うような、何かの特徴やきっかけを入り口にしますが、そんな物が殆どないツルッツルの無敵ボディです。
ずっと画面に映ってただけのモブですよ。
このゲームの雰囲気は面白そうなのに、なぜかクリアしても納得いかない感の原因の一つだと思います。
次はいいなぁと思う二人目。
【ファイナル・〇ァンタジー・タクティクスの女騎士アグリアス】
〇出自・育ち
それほど主張の強いエピソードは記憶に無いですが、オリヴィア姫の護衛に付いているという事実が、描写せずともそれなりの名家かつ武家出身の娘であることを語っています。
〇役割・職業
隊長格の騎士というか近衛兵という印象ですね。
自分の任務である姫の護衛に命を捧げる真面目さを感じます。
〇服装・特徴
まぁ当然女性騎士鎧ですが、金髪ロングヘアーですが後ろ髪を一つにくくって流している所で真面目さが伺えます。
また、彼女はモブ騎士と違って聖剣技?を使えるので戦闘時にも活躍します。
〇性格
自分の任務に対してひたすら真面目です。
姫を救う為であれば自分の命も惜しみません。
ある意味テンプレキャラクターの極致で、どんな作家さんに渡しても安定して活動してくれそうです。
〇口調・話題の趣向
普通の丁寧語ですが、姫を危険に晒すような事に対しては怒りを露にして語気を荒げる激しさが有ったような気がします。
扱いやすいある意味テンプレキャラの一つで、アグリアス個人ではなく、姫と一緒にいてこそ輝くキャラクターだと思います。
姫の隣で跪いている、ただそれだけで数千字の描写に勝る物を醸し出してくれます。
持っているトリガーは「姫に手出しすればぶち殺すぞ」の一本かも知れませんが、物語を派生させやすそうです。
要するにどんな作家に渡しても動いてくれるいいキャラってのは、体に纏う情報密度が極めて高いと言う事なのかもしれないですね。
ふとした仕草だけで多くを語れる場合も情報密度が高いと言えるでしょう。
普段おちゃらけているシティ〇ンターの冴羽亮が、殺気を感じて真顔に変わり護衛対象に飛びついて伏せさせる。
やっている事は一瞬ですが膨大な背景をそれだけで感じさせます。
逆に残念なキャラというのは、情報密度が極端に低くてどんな奴か良く分からない。
そしてさらに物語を更生する場合
良くしゃべるキャラ:2名~3名、冴羽亮と香織等
必要な時以外は自然に黙ってくれるサポートキャラ:1名~3名、海坊主等
ゲストキャラ:1名~2名、依頼者の美女とペットの犬等
で構成するのを意識しないといけないかもしれません。
所詮物語は、映像記録ではなく人間の視野が捕らえた描写なので、大勢が主張し過ぎたら良く分からない騒がしいものになってしまいます。
そして主人公が常時良くしゃべるキャラに入っていないといけないでしょう。
私の小説のキャラは果たして強いか?
弱いですね。
多分本気でキャラを練って、プロットを練ってすればもっといいものが出来上がるでしょう。
世紀末悪役令嬢終われば、次弾で用意している3作品のうちどれかを開始しようと思ってますが、そこから本気で練ってみるかな。
でも悪役令嬢も詰まってるんだよね。
私は「どうだ主人公はこんなに強いぞ」で喜べる人間ではないので、只のバトルほど無意味なものは無いし……。