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サイク屋  作者: オセロニア
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平賀工

- この世の機械は日々進化し続けている

優れた機械というものは大勢の人々が協力して作成されている。会社だったり軍の組織の力を利用して機械が作られている。 すべての機械の構造を理解するのはどんな人間でも不可能である。

しかし、日本という小さな国に、あらゆる機械に精通している者がいた。一体、それはどんな人物なのだろうか。

東大を首席で合格した天才か? または、日本を代表する会社のエンジニアか? その人物はなんとそのような優れた経歴も肩書ももたない、古いリサイクルショップ店で働いている。その店をこう呼ばれている。

(サイク屋)と


「すみません、だれかいますか?」

かれこれ、家電修理店を探して5件目、私はこうしてサイク屋と書かれたこの店へと訪れた。思い出の機械を直してもらうと歩き回ったが古い機械のせいかどこも直せないの一点張り たまたま目に飛び込んだこのお店に機械の修理を承ってます!と書いていた看板を頼り訪れてみたが望みは薄い気がする。なんか変な機械ばっかりあるし...


「いらっしゃいませ! 用件はなんでしょう?」

中から20歳前後の青年がでてきた。


「機械の修理をお願いしたいのですが、あなたはバイトですか?」

「いえ、一応僕がこのお店の店主です。」

 驚くべきことにこの若い青年が店主だという。


「ほ、本当ですか? それじゃ、機械の修理はもしかして、外部の業者に委託してるんですか?」

「いやいや、俺が機械をすべて修理していますよ! この紙にお客さんの情報を書いてもらっていいですか? あと、さっそく機械の方、見せてもらっていいですかね?」

なんど、この青年が一人だけで機械を直しているとのこと。 いささか信じられない。 しかし、どこの店も直せないと言われたのだ 見てもらうくらいはいいだろと重い私は鞄から機械を取り出した

「分かりました。これが直してほしい機械です。 私の祖父の形見なんですが直せますか?」

期待しないで聞いてみる

「ちょっと調べてみますので、こちらの用紙を記入しながらお待ちになっていてください。あ!あとうちにある機械で自由に遊んでもらって結構ですから!」

そういって出て行ってしまった。 遊んでもらっていいって 見た感じガラクタばっかじゃないか... まぁ、いいか用紙を埋めよう 年齢は女で名前は佐藤麗美、職業はシステムエンジニア、年は25と... たんたんと用紙を記入していく。そうこうしているうちに10分後くらいに青年が戻ってきた

「機械見させていただきました。これは1970年代にソニーで発売されたスカイセンサー5500っすね!いや~結構古い機械だし、損傷もなかなかだから、ほかの店だと直せないって言われることが多いと思いますけどお客さんは運がいい! この平賀工ひらがこうに任せてもらえれば、30分もあれば直せますよ!」

とても驚いた、有名な修理店でも直せないと追い返された機械をこの青年が直せるという しかもたった30分で直せるというのか? 

「そうですかなら... 修理をお願いしようかな お代はいくらですか?」

思い出の品を直してもらえるなら10万くらいは覚悟はしている

「それでは、部品代、修理費用込で1万5千円でお願いします。」


予想よりはるかに安い金額で驚いた。 

「わ、分かりました! 1万5千円ですね それじゃあ修理が終わるまでここで待っててもいいですか?」

仕事が多忙であるため、店に訪れることができる機会はそんなにない。30分もガラクタだらけのお店にいるのは退屈だが適当に時間を潰そうと考えた。


「分かりました、ではこちらでお待ちになっていてください。 店とか自由に見てもらっても結構ですから!」


そういって青年は店の奥へと移動した。さて、パ○ドラでもやるか、まずは無料ガチャを_ ゲームを始めて5分たったころ奥からカンカンと騒がしい音が聞こえた。 気になり奥を覗いてみると、店の青年が人間技とは思えない速度で作業をしていた。 思わず、私は青年の側に近づいていた。3分くらいほど青年の近くで作業している様子を見ていた。

「うわ! びっくりした! お客さんいつのまにそんな近くに どうしたんですか?」

気づかないくらい集中してたのか、すごいな

「いえ、ものすごい速さで作業してるから思わず感動して。近くで見たくて」

すると青年は照れたように言った

「いやいや、こんなの親父に比べたら大したことないですよ!」

彼の父親はこれ以上に早く仕事をこなせることに驚愕しつつも質問する

「お父さんは店主ではないんですか?」

心なしか青年が声を低く話した

「親父は、3年前まで、うちの店主で、俺は親父の手伝いをしてたんすけど、急にある会社に誘われたから出稼ぎに行くって言って店を任せて出て行きました!」

すごい父親だ 複雑な環境なんだろうか

「そうなんだ、店にある機械は君が作ったもの?」

さりげなくあのガラクタについて聞いてみた

「ええ、全部俺が作ったやつです。結構面白いものがありますよ。 ドローンを改良した機械や身体能力を2倍にする装置とか」

麗美は某戦闘民族の界●拳を使ってるシーンが思い浮かんだ。 パワードスーツみたいなものだったら大掛かりなものになるはずだが店には大した大きさの機械はなかったが


「す、すごいですね。 是非とも使ってみたいです。」

冗談混じりに言ってみた

「いいっすよ〜 修理が終わったら機械貸しますね」

この世に界●拳みたいな能力を得られる機械があったのか あったらニュースになってそうなものであるが。


そうこうしているうちに修理を始めてから25分経過した


「はい、修理完了です。 どうぞ直ったか確かめてみてください」

$そう言われ、機械を動かしてみた。 あれほど反応しなかったラジオが使えるようになっている。しかも私と話しながら作業していたのに、予定より早く修理を終えたのか。直してもらったラジオをみて私の大好きだった祖父のことを思い浮かべた。


「完璧です。正直本当に直してくれるとは思ってなかった。感謝の気持ちに5千円上乗せしてお支払いします。本当にありがとう」

2万円を置いて店を出ようとすると

「あの、お客さん身体能力2倍にする装置使わないんですか?」


感動してすっかり例の機械忘れていた。 まあ、試すだけ試してみるか

「そ、そうですね!使ってみますね!」


青年がヘルメットとボタン一つだけの機械を持ってきた。


「そんじゃ、これをかぶってボタンを押してください! それで身体能力が2倍になります。あと身体能力だけでなく思考スピードも2倍になりますから」

思考スピードも2倍に?半信半疑でヘルメットを被りスイッチを押した。


すると、いつもより体が軽くなった。 それだけではない、力が湧いてくる。いつもより頭が冴えわたる。いま、仕事をしたらすごい成果を出せそうだ。


「ジャンプしてみたらどうですか?」


そう言われ、ジャンプしてみた。すると通常よりはるかに高く飛べた。 いつもより倍飛べた気がする。 次は何か重いものを持ってみるか そう思ったところ、感覚が元に戻った。

「あちゃー 時間切れか」

時間切れ?

「時間制限があるんですか? まだ1分くらいしかたってませんよ?」

すると青年は清々しい顔で

「1分が限界なんですよ。改良したんですけど、最初は10秒が限界でした。」

まぁ、1分だけという時間制限付きとはとは言え、すごい機械だと思った。

「ついでに言えば、デメリットもあって使ったあと1時間くらいすごい筋肉痛と疲労に陥るので注意してくださいね。」

なん..だと... 筋肉痛!?


「そういえばなんだが脚がなんか痛いです。」

そういうとこの青年は悪びれもなく

「改良したから大丈夫だと思ったけどやっぱダメみたいですね。 とりあえず店で休んでてください。僕が作ったマッサージ機を貸しますから」

このガキ。 そうして私は1時間くらい休み店を後にした。 不覚にもあの青年が作ったというマッサージ機はとても気持ちよかった


(サイク屋)

奇妙な店だが彼の技術力と発明力は本物だ。気が向いたらまたあの店へ行ってみようと思う。



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