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#002 助けの手

裏組織のNOCが射殺される現場を見てしまった圭也。

そこを爆破され圭也は無事なのか!?

「兄貴、これで大丈夫ですね」

「ああ、ネズミは1匹残らず消す主義だからな」

2人は暗闇へと消えていった。


「ちょっと!お父さん!」

焦った声で呼びかける。

そう、この女の子が圭也のGFの咲月(さきづき)美麗(みれい)だ。

「どうしたんだよ・・・」美麗の父、辰治(たつじ)が返す。

「圭也が突然どっか行ったの!」

「あいつにだってなんかあるんだろ・・・」

特に心配した様子でもない感じだ。

「そ、そうだけど・・・」


「くっ・・・」

ガランガラン・・・

「ドラム缶に入って正解だったぜ」

圭也は近くにあったドラム缶に入って爆風を防いだのだ。

しかし、それでも体は限界に近かった。

全身は内出血となり歩行もままならない。

「そうだ、美麗に電話しよう」

携帯電話を取り出すももちろんこの爆風で使えるはずもない。

「くそっ!」

ここから逃げ出そうと重い足を運ぶが工場を出たところで力尽きてしまった。

倒れこんだまま動くことができない。

「も、もう駄目か・・・」


「それより、お前も3年なんだから勉強しろ」

心配する美麗に気を紛らわせようとした辰治。

「今できるわけないでしょ!」

「気にすんな。男なんて消えては表れての繰り返しさ」

そういいながらテレビの電源をつけた。

「あぁ・・・巨人負けてんのかよ・・・」

「あ!また野球!仕事は?」

「今日も依頼ゼロだよ。明日を待つしかねーよ」

「も~!毎日それじゃん!」

「仕方ねーだろ!事件なんて毎日起こらねーんだよ!」

辰治の仕事は私立探偵だ。

冴えた推理で犯人を突き止め警察と信頼関係があったのも今は昔の話だ。

最近は推理は全く冴えず依頼も毎月ゼロに近い。

辰治のことを知っている人は今はもう少ない。


「くそっ・・・こんなところに人は来ないのか・・・」

圭也はそこに近づく男の影に気が付かなかった。

「なんで、爆破事件が起こったのに誰も来ないんだ?」

圭也は不思議に思っているがここは巨大な工場の集まりで現在使われていない。

誰も、気づくことはできないのだ。

声を出すにも出すことはできない。

身動きを取ることもできない。

そして、携帯電話も使えない。

そこへ足音がした。

「ま、まさか奴らが俺が生きているのか確かめに来たのか・・・」

何もできない状況で時があまりにもゆっくり進む。

「や、殺られる・・・」

圭也は死への覚悟を決めた。

「大丈夫か?」

「大丈夫か?」と聞いてきたこの男。

果たして敵なのか味方なのか!?

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