不遇のSF作品
なろうにも多数のSF作品が投稿されています。
しかしついているブクマ数は明らかにファンタジーや恋愛等、なろうでメジャーなジャンルに比べて少ないです。
勿論、本当に初心者が書いた稚拙なものもありますが、それなりに文章を書くことにこなれている作品でもブクマ一桁とかが普通にあります。
私もSF作品を書いていますし、自分では最高に面白いと思っていますが、客観的視点で見る事は出来ないので、他人のSF作品を一つサンプル的に見て、何故なろう読者がSFを避けるのか考えてみようと思います。
なお、どの作品かは明かすつもりはありません。
タイトルやあらすじに関しては、少なくとも私のセンサーには引っ掛かる魅力がありました。
それでは一話目を見ながら思った事を挙げて行こうと思います。
・色んなコンピューター的なステータス表示の羅列が辛い。
自分が書いている分にはそれぞれのステータスが何者なのか全て分かっているので何とも思いませんでしたが、他人から見れば苦痛だったかも知れないですね。
ただ、ある意味これはアンドロイド物の醍醐味とも思うので、無くすわけにはいかない。
せめて苦労して読むに見合うだけの、適当ではなくしっかり考え抜いた情報にしてあげるべきかも知れません。
・自分がどこにいる誰で、何を目的としているのか延々分からないのが辛い。
私の場合も最初は流されるままに主人公は動くのみで、目標の提示が遅く、そこで大量の読者を逃がしてしまっていたかも知れません。
過去に書いた話を修正するのはいつやれるか分かりませんが、これは課題の一つでしょう。
目的を提示しなければ読者にとっては物語が延々とまだ始まっていないのだから辛いですね。
・物語の本筋に影響のない無駄描写が延々と続く。
読者は設定された目的に対して、物語がどう進んでいるのか追ってくれているのだから、それと関係の無い話されたって雑音と遅延行為でしかないですね。
勿論目的には長期的で大きな目標と、短期的な目標があります。
せっかくどれかの目標で読者の興味を引いたのだから、小出しでもそれの進展を感じさせるべきですね。
・主人公の個性や自我が延々感じられない。
これは私の作品でもずいぶん前から薄々分かってはいた事です。
ロボットだから仕方が無いんだけど、もうちょっと読者寄りの感情を持ったキャラにすべきだったかも知れないですね。
もっと興味津々に未来世界と未来ガジェットについてディバに尋ねまくったりとか、何かを見て興奮したりとか。
映像化すれば心の声は一切消えてなくなるでしょうが、小説という媒体では心の声がもっと必要かも知れません。
・状景構築が甘いから、誰がしゃべってるセリフなのか分からなくなる。
私の作品も気を付けてはいるつもりですが、人から見たらそうかも知れないですね。
口調や内容、連続するセリフのブロック内での順番などで見分けられるようにしてるつもりですが、感想で言われた通り私の作品は情景描写が甘い点があります。
ただ、それは物語にとって重要でない事を省いた結果でもありますが。
今日はちょっとこの辺で切り上げます。
一応土日休めたんですが、なんか二日とも寝ているだけで終わってしまいました。