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無法の王は心を喰らう  作者: アメアン
二章 無法の王は過去を見る
17/43

第十一話 王は牢獄で語る

 奥から現れた男の子は髪が黒く、顔の数か所に傷が目立っていた。

 ガンジス以上に体全体が汚れており、骨が露出しかけている。

 目元にはくまが刻まれ、死骸が動いているようだ。


「この子は……」


 ザンミアは驚愕を隠しきれない表情で男の子をじっと見つめる。


「ダンプ。俺が勝手に付けた名前だ。確か一か月前くらいに来たんだっけな。騎士の人にこの子は何をしたか聞いたらどうやら一晩で十人の大人や子供を無差別に殺したらしい。事実かどうかは定かだが、この歳でそんな事をやり遂げるのは狂気の沙汰じゃないよな」


 こんな小柄で弱気な子供がそんな大量殺人を出来るようには見えなかったが、ザンミアはダンプの口を無意識に開いた顔を目に映してどこか異様な物を感じていた。


「こいつ意外と人懐っこいんだよ。言葉はしゃべれねえみたいなんだがこうやって石を当てるとこっちに声を掛けてくれるんだ。おーいダンプ」


 そう言いながらガンジスは鉄格子に破片をリズムよく衝突させ音を立てた。

 ダンプは餌でも目の前にぶら下げたかのように音に食いつき檻の隙間から手を出しながら


「あうあ……うあ……うう……」


 赤子がくずるような声を掻き立て、口から涎を垂らしている。

 ガンジスからは彼の細い腕しか確認出来ないようだが、ザンミアからは二人の表情がよく伺えた。

 ダンプはどんなつもりで音に反応しているかは分からない。しかし彼には心どころか物事を判断する知能さえも奪われたかのように見える。

 

「あう……うあ? うあう……」


 ダンプは口から漏れ出た涎を床に撒き散らし、下に広がる粘液を見つけると


「……うえろ……」


 まるで地から溢れ出た恵みの水を見つけたかのように汚れた舌で嘗め回した。

 これが地下の地下に閉じ込められた人間の末路かと思うような行動だったが、本人にその自覚はないようだ。

 床を舐めた舌からは黒砂が付着し、ボリボリと咀嚼音を微かに立てながら躊躇いなく食道に通した。

 これを何度も繰り返していると思うと、いつか体を壊わないかと心配になる。


「どうだ? 良い子だろ? 俺はこいつを息子のように可愛がっているのさ。ここに閉じ込められて悪い事ばかりと思っていたが、ここに来ないと出会えない相手もいるってことだな。ははっ」


 ガンジスは満面の笑みで髭を微動させ「おーい」とダンプに声を掛けていた。


「……怖くないんですか?」


 ふとザンミアは彼の様子を見て疑問を抱く。


「ん? 怖いかって?」


 ガンジスは「そうだな」と言いながら顎髭を弄りながら考える素振りを見せる。

 少しすると彼はどこか寂しな目で


「怖くないよ」


 言い切った。


「怖くないさ。だって俺にはダンプがいるし。逆に俺がいなくなったらこいつの相手は誰もいなくなる。これでも楽しいんだよ。毎日が」


 彼から発せられる言葉にザンミアは納得がいかなかった。

 楽しい? この地獄のような日々が楽しいだと?

 もはやどこが一日の始まりか分からない上に貧相すぎる食事。行動範囲は限られていて一生出られないという絶望の種が植えつけられている。

 それなのに楽しいなど、どう思考錯誤すればその結論に至るのだ。

 分からない。彼の言動が理解出来ない。


「ここで餓死するかもしれないんですよ? やりたいことも出来なくてつらくないんですか?」


 ザンミアは眉にシワを作りながら疑問をガンジスにぶつける。


「……なあ、人にとって最大の充実ってなんだと思う?」

「充実ですか……?」


 急に何を言い出すかと思えばまたそういう綺麗事か何かか。


「僕にとっては死体を眺めることです。それ以外にありません」


 ザンミアはすぐに答え、つまらなそうな感情を表に出した。


「ふむ、俺はな『錯覚』だと思ってるんだ」

「……さ、錯覚ですか?」

「おう、よく大人は認めてもらうこととか求められることだと言うけどありゃ全部まやかしだ。人の信頼というのは人が作ったものでしかない。それをいかに本物だと自分に言い聞かせて心に錯覚を生み出させるんだ。本当に認められようが認められまいが心の眼が錯覚していれば充実した気分になる。そしてそれは錯覚でないと錯覚して、それもまた錯覚でないと言い聞かせ続ける。そうやって人は充実を覚えて前に進むんだ。まあこんな事言えば間違いなく嘘だと言われるがな。でも結局人の信じる物って案外見えない物なんだよ。夢や希望、努力や信頼。全て目に見えないし手にも取れない。心の眼とやらで見るしかないんだ。でもさ、心ってのも見えるわけじゃないんだよな。結局は全部錯覚さ。本物の錯覚。ここまで言えば本物が何かすらも分からなくなるがな」


 ザンミアは深く考えた。

 全てが錯覚であれば本物は何かかと。

 人は何を信じて生きればよいのか。人は想像以上に愚かで下等な生き物なのではないか。


「……なんか僕が言うのもあれですが、寂しい考えですね」


 人の心を学んだザンミアでも彼の言葉にはどこか感じる物があった。 

 ありきたりで綺麗事のようなものよりは耳に入って来るが、それが真実だとすればあまりにも無情過ぎる。

 しかし、ガンジスは笑顔で


「そうか? 俺はそんな世界でも美しいと思うぞ。真実を知ったところで何も変わりはしないんだ。それでも誰かの為に生きようとする人間の姿は容易に描けるものではない。好きだけどな、俺は人が」

「僕は嫌いです……死体にしか興味ありません……」


 ザンミアは俯きながら理解されない言葉を静かに並べる。

 また何か否定されるかと思ったが、ガンジスは


「もしかしたらお前は人以上に人を愛しているのかもな」


 彼の発言にザンミアはピクリと反応し、少しむきになりながら


「僕が? 面白い冗談ですね。僕は死体は好きですが人そのものは嫌いです」

「どうして?」

「うるさいからですよ。無駄に顔を歪めて見ててうざったいんです。死体こそが本物でそれまでは長い過程でしかない」


 熱く語るザンミアの姿にガンジスは頷きながら耳を傾ける。


「うんうん、分かるよお前の気持ち」


 ザンミアは彼の言葉にどこか上から目線のようなものを感じ、腹を立て始めた。


「あなたに僕の何が分かるんですか!? 理解なんて求めてないのにその分かったような口の利き方はどこかカチンと来ますね……」

「いや、分かるよ。お前の気持ち」


 それでも言い切る彼の態度は目を疑うほど勇ましく、ザンミアにとっては今まで感じたことのない苛立ちを引き立てていた。

 会って数十分の男に自分の気持ちが分かってたまるか。

 

「……あの僕は」


 ザンミアが己の気持ちをぶつけようとした時。


「なっ!! それは本当か!?」


 出口の方から誰かの声がした。


「ばかっ!! ここで大きな声を出すな!! とにかく来い。緊急だ」

「わ、分かった……でもここの見張りは……」

「今そんな事言ってる場合じゃないんだよ。行くぞ」

「分かった……」


 どこからか扉を閉める音が響き、その人物たちの声は聞こえなくなった。


「今のは騎士の人か……何があったんだ?」


 ガンジスは髭を触りながら考え込む。

 誰かが脱獄した様子はないが、騎士があそこまで焦るのだ。何か大きい事態に違いない。


「一体何が……魔物の奇襲……?」


 他の囚人たちも騒ぎ始め、鉄格子を荒く叩き始めた。


「おい!! 魔物が来たならここ誰が守るんだよ!?」

「騎士の一人くらい置いていきやがれ!! おい!!」


 喉が枯れた男たちの声が飛び交う中、ガンジスは冷静のままどこかを見ていた。

 ダンプも事態に気付かないまま、相変わらず涎を撒き散らしている。


「魔物ならあそこまでバタバタしないさ。それこそこっちに魔物が来て檻が壊されないように何人か残すはずだ。多分もっと大事な用に違いない」


 ガンジスは冴えた頭を捻らせながら騎士の動きを分析していた。


「それなら一体外で何が……?」

「分からん。だがあの焦り用は初めて見た。こちらにとって不利益な状況にならなければいいがな」


 罵声が鼓膜を刺激する中、ザンミア達は緊張感に包まれながらその場で待ち続けた。


――――


 ザンミアが監禁されて九日目。

 一昨日から騎士が戻る事はなく、囚人達は叫び疲れて絶望の声を上げていた。


「腹減ったぁ……死ぬ……本当に死ぬ……」

「助けてぇ……誰かぁ……」


 絶食に近い状態に二日間の完全な断食。

 傷口がえぐられるような感覚に襲われ、鉄格子を叩く音は鳴り止まなかった。

 ザンミアも腹の虫が鳴り続き、俯きながら同じ位置に座り込んでいた。


「うむ、二日も騎士が顔を見せないなんてよほどの事があったと見た」


 ガンジスも鉄格子を叩いていたが、それは騎士を呼ぶためではない。


「うう……あうあ……」


 暇潰しにダンプの相手をする為の行動だった。

 彼らも体力の限界のはずだが、不満げな表情を一切浮かべない。もはや悟りでも開いたのかと錯覚するほど。

 ザンミアはそんな彼らの態度に文句は言わず、呆れながらも会話に参加していた。


「ガンさんは外で何が起こってると推理しますか?」


 ザンミアはガンジスをあだ名で呼ぶようようになり、好いてる訳ではないが話す事に不思議と苦痛を感じなかった。


「全ての騎士が出たということは王から緊急命令でもれないとまずありえない。恐らく全員遠出をしている。いや、もしかしたら……」

「もしかしたら? もしかしたら何です?」


 ガンジスは眉を顰めながら小さな声で


「王そのものに何かあったか……」


 彼の発言に息を呑む。

 さすれば事の重大さは飛躍的に増す。

 更なる緊張が襲う中、二日ぶりに扉の閉まる音がした。


「今のは……」


 やっと騎士が帰って来たか。

 何があったかは特に興味はないが、空腹がそろそろ限界だ。なんでもいいから食料を恵んでほしい。

 すると


「「うおおおおおおおお!!!」」


 囚人達は犬のように吠え始めた。

 それにダンプまでもが驚き、誰もが鉄格子の隙間から顔を覗かせている。


「姉ちゃん姉ちゃん!! 少しこっちに来てくれよ!!」


 どうやら女性のようだ。騎士でも女性がいるとは知らなかった。


「綺麗な髪だな!! 匂いだけでいいから嗅がせてくれよ!! ふへへ!!」


 長く監禁されているとはいえ、久しぶりに異性を見るとここまで興奮するのか。

 死体にしか興味のないザンミアにとっては聞き苦しいセリフばかりが耳に入って来た。


「なあなあ!! 頼むよ!! その金色の――」


 金色? 今、金色と言ったか?

 ザンミアはまさかと思い、鉄格子へと体を傾け隙間に顔を挟む。

 その姿は確認出来ないが確かにこちらへ足を運んでいる。男達の声が段々大きくなりそれが彼女の位置を示していた。


「シーク!? シークがそこにいるのか?」


 ついにザンミアも囚人たちのように声を荒げ、鉄格子を雑に揺らし始めた。

 ガンジスは「知り合いか?」と尋ねるが、本人は目の前の事に必死で言葉が頭に入ってきていないのか叫ぶことだけに集中している。


「……ザンミア? 今のザンミア!?」


 それに応えるように向こうから己の名を呼ぶ声。

 間違いない、シークだ。

 どうやってここまで来れたかは分からないがそんなことはどうでもいい。

 まだ見放されていなかった。自分の死体を手に入れる計画は死んでいなかった。

 それだけ分かっただけでもザンミアにとってはこれ以上ない喜びなのだ。


「そうだ!! ここにいる!! 早く来ておくれ!!」

「ザンミア!!」


 シークは彼の声を元に騒音の中を駆けていく。

 そしてザンミアのいる檻の前に立ち、涙を流しながら


「ザンミア……会いたかった……」

「シーク……」


 互いの名前を呼びあい、隙間から指を極限まで絡ませた。

 シークは彼の冷ややかな指に胸を刺される様なつらさを覚え、涙が更に溢れだした。

 

「こんなにやつれて……大変だったね……」

「シーク、どうやってここが……」


 ザンミアは限られた体力を振り絞り瞳に彼女の姿を映した。


「その……詳しいことは後で説明する。とにかくここから出よう?」


 シークは懐から一つの輪っかに何重も飾られた鍵を取り出した。

 金属音を小刻みに鳴らしながら不規則に檻の鍵穴に入れていく。


「そ、それは……どうしてシークがそれを」

「……ここじゃ説明できない……どれが正解の鍵だろう……」


 彼女が鍵を持っているのを確認出来た瞬間、囚人たちは


「おい、それ鍵か!? 俺達にもそれくれよ!! ここから出たいんだ!!」

「頼む!! こっちにも来てくれ!!」


 ザンミアは心の中で舌打ちする。

 何が出して欲しいだ。自分は自分の力で手に入れたからこそ今こうやって助けて貰ってる。

 何も積み重ねなかった囚人ごときに気を遣ってられるほど馬鹿ではない。


「……ザンミア……怖いんだけど……」


 周りから浴びせられる罵声に気を取られ、シークの手は震えていた。


「おい女!! 俺を助けなかった分かってるよな!? その男の目ん玉ここでえぐり出してプレゼントしてやろうか!?」


 周りからのプレッシャーに耐えきれなくなり、シークの頭の中は混乱を生じていた。

 今までに感じたことのない緊迫感に押しつぶされ、どの鍵を刺したか忘れてしまう。

 彼女の心情に気付いたザンミアは囚人たちを睨み「黙れ」と声を上げたくなったが、ここで奴らと似たような行動に出ても彼女が更に緊張するだけ。

 ならばとザンミアはシークの手を優しく撫で、小さく


「大丈夫。こっちに集中するんだ。奴らはここから出た瞬間に僕たちを殺す気だ。あいつらの言葉に惑わされずこっちに集中するんだ」


 何人かの囚人はザンミアの言葉が耳に入り顔を真っ赤にさせながら


「ああ!? ふざけんじゃねえ!? 殺すわけねえだろうが!? なめた事言ってんじゃねえぞ!!」

「そうだ!! 自分だけ助かりたいなんてそれでも人かよお前!?」


 シークは「ひっ!!」と小さく悲鳴を上げ、子供のようにザンミアに助けを求める。

 これではどっちが助けられているか分かったものじゃない。


「シーク、僕と彼らのどっちを信じるんだ?」


 中で怒りが爆発しそうになったが、ザンミアも必死に堪える。

 優しさを装い、シークに言い聞かせ続けた。


「……それはもちろんザンミアだよ」

「なら周りの声は気にするな。集中するんだ」

「……耳塞いでて」

「耳?」

「うん、耳を塞いでくれれば聞こえなくなるし……それにザンミアの事感じられるから……」


 泣きながらもシークは頬を紅潮させ、久々の甘えに別の意味で緊張していた。

 少し面倒だが、それでここから出られるなら断る必要はない。

 ザンミアは「分かった」と言って鉄格子の隙間から腕を伸ばし、彼女の両耳を挟んだ。


「……よし」


 彼女は決心したかのようにひとつひとつの鍵を刺し込んでいく。耳も赤くなっており、そこから熱が手に伝わっていた。

 

「くそがあ!! こっちにも来てくれよ!! 頼む!!」


 囚人たちはさっきより声の音量を上げ、檻に頭をぶつける。

 こんなチャンス一度しかない。そのチャンスをものにする為にも脅迫だろうが土下座だろうがするつもろだ。命の底を尽きようとした人間の足掻き。

 だがザンミアにはそんな訴えは雑音でうざったいものでしかない。声が大きくなるたびに耳を強く押さえ、気にするなと力で彼女に伝達した。


「――――」


 シークは数十分かけて鍵を開け、檻から彼が出た瞬間勢いよく抱き着いた。


「ザンミア!! 会いたかった……もう放さない……」

「僕もだよ。ありがとう」


 囚人の激しい声が飛び交いながらも二人は強く抱きしめ合う。

 九日ぶりとはいえシークにとっては何十年にも感じられた。

 この温もりがもう二度と感じられないのではないかと心臓を潰されるような不安に陥っていた。


「……ここから出よう? 説明は外でするね」

「分かった。僕も外の空気を――」


 立ち去ろうとした瞬間、ザンミアはガンジスの視線に気付いた。

 彼は他の囚人と違い、助けを求めることなくこちらを見守っていた。

 笑顔で嬉しそうに手を振り、別れを無言で告げていた。


「うん、わたしも早くここから」

「……シーク。その鍵貸してくれないかい?」

「え……いいけど」


 シークは言われるがままに彼へ鍵を手渡す。

 ザンミアはお礼を言った後にガンジスの前に立ち、真顔で


「これ、あげます」


 ガンジスの檻の中に鍵を投げ入れた。


「これはどういうつもりだ?」


 ガンジスは珍しそうな目で彼を見つめ、喜ぶ態度も取らない。

 

「……別に。これが最後です。僕にとって……最初で最後です」


 シークにはザンミアの言ってることが理解出来なかった。

 しかし、ガンジスには彼の言う「最後」の意味は容易に伝わった。


「そうか、ならありがたく貰うよ。やっぱりミア、お前はいい奴だ」

「……それじゃ、またどこかで会えるといいですね」


 彼の言う最後は人間らしい行動のこと。

 情けをかける行為はザンミアにとってすれば無駄でしかない。

 特に利益もないのに相手を救うなど、彼には理解出来ない行動。

 だが、今回だけはその人らしい行動を取った。

 生まれて初めて情けをかけた。最初で最後の。


「ああ、元気でな。お二人さん」

「あなたも、お元気で」


 ザンミアは軽く頭を下げ、シークを連れて罵声の渦の中を駆け抜けていった。

 ガンジスは彼らの後姿を見届けた後に、鍵を取りシークと同様に解除する。


「ダンプ。今すぐお前も出してやるからな」

「……あうあ?」


 ザンミアは軽い体を支えながら前へと進み、扉を開けた後ガンジスを目に映す。

 鍵を刺し込んでいる彼の姿を確認した後、何も言わずにこの空間から脱出した。

 扉は強く閉められ、牢獄は火鍋に炙られたような人間たちの叫び声だけは響き渡った。

諸事情で次まで四日程更新が空きます。すみません。

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