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ゲームの軍隊と異世界攻略  作者: RIGHT
第3章 Operation Easy Days
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第3章01 吸血鬼妹の日常

[9月19日 05:30時]

〈フェンリル特務派遣軍基地 フォート・ディール 中央区画 上級職員宿舎〉

フェンリル軍GDU1stIB MRMU第1小隊 フランドール・スカーレット TACネーム:カーミラ コールサイン:シルキー1-5



「んみゅ。……朝か。………ふぁ。」


空が明るくなり始める時刻。何時も通りの時間に目を覚ました私は、一緒の部屋で眠るお姉様を起こさないように気をつけながら、パジャマから迷彩ズボンとTシャツに着替え、早朝ランニングに出かけた。


宿舎の周りを走っていると、メタル隊の小隊長4人が走っていた。


「あ。ウィルさん、エマさん、ウェイドさん、ジェシカさん、おはよう。」


「おお。フランちゃん。おはよう。」


「おはよう、フランちゃん。」


「おはよう。いつも元気だな。」


「おはよう。」


走りながら挨拶をし、しばらく一緒に走っていると、


「そう言えばフランちゃん。もうじきうちの部隊に増員が来るそうよ。」


エマさんが話しかけてきた。


「増員?」


「ええ。基地を大きくしたから人員が必要と言うのと、これからの戦闘はAW(Asymmetric War)|(非対称戦争)が増えるだろうからと、フェアリーが各GDUに陸海空海兵隊合同タスクフォース1個大隊と憲兵隊隷下の警察系特殊部隊と、もう1隊特殊部隊を派遣させるようにしたらしいわ。ですよね、隊長?」


エマが先頭を走るウィリアムに確認を取った。


「ああ。うちにはSWATチーム1個中隊と、『エコー』が来る。」


エコーと言う言葉を聞いた瞬間、3人の表情が僅かに変化した。


「へえ。」


「フェアリーは本気みたいだな。」


「まだ見ぬ敵、可哀想に。」


「あの、エコーってどういう人達何ですか?」


私が質問すると、ウィリアムが答えた。


「エコー、E-スコードロンはSIS(Secret Intelligence Service)隷下の特殊部隊で、俺達デルタフォースと同じ、最高レベルのOPSEC|(作戦機密保持性)に置かれている。俺達とはたまに訓練をしているが、デルタと違って陸軍所属ではないから一般歩兵で奴等を知っている人間は少ないんじゃないか?

まあ、簡単に言うと、俺達と同等の精鋭特殊部隊だ。」


「へえー。すごい人達ですね。あ、私はこの辺で失礼します。」


「おう。また後でな。」


「じゃあね。」


私は4人から離れ、宿舎に向けて走り出した。



[06:30時]

〈フォート・ディール 中央区画 上級職員宿舎 フランの部屋〉



「ただいま〜。」


「お帰り、フラン。」


私が部屋に戻ると、ちょうどお姉様も目を覚ましたようで、ベッドから起き上がっていた。


「朝から走ってたの?」


「うん。もっと皆の役に立ちたいからね。それに、私にはお姉様みたいに強力な能力は無いし…。」


私がそう答えると、


「そう…。偉いわね、フラン。」


お姉様は私を抱きしめて、頭を優しく撫で始めた。


「あ。お姉様、私今汗かいてるから汚いよ。」


「ふふ。あなたが努力している証拠だもの、汚くなんてないわ。」


「ふにゃ。お姉様。」


私は恥ずかしさから顔を赤くした。


しばらく、多分10分くらいして、ようやくお姉様が私を離してくれた。


「ん。お姉様達の今日の予定は?私はこの後皆と訓練だけど。」


「そうね。咲夜と一緒にこの基地を見学させてもらうわ。」


「分かったよ。それじゃあシャワーを浴びてくるね。」


「ええ。私は咲夜の部屋に行くわ。」


「分かった。また後でね。」


「ふふ、じゃあね。」


[ガチャ、バタン]


お姉様を見送った後、シャワーを浴びて服を着替え、宿舎のガレージに向かった。



〈上級職員宿舎 ガレージ〉



宿舎の地下に存在する巨大なガレージには、私と同じように演習場に向かおうとしている人達がいた。


「あ、ラミリス。おはよう。」


「ん?ああ、フラン。おはよう。」


私用のガレージに向かっていると、前に同じ部屋で生活していたラミリスと出会った。


「こんな所で何してるの?あなたのガレージは反対だったと思うけど?」


「うぇ?!そうだったのか。どうりで見つからない訳だ。」


「はぁ。もう、しっかりしてよ。」


「いやー。ここすげえ広いから良く迷っちまうんだよな。」


「ナビを使えば良いじゃん。そうすれば迷わず行けるでしょ?」


「なんか、シール|(スマホのAI)もそんな事言ってたけど、いまいち使い方がわからなくて…。」


ラミリスはハハハと笑いながら頭を掻いた。


「あなたのAIも大変ね。あ、私のガレージはここだから。あなたも遅れないように急ぎなよ。」


私がそう言って、ガレージのタッチパネルを操作し、扉を開け、愛車のシボレー・タホPPVHeavyArmedカスタムに乗り込もうとすると、


「すまん!フラン!これから行くのも面倒だし、一緒に乗せてってくんない?」


ラミリスがそう言った。


「……………」


私が何も言わないで、置いて行こうとすると、


「今度食堂でデザート奢るから!」


「良し!良いよ!乗りな!」


やっぱり友人を置いて行くのはいけないと思う。け、決してデザートに釣られたわけじゃない。


「やりー。それじゃあフラン。頼むよ。」


「了解。あなたもデザート、忘れないでよ。」


私はラミリスを助手席に乗せ、演習場に向けて出発した。



[07:15時]

〈フォート・ディール 訓練区画 第2大演習場〉



私とラミリスの乗ったシボレー・タホPPVは、フォート・ディール東部に新たに作られた訓練区画の第2大演習場に到着した。


ここは超長距離射撃やミサイル発射などの訓練や、陸海空海兵隊合同タスクフォースの訓練、航空隊、機甲部隊などの大規模部隊が訓練する際に使われる演習場で、訓練区画で最も広大な敷地を持っている。


私は車を駐車場に止め、入り口にいる優香の所に向かった。


「優香、おはよう。」


「おはようっす。フェアリー。」


「おはよう。フランにラミリス。ラミリス、あなた、今日はフランの車に乗って来たのね。いい加減、場所覚えなさい。」


「はーい。」


「……覚える気はないようね。まったく。まあ良いわ。あなた達の分の銃と装備は全部あそこのトレーラーに保管してあるから、装備を整えて来て。」


優香はそう言って後ろに止まっている3台のトレーラーを指差した。


「「了解。」」


私達は優香に敬礼してトレーラーに向かった。


トレーラーには既に多くの隊員が集まっており、各々が自分の銃の点検をしていた。


「フラン、今日は超長距離射撃の訓練で良いんだよな?」


「そうだよ。だからここに来たんだし、この間狙撃銃のカスタムを注文したでしょ?」


私はそう言いながら自分のパワードスーツと、M4A1、G17、新しく頼んだXM109ペイロードcustom、弾薬等の装備品を取り出した。


「M4A1はポーチに入れて置いて、と。良し!」


スーツと装備をテキパキと装備し、銃の細かい点検も終え、トレーラーを後にした。

出る時に『フラン待ってー。』と聞こえた気がするけど、多分気のせいだと思う。



[07:30時]



注目(アテンション)!全員準備は終わったわね?」


文句を言うラミリスを適当に言い包めていると、優香が声をあげた。


「今日は超長距離射撃の訓練よ。私も一応出来るけど、私より凄腕の人達を呼んだから紹介させてもらうわ。じゃあ皆、出て来て!」


優香がそう言うと、3台目のトレーラーから6人の狙撃銃を持った人達が現れた。


「まずは1人目、私の母さんの七海ヘレン。今日は空軍と参謀の仕事がないそうだから呼んだわ。」


6人の内の、金髪でどことなく優香に似た人が1歩進み出た。


「えー。会った事がない人もいるし、自己紹介をさせてもらう。私は七海ヘレン。優香の母で、空軍の空中管制官兼参謀長をしている。声を聞いた事のある人は多いんじゃないか?今日は超長距離射撃のインストラクターをさせてもらう。宜しく頼む。」


「ありがとう母さん。それじゃあ次ね。皆もう知っていると思うけど、海軍特別警備隊、SBU第1中隊第4小隊小隊長の新島八重中尉。」


私達の狙撃教官の八重が1歩進み出た。


「皆、今日は皆がどれだけ上手くなったか見に来たよ。ビシバシ行くから覚悟してね。」


「と言う建前のもとボディタッチしてくるだろうけど、しつこかったら殴って良いよ。」


「美幼女に殴られるのは本望だよ。」


「それじゃああなたの所には私の権限で男連中を送るわ。」


「え?!そ、それは嫌だ!」


「それなら真面目にやりなさい。」


「了解です…。」


八重が俯きながら列に戻って行った。


「まったく。次ね。次は陸軍第1特殊部隊デルタ作戦分遣隊第1中隊第4小隊小隊長のジェシカ・ハウ中尉。」


プラチナのショートヘアーのジェシカさんが1歩進み出た。


「…ジェシカです。宜しく。」


ジェシカさんはそれだけ言うと列に戻った。


「えー。無愛想に見えるけど、少女趣味で、オタクで、特技は料理の可愛い人だから宜しくね。」


優香がそう言うと、ジェシカさんは顔を赤くして俯いてしまった。


(((((か、可愛い。))))))


全員が生暖かい目でジェシカさんを見ていると、ジェシカさんが涙目で優香を睨み始めた。


「そ、それじゃあ次に行きましょう。次は同じく陸軍特殊部隊群第1大隊第3中隊第2小隊小隊長のクレア・フーテン少尉。」


八重と同じくらいの身長の女性が進み出た。


「クレアよ。グリーンベレーでスナイパーを務めているわ。宜しくね。私は八重と違って真面目にやるから、そこの所を宜しく。」


クレアさんがそう言うと、[私もちゃんとやるよ〜。]と小さな声が聞こえてきた。


「ありがとう。クレア。次は海軍SEALs1のスナイパー。ラマーディーの悪魔ことエレン・カイル少尉。」


グレーの髪の女性が進み出た。


「エレンです。狙撃以外にも聞きたい事があったら気軽に聞いてね。」


エレンさんはそう言うと、チラッと猫人族の娘達を見てから列に戻った。


「最後に、陸軍第22SAS連隊第1大隊大隊長のルイス・マクミラン大佐。」


初老で茶髪の男性が列から1歩進み出た。


「ルイス・マクミランだ。君達の事はフェアリーやプライスから聞いている。期待しているぞ。」


ルイスさんが列に戻ると、優香がパンッと手を叩いた。


「良し!それじゃあ誰が担当になるかくじ引きで決めるよ!」


優香がどこからか箱を取り出し、全員に回していった。



[07:50時]

〈フォート・ディール 訓練区画 第2大演習場東部第3超長距離射撃場〉



私とメグ、エッタ、ミラ、シャルルの5人は、担当になったジェシカさんと一緒に東部第3超長距離射撃場にやってきた。


「…じゃあ皆、まずは姿勢のチェックから。そこのシートに寝そべって。」


「「「「「はい(なの)!」」」」」


私達はシートの上に寝そべり、銃のバイポッドを展開して狙撃姿勢をとった。


「…うん。姿勢は大丈夫。次は実弾射撃。…ここから1.5km先に的があるからそれを順番に撃って。まずはお手本。」


ジェシカさんはそう言うと、私達の隣に寝そべり、狙撃姿勢をとった。


「すぅ……はぁ……すぅ。」


息を止め、私達の間に沈黙と緊張が走り、ジェシカさんの指がゆっくりと引き金を引き絞り、


[ドン!カシャドン!カシャドン!]


ジェシカさんのRemingtonMSRの薬室で雷管が炸裂、7.62mm弾が発射され、電磁投射砲システムが組み込まれたバレルで回転と加速が加えられ、1.5km先の目標の眉間のど真ん中を貫通、直後、ジェシカさんの第2弾、第3弾が心臓と右腕の銃を吹き飛ばした。


「「「「「おおー!」」」」」


ジェシカさんの早業と腕に、私達は感嘆の声をあげた。


「…私はまだまだ発展途上。うちの軍にはもっと凄腕のスナイパーがいる。白い死神、ラマーディーの悪魔、ホワイトフェザーあたりはうちの軍でもトップクラス。…でもそんな事はどうでも良い私達スナイパーの任務は敵を長距離から射殺して味方を守る事。それさえ達成出来るなら問題ない。…序列には興味がない。

…話がそれた。メグ、あなたが最初。」


「は、はい!」


メグはバイポッドで固定したM40のスコープを覗き、狙いをつけて引き金を引いた。


[ドン!]


「外れ。頭部から右に1フィートそれた。」


双眼鏡で的を見ているジェシカさんが結果を告げた。


「うへぇ。」


「次。シャル。」


「はいなの。」


シャルはMk.12のスコープを覗き、引き金を引いた。


[バン!]


「命中。胴体中央。」


「やった。」


「次。フラン。」


「はい!」


私はXM109のスコープを覗いた。


(風速は右に4m。距離は1,496m。湿度26%。コリオリの力も考慮すると、この位かな?)


「すぅ…はぁ…すぅ。」


息を止め、手のブレを最小限に抑え、引き金をそっと引いた。


[ドン!]


強烈な反動と爆音と共に25mm強装弾が発射され、標的の頭部を文字通り吹き飛ばした。


「Bullseye!頭部に命中。ナイスショット。」


「やった!」


「次。エッタ。」


「はい!」


エッタはL115A3を構え、引き金を引いた。


[プ]


「外れ。目標の1.4フィート手前に着弾。」


「あれぇ?」


「…サプレッサーをつけると射程距離が変化する。これからは気をつけるように。」


「はい!」


「次。ミラ。」


「はーい。」


ミラは蛇体で器用にM98Bを構え、引き金を引いた。


[ドン!]


「…首に命中。ナイス。」


「やりました〜。」


ジェシカさんは双眼鏡から目を離した。


「…次は動く目標の狙撃をやってもらう。準備して。」


「「「「「はい(なの)。」」」」」



[16:20時]

〈訓練区画 第2大演習場〉



今日の訓練が終わり、私達は最初の集合場所に集まった。


「皆。今日の訓練、お疲れ様。長々と話すのは嫌いだから一言だけ、私はあなた達に期待しているし、あなた達は私の期待に良く答えてくれている。これからも頑張ってね。以上!解散|(Dismissed)!」


優香が敬礼し、それに対して私達も答礼し、今日の訓練は終了、解散となった。


「ふぅー。終わった終わった。さあフラン、帰ろうぜ。」


「うん。途中で食堂に寄って夕飯を食べてから宿舎に戻るで良い?」


「おう。良いぞ。」


「そう言えば、ラミリス。あなた狙撃なんて出来るの?」


「狙撃?ダメダメだよ。全然当たんねぇー。」


「それじゃあもっと練習しないと。」


「そだな。ん?フラン。お前の車の横にいるの、お前の姉さん達じゃないか?」


「え?」


ラミリスに言われ、車の方を見ると、私のシボレーの横にお姉様と咲夜が立っていた。ジェラートを食べながら。


「2人とも、ここで何してるの?」


「近くまで来たから見に来たのよ。」


お姉様私の質問にそう答えた。


「近く?でも、ここって基地の外れにある訓練区画で近くにはたいした店もないはムグ!」


ラミリスが喋っていると、咲夜が突然後ろに現れ、ラミリスの口を塞いだ。


「近くまで来たから見に来たんです。お分かりですね?」


ラミリスは必死に首を縦に振った。


「フラン、あなたとお友達の分のじぇらーとも買ってあるわよ。一緒に夕食に行きましょう。」


「あ、うん。良いよ。それじゃあ私の車に乗って。」


私は3人に車に乗るように促し、全員車に乗ったのを確認して車を発進させた。


「それで皆、夕食は何が食べたい?」


「ハイ!私は肉が食べたいです!」


「私はお嬢様達が食べたいもので大丈夫です。」


「私は肉でも良いわ。」


「それじゃあすき焼きでも食べに行こうかな?」


「賛成〜!」


私はすき焼きを食べる為、商業区画に向かった。



[17:00時]

〈フォート・ディール 商業区画 鍋料理『たかはし』〉



商業区画は、優香がもともと計画しており、最近完成した区画で、フェンリルの軍人用で、中央区画に存在する中央商業区画と、冒険者等も利用出来る東部、南部商業区画の3つに分かれている。

質は当然中央商業区画が圧倒的に上で、フェンリル本土から食材、物品、人員を運んできている。


私は駐車場に車を止め、店の戸を開けた。

店の中は出汁の良い香りに包まれており、迷彩服の兵士から背広を着た士官まで様々な人が談笑しながら鍋を食べていた。


「お、フランちゃん、らっしゃい。一緒にいる2人は新顔さんだね。お友達かな?」


店主の高橋香音さんが私達が入った事に直ぐに気付き、近くの席に案内してくれた。


「香音さん、こんばんわ〜。今日は私のお姉様のレミリアと、お姉様の従者の咲夜を連れて来たの。あ、注文はすき焼き4人前をお願いします。」


「へー。フランちゃんのお姉様か。予想通り可愛い人だね。直ぐに持ってくるからね。」


香音さんは伝票に記入すると、直ぐに厨房に向かっていった。


「少し驚きました。」


香音さんがいなくなった後、咲夜が呟いた。


「香音さん?最初は皆驚くよ。なんて言ったって元気の有り余っている人だから。」


「いえ。それもなんですが、良くお嬢様の方が妹様のお姉様とお分かりになられたな、と。」


「そうね。私なんて見た目はただのチンチクリンって咲夜!どう見ても私がフランのお姉様でしょ!羽根があるし目も赤いし!」


「勿論冗談です。」


「まったく。」


「あ、あはは。それよりお姉様。お姉様達は今までどんな旅をしてきたの?」


「ん?旅ね。それじゃあ料理が来るまで話しましょうか。うーん。今までで一番印象に残っているのは4年前の…」



[15分後]



「お待たせしました〜。それではごゆっくり。」


私達がお姉様の話しを聞いていると、香音さんが4人分の食材の入った鍋を運んできた。


「ん。話しはここまでね。それじゃあいただかせてもらうわ。」


「まちに待ってた肉だー!」


「うん!相変わらず美味しそう!あ、咲夜!早く食べないとお肉なくなっちゃうよ。」


「そのようですね。ではいただかせてもらいます。」


私達は取皿を手に、熱々のすき焼きを食べ始めた。



[18:05時]

〈中央区画 上級職員宿舎〉



「ふー。食った食った。腹いっぱいだよ。今日はありがとうなフラン。」


「じゃあねラミリス。また明日。」


私達はすき焼きを十分過ぎる程堪能し、お会計を済ませてお店を後にし、宿舎に戻ってきた。宿舎に着くと、ラミリスはお礼を言って自分の部屋に戻って行った。


「お姉様、咲夜。すき焼きはどうだった?」


「お肉が柔らかくて凄く美味しかったわ。」


「私はしめのうどんが気に入りました。」


「そっか。喜んでくれて良かったよ。」


私が笑うと、お姉様は私の頭を撫でながら、


「今日がありがとう。フラン。明日も訓練なんでしょう?今日はゆっくり休みなさい。後の事は私達でやっておくわ。」


「そう?じゃあお願いするね。」


私はお姉様に服の洗濯等を任せ、シャワーを浴びて寝る事にした。



[22:10時]

冒険者 レミリア・スカーレット



「咲夜。フランは?」


「ゆっくり眠っておられます。」


「そう…。咲夜、フランの事、どう思う?」


私はフランを起こさないように静かに言った。


「そうですね。ここでの生活が心底楽しんでおられると思います。人としても成長しておられるかと。」


「そうよね…。咲夜。私は今、あの娘をここに預けていて良いのか、そう思っているの。」


「……………また、何か見られたのですか?」


「ええ。フランの能力。何かまではわからない。でもそれは非常に強大なもの。ここの人達が悪いんじゃない。フランのせいでここの人達が危険に晒される。そんな運命が見えたわ。それも近いうちに。」


「妹様が?」


「ええ。………咲夜。あなたは私がどんな道をとってもついて来てくれる?」


私が問うと、


「勿論です。私はあなたの従者ですから。」


と即答し、私の頭を撫でた。


「そう。ありがとう。」


私は咲夜にお礼を言い、立ち上がった。


「良し!それじゃあ咲夜。少し出かけるわよ。」


「はい。どちらまで?」


「ここのトップの所よ。」


私達はフランを起こさないように部屋を出た。


「優香。あなたに私達の運命、かけさせてもらうわ。」

読者の皆様。遅くなり大変申し訳ありません。第3章1話です。


言い訳をさせていただけるなら、大学のフィールドワークのせいです。

先週は河原の掃除、今週は海岸の掃除と重労働をそていました。しかも今週は、海岸の砂浜で、砂の下からビニール袋に入れられた大量の発泡スチロールや韓国語の書かれたペットボトルが大量に出土、さらにオイルが入っていたであろうドラム缶を発見し、専門業者を呼ぶ事になるなど大変でした。


当然用語解説と兵器紹介はまだ出来てません。半分も終わってないです。出来るだけ急ぎますが、もしかしたら来週も休む事になるかもしれません。


来週は可能なら用語解説と兵器紹介、または第3章2話です。問題はどちらもほぼ手付かずで、終了予定が未定です。読者の皆様には是非気長に待っていただいたいです。


それと、本編にはいりましたので名言コーナー再開です。今回はかの有名な『コマンドー』の迷言です。


ジョン・メイトリックス「貴様は最後に殺すと約束したな。あれは嘘だ。」


私は良くニコニコ動画でマイクラやTRPGの動画を見ています。その中でも大尉の動画はお気に入りのひとつです。


え?動画のせいで投稿が遅いんじゃないかって?そそそ、そんな事あっありませんよ。出来るだけ急ぐので勘弁して下さい。

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