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成果と決意

書き溜めてからと思っていたら本職が多忙すぎて

なかなか進みませんでした^^;

少しずつ進んでいるので

今後も不定期になりますが

ボチボチ更新できると思います


私がサラフルールとして目覚め、この世界での生活を受け入れてからもうすぐ1か月が過ぎようとしている。

毎日頑張った。そう、私は頑張ったのだ。


大学を卒業してから20年。

学ぶと言う行為から遠ざかっていた私にとって、

本当に大変。それはもう、本当に大変でした。


算術については、全く苦労しなかったのだけど、地理、歴史はイチからの学びだし、法律に至っては、なんでそうなった?と思ってしまうようなものもあり、理解するのは本当に苦労した。

でも、毎日の頑張りの成果が感じられ、勉強も魔術も順調に身についていると思える。


その証拠に今日の午前、フリッツから満足そうな笑顔と共に告げられた。


「ここまでできれば基礎は十分でしょう。」


次からは応用編に入るらしい。次は近隣の諸外国のことを学ぶそうだ。転生前でいうと世界地理、世界史だ。


「そういえばフリッツ。16歳にお城に上がると言うことは前に聞いたけれど、具体的にはいつなの。」


詳しいことを聞いていなかったなと思い出して尋ねてみた。


「お伝えしておりませんでしたね。16歳になる前の10月でございますよ。」


「そうなのね。わたくしは今、14歳だから・・・」


「来月には15歳になられます」


あっ。そうなんだ。私の誕生日は来月なのね。何日なのかしら。またあとでセシルに教えてもらおう。私がふむふむと頷いていると


「ですからサラ様がお城に上がられるのは、半年ほど先ということになります。」


なんですと?半年ってすぐじゃない。計算おかしくない?


16歳になる前の10月ということは、私は来月15歳になるから・・・って


残念ながら、おかしくなんてなかった。半年後だなんて、物理的にも心理的にも準備期間が足りないんじゃないのかな。


「間に合うの?大丈夫なのかすごく心配だわ。わたくし、お勉強の進み具合が遅れていると思っているのよ。・・だって、ほら・・・ねぇ。」


色々な人から聞いた、以前の行いを思い返して、

あの~その~逃げ出していたくらいなのだから

しどろもどろ口ごもりながら告げる私に、


「大丈夫でございますよ。サラ様。」


フリッツはすごくイイ笑顔で答えた。

どうやら、以前はお城に上がるまでに基礎を終了することを目標にしていたらしい。

それが、次からは応用編に入ることができるなんて、フリッツにしてみれば、予定以上の進み具合で、全く心配しておりませんと、とても嬉しそうだ。


「サラ様。基礎が終わればお城に上がるのには十分なのですが、応用編はどういたしますか。サラ様がおイヤなら基礎のみで終了でも構わないと思いますよ。」


「フリッツ。ここで止めるわけには参りません。わたくしはやるからには頂点を目指しますわ。」


それぐらいしないと、残念姫なんていう二つ名はそうそう返上できないと思う。


力強く宣言した私を、感動に打ち震えながら見つめるフリッツは、涙を流さんばかりの表情になっている。


「不肖フリッツ。少しでもサラ様のお役に立てるよう、精いっぱい努めさせていただきます。」


フリッツはまた明日と嬉しそうに挨拶をして部屋を退出した。


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