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サイク屋  作者: オセロニア
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猫さがし パート1

「お金を稼ぐことだけを目的にしてはいけない」

平賀工の父親は、度々こう言っていた。この言葉を工は結構気に入っていた。平賀工の父親はとても優秀な修理屋いや、改造屋であった。お客さんから直してほしいと言われた数々の機械を元通り以上、外装も機能もアップグレードさせてしまう。そんな父親を工はとても尊敬していた。また、修理の仕事以外にも自分が解決できることであれば、なんでも引き受ける人柄なため、周囲の人々にとても慕われていた。

しかし、近年の機械は故障やトラブルが起こらないようになってきており、また故障してもなんのためらいもなく買い換えてしまう人が増えてしまった。そんな風に時代は変化していったため、客先はどんどん遠のいていった。工は、小さいころから、父親の仕事を見ていたため、理系の仕事に関していえば、右に出るものはいないくらい優秀な成績であったが、経済的理由から大学進学を断念していた。しかし、そのことに関しては父親に不満を持ったわけではなかった。 

「ある会社に誘われたから出稼ぎに行ってくる。仕送りを毎月送るから店を閉めるなり好きにしてくれ」

こう父親に言われたときは、工は父親に対して大変な怒りを覚えた。工はこの店が大好きだったのだ。だから彼はまだ店を続けている。ちなみにサイク屋は彼がすんでいる家の一階で経営されている。


とある平日の昼、誰もお客さんが来ないので彼は科学に関する本を読みふけっていた。

「あ~ 暇だなぁ 宇宙人でも攻め込んでこねぇかな」

そんな戯言をつぶやいた直後、店に小さな人影が入ってきた

「いらっしゃいませー」

ぶっきらぼうにあいさつをした。すると、小さな女の子が工の前に駆け出してきた。

「いらっしゃい お嬢ちゃん 何か用? 直してほしい機械があるの?」

小さな女の子に尋ねる

「あのね! 家出した猫を探して欲しいの!」

猫さがしだと? うちはリサイクル店ならびに修理店だぞ お嬢ちゃん、ここは探偵事務所じゃないんだぜ 某探偵みたいに声も変えられないし、麻酔銃も持ってないんだ 出直してくれ そう言いたくなる衝動を抑えて小さな女の子に告げる

「ごめんね、お嬢ちゃん。うち、修理店だから、ちょっと猫さがしとはやってないんだ。お父さん、お母さんに頼んで探偵事務所に連絡してもらうといいよ」

すると、小さい女の子が泣きそうな声で

「近くの探偵にいって一週間くらい探してもらったけど、見つからないって... うちのお父さんが、昔、利用してた修理店ならなんとかできるんじゃないかって尋ねてみたんだ...」

親父め 余計なことしやがって

「そ、そうか でも、ちょっとうちじゃあ探すのはむずかしいかなー?」

すると小さい女の子は泣きそうな目でこういった

「どうしても... ダメ?」

工は考えた。 これは断ったら、完全な悪者だと。全幼女同好会の方々から敵視されると 自分に非はないにせよ、後味が悪すぎる。しかし、探偵が一週間探して見つからないということは最悪もう亡くなっている可能性がある。 それはそれで幼女を悲しませてしまう。 考えた末、工は小さい女の子に告げた

「分かった。できるだけ、探してみるよ できる限り力を尽くしてみるけど見つからなかったらごめんね。」

あまり期待しないで欲しいと思ってそう告げてみたが、

「うん! だからお願い! 茶目ちゃめを見つけて!」

その猫、目が茶色なんだろうな.. おそらく

「わ、わかった お兄さん頑張るよ お嬢ちゃんの名前聞いていい?」

あまりプレッシャーをかけないでほしいが頑張るしかないな...

「私、五十嵐愛って言うの! よろしくね!」

見つけてくれると思い込んでるせいか目が輝いている とても辛い...

「そ、それじゃあ家出した猫のこといろいろ教えてくれるかな?」

こうして、平賀工の猫さがしが始まった。

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