プロローグ1 戦場
初投稿です。取りあえずの目標は完結させることです。よろしくお願いします。
私、七海優香はいま、10人程の仲間と共に、山に潜んでいた。
「こちらフェアリー、全隊配置についた?」
《フェアリー、こちらリーパー、特戦とデルタは既に攻撃準備を完了して待機している。》
《こちらハンター、トラップの設置を終え、240の準備も完了しています。何時でも大丈夫です。》
「こちらフェアリー了解。」
《アテナより全部隊。グローバルホークからの映像によると、敵騎兵およそ200は後2分でトラップゾーンに侵入する。トラップの起爆後、全ての敵を殲滅する。油断はするな。》
「フェアリー了解。」
《リーパー了解。》
《ハンター了解。》
通信を終え、共に潜む仲間に声をかける。
「全員、聞いたな。2分で敵が到着する。トラップ起爆後は好きに撃って構わない。我々の力を見せ付けてやれ。」
「了解です。総帥。」
「そう呼ばれるのは、苦手だと言っているだろ。ここではコールサインで呼んでくれ。」
私は微笑みながら共に命を預けてきた仲間に言った。
「そうでしたね。了解ですフェアリー。」
それから少しすると、馬の走る音が聞こえてきた。
全員がすぐさま脳のスイッチを切り替えた。
「敵が到着。ハンター、私の合図でトラップを起爆しろ。」
《ハンター了解。待機します。》
無線交信を終え、敵を観察する。
敵はどうやら侵入がばれていないと思っているのか、警戒せずに進んでいる。集団が窪地の中央に到達したところで私は命令を出した。
「ハンター、今だ。殺れ。」
《了解》
返信が聞こえて直ぐに、敵部隊の周囲で複数のクレイモアが爆発し、騎兵や兵士を吹き飛ばした。
「フェアリーより全部隊、攻撃開始。敵を殲滅しろ。」
突然の出来事に混乱する敵に対して、大量の銃弾が待ち伏せしていた仲間達から叩き込まれていく。敵部隊はクレイモアの爆発と銃声に驚き、完全にパニックに陥っていた。その隙を逃さず私の隊も攻撃を加えていくと、敵部隊は1分もたたずに全滅した。
「こちらフェアリー、アテナ。敵部隊の殲滅を完了。」
《こちらアテナ。映像でも確認した。周囲に敵はいない。全員良くやった。作戦終了だ。ヘリに乗って帰還しろ。》
その言葉に全員が警戒を続けながら回収地点へ向かっていく。
回収地点で既に待機していたMH-60[ブラックホーク]2機に乗り込み私の隊の全員が無事なことを確認するとヘルメットを外し、押さえつけられていた自慢の銀髪を解放した。
「どうしてこうなったんだろうな。」
流れるように動く外の景色を見ながらこの生活が始まった日のことを思い出していた。
キャラクター紹介
七海優香 ななみゆうか
性別:女性
年齢:18
髪:銀髪 ロング
眼:赤
身長:180cm
所属:軍事国家『フェンリル』総帥
コールサイン:フェアリー
特殊部隊員の両親を持ち、射撃と近接格闘の天才。アルビノだが太陽光を長時間浴びても平気。仲間を非常に大切にしている明るい美少女だが、危害を加えようとするものに容赦しない冷酷さも併せ持つ。過去にその容姿から男につきまとわれたことがあり、若干百合思考になっている。
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