プロローグ9 少女達と今後
〈フェンリル空軍1st SOW 8th SOS『ブラックバーズ隊』 ブラックバーズ・リード機内〉
フェンリル空軍パラレスキュー1st STS 1st STT隊長:ジェニー・クーパー大尉 コールサイン:ナイチンゲール
総帥からの勅命を受け、私と4名のSBU隊員がエイミーさんと子供達と共にCV-22に乗り本国へ向かっていた。
「あんた、パラレスキューの人だろ?俺はSBU第2小隊小隊長の山上美紀大尉だ。部下が世話になったな。ありがとう。」
「いえ、私の隊は調査船に降下したので…」
「そうかい。ほんじゃ伝えといてくれ。」
山上大尉はそう残して子供達の方に歩いて行った。
「大尉さん、これからどこに行くんですか?」 「他の4人の人も大尉さん達と同じ『えすびーゆー』の人なんですか?」 「この『おすぷれい』は、どうして空を飛べるんですか?」
「ええい!一人ずつ質問しろ!何言ってるかわからん!」
「…随分懐かれてますね。」
山上大尉の叫びを聞き思わずそうつぶやいた。
「でもあっちよりましじゃないかしら。」
エイミーさんの言っていた方を見ると、7人の少女達が一人のSBU隊員に群がっていた。
「あ、あの斎藤さんは、どんな料理が好きですか?」
「そうだな、カレーかな。」
(かれー?) (船で食べた茶色いやつよ。) (確かにあれは美味しかったわ)
「あの!その…こ、恋人はいるんですか?」
「いや、いないが…」
(やった!) (良くやったわ!)
「じゅ、重婚についてどう思いますか?」
「当人達が良ければいいと思うよ。」
(これはいける?) (押せばなんとか…)
少女達は斎藤というSBU隊員に聞こえないように相談しながら質問をしていた。
「…狙われてるわね、それも全員に。」
「まあ、この世界では重婚は一般的だから大丈夫でしょ。」
「そうなんですか!?」
(なんというか、頑張ってください!)
私は心の中で彼の今後を祈った。
「おまえさん等、騒いでいるところ悪いが首都に到着だ。」
その言葉に子供達は機内の窓に集まり外を見始めた。
「うわっ凄い!」 「何あれ!」
子供達の言葉につられ、私達も窓から外を見た。
そこには長い滑走路を持つ空軍基地、その向こうに、高層ビルの立ち並ぶ大都市が見えていた。
〈軍事国家フェンリル 首都ロキ ハールバート空軍基地〉
フェンリル総帥 七海優香 コールサイン:フェアリー
「やっと来たわね。」
空軍基地のハンガーで到着を待っているとようやくブラックバーズのCV-22が到着した。
「総帥!斎藤重春大尉以下4名保護した子供達と共に到着いたしました!」
「ジェニー・クーパー大尉、重要参考人と共に無事到着いたしました!」
「ご苦労様。あなた達とは初対面だったわね?総帥って呼ばれるのは好きじゃないから七海か優香で良いわよ。子供達は?」
オスプレイから降りてきた5人に訪ねた。
「はっ!すぐに呼んできます。皆俺達の国の総帥…王様だ、優しい人だからこっちに来て挨拶してくれ。」
そう言われた子供達は緊張しながらもオスプレイから降りてきた。
「国王様何ですよね?」
16歳程の猫耳少女がそう問いかけてきた。
「ええ、私は七海優香。この軍事国家フェンリルの総帥よ。でもそう呼ばれるのは好きじゃないし年も近いんだから呼び捨てでかまわないわよ。と言うかそうしなさい。他の子達も。」
「はい。では優香さんと。」
「うんそれでよし!まずはこの場にいる全員のことを知るためにも自己紹介をしましょう!」
互いに自己紹介を行った結果、猫人族の少女達はミリア、ルー、エリカ、メグ、ジル、エル メヌ、魔人族の少女達は、エッタ、ドロシー、アンナ、ラミリス、吸血族の少女達はフラン、シェスカ、ベル、蛇人族の少女達はミラ、リム、テッサ、チェイシー、トリエラと分かった。
「皆にはこれからどうしたいかを教えて欲しいの。故郷に帰りたい人は責任を持って連れて行くし、ここに残りたければそれでも良いわ。」
「それについてはもう皆で話して決めてあるんです。どうか、私達をここで兵士として働かせてください!」
「……それでいいのね。訓練は辛いわよ。」
「覚悟の上です!皆亜人種なので力も強いですし、魔法や特殊な力もあるので必ず役に立ちます!お願いします!」
「「「「「お願いします!」」」」」
「……………分かったわ。後で担当教官と組を伝えるわ。あなた達にはたくさん仕事を頼むことになると思うわ。頑張ってね。」
「「「「「はい!!ありがとうございます!」」」」」
少女達の決意を聞いた私は思わず抱きしめそうになったが、鋼の意志で踏みとどまった。
「あの~。私は?」
「あっ。エミリーさんですよね。待たせてすいません。あなたには色々聞きたいことがあるんです。」
「私もあなた達について聞きたいことがあります。」
「ずっとこんな所で話すのもなんですし、基地に入りましょう。」
〈軍事国家フェンリル 首都ロキ ハールバート空軍基地 会議室〉
テニスコートと同じくらいの広さの会議室に場所を移した私は、早速本題から切り出す事にした。
「えー本題から行かせてもらいます。この軍事国家フェンリルは数日前突然この世界に転移しました。そのためこの世界に関する情報が必要としています。」
「このあたりで異常な量の魔力が観測されたのはそれが原因ね。それで、欲しい情報というのは?」
「あなた達がきたアメックス王国についてですね。どのような国ですか?」
「そうね、ルイース大陸で2番目に大きい王国で魔術と希少鉱石が有名ね。」
希少鉱石…ヒヒイロカネとれるのだろうか…
「国の政策は?例えば重税を強いているとか、亜人を差別してるとか。」
「税率は購入した物の10%を払うように定められていて、ここ100年変わっていないわ。差別についてはそういう人もいるけど、国家としては禁止されているし、王族にも亜人種の人はいるわ。そう言えば、調査船に王族の人が乗っていた筈よ。」
それ程悪くない国のようね。っていうか最後のはどう言うこと!
「それは本当ですか!?」
「ええ、やけに立派な装備の人がいたと思うけど…その人は第2王子のミハエル様よ。」
その言葉に反応したのはパラレスキューのジェニー大尉だった。
「あの人って王子様だったんですか!」
「ジェニーその人を知ってるの?!」
「知ってるも何も私がその人の応急処置をしてヘリに運んだんです!」
これはついてるわね。簡単に土地の使用許可がもらえそうだわ。
「直ぐに”いずも”に行くわ。ジェニー、エミリーさんついてきてもらえる?」
「わかりました。」 「別に良いわよ。」
私達はハンガーに戻り、給油を終えたブラックバーズ・リードのCV-22に乗り込んだ。
少女達にはこれからも登場してもらう予定です。亜人種は基本的に人間より強いので、特殊部隊の訓練を終えた時彼女達はチート級になっている事でしょう。
SBUの斎藤大尉は少女達に狙われてされています(性的に)。是非リア充爆発しろと言ってあげましょう。
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