私の小説の弱点
私と同じく底辺から出発し、あっという間に日間ランキングに乗りまくって書籍化作家の横に並び、各種の出版社の賞に受賞しまくる人も存在します。
その人の小説を読んだ時、日常的にランキングに浮かんでは消えていく小説と比べると面白いと思えました。
私がその人の書く小説から感じた印象は以下です。
〇良い点
1.人との対話がとても上手そう。(リアルで)
2.面白く、確立したキャラが出来てそう(リアルで)
〇悪い点
3.オリジナルの物語、エピソード、アイデアを構築するのは上手く無さそう。
多分この人どこかしらからアイデアを拝借してアレンジしようとして、ちぐはぐになってる。
4.キャラクターのレパートリーが少なそう。
色んな小説を書いてるけど、どれも似た個性の人がチラホラ出てくる。
要するにコミュニケーション能力が高いというやつですね。
小説と言うのは作者と読者との対話ともいえる訳で、そりゃコミュニケーション能力が高くて面白い人は強い訳ですよ。
これは私には無い。
その人は話術スキルに重点的にパラメータを振っていて、私は工作スキルに重点的にパラメータを振ってる。
引き出しの数と深さ、技ではその人に勝ってる自信は有りますが、大勢の人にヒットする物をナチュラルに本能で書けない。
これは実際に多くの人と対面して積み重ねて来た物、その人が生きた人生の中で体得して来た物だから私には真似出来ません。
私はどこか曲がった剣で戦い続けるより他にありません。
大勢の人にヒットする物、大勢の人の心にヒットする表現はとても難しいし、そんな物書けてたら今頃私はランキングに載り続けています。
上記の人の作品がランキングに載ってた時、私は少なくともそれに納得して理解出来ました。
でもそれ以外の大多数のランキング作品の面白さが申し訳ないが理解出来ません。
何故か?
私は小説のみならず創作物に以下の物を求めます。
1.自分の知らなかった物の考え方、世界観を知ることが出来る。
2.自分の知らないスリリングな状況を疑似体験出来る。
3.その創作物に触れる事で、何か価値のある物を得ることが出来る。
それ以外の物は只の稚拙な妄想にしか思えませんし、読んでも時間の無駄にしか思えません。
何ですか主人公の剣の一振りで強敵即死って。
何ですか主人公の魔法で敵の軍隊消滅って。
子供が「俺の力は一億千万なんだぞ――!」と言い争ってるんじゃないんだから。
ドラマも糞も無いでしょう。
でも何故かランキングにはいっぱい載るんですよね。
どんなチートも端的に言えば『とっても力持ち』ですよ。
でもそれが受けるんですよ。
全く理解出来ない。
そりゃ最強のスーパーマンやアイアンマンの大活躍が楽しいってのは理解出来るけど、でもちょっと……。
多分私の思う小説の魅力と、世間の大勢の人々の思う小説の魅力が大きくズレてるんですよね。
でも世間一般と私の感覚が一致する事もある。
例えば『けものフレンズ』の一期、私は好きでした。
物語的には穏やか目な王道ですが、飽きさせない様に各話バラエティに富んだ色んな属性のシナリオが練られてましたし、私から見てもそこに隙、ツッコミ所は有りませんでした。
流石はプロと思います。
でもそれは魅力の一部に過ぎず、大勢の人の心をキャッチ出来たのはもっと表面的な部分、私の最も苦手な部分だったと思います。
キャラクターの絵が可愛かった?
声優の声が可愛かった?
そんな物は一要素ではありますが、大ブレイクする前のアプリの時代からそうでした。
大人気の本質のど真ん中じゃ無かったと思います。
そこを勘違いしてしまったのが2期の失敗だと思います。
それだけの事でウケるなら、初代のアプリから大ブームが巻き起こっていたはずです。
カバンちゃんとサーバルちゃんはどちらも全く隙のない良い子でした。
そしてカバンちゃんが何者かを突き止めるという目的を言い訳に、二人に付き合ってパークをさまようのが、視聴者にとって心地よかったのだと思います。
とても楽しかったのだと思います。
やっぱコミュ力ですね。
それと練り込まれたシナリオ、そしてその他もろもろの相乗作用ですね。
私は祝福されし選ばれし人間では無いので同じように戦える気がしません。