カルレ辺境領領地発展編 第6話
「ところで、鉄道っていいわねえ・・。」
母様がセバスチャンが出してくれた動画を見ながら、うなづいてる。
「ところでミゲルスちゃん。スマホ?って言うのはどういうの??」
「リリー様。その説明は私が。」
セバスチャンがそう言って今度は鉄道の動画を消してスマホの動画を出した。
「なるほどねえ・・。スマホってこう言うのを言うのね。」
鉄道に続いてスマホでとうとう母様の目がギラギラと輝き出した。
父様がその様子を見て苦笑いしながら説明してくれた。
「前に母様のことを暴走令嬢って言ったことがあるだろ?母様に取っては不本意な二つ名だと思うのだけど、父様
に取ってはとても素敵な名前だと思うんだ。リリーはね。今は縁がなくなってるけど魔法具の発明で有名な伯爵家の娘でね、リリーも魔法具を作るのが大好きな子だったんだよ。作るのが楽しすぎて後先考えずに突進してまうから、ついた二つ名が暴走令嬢リリー。僕と結婚することになってからは大人しく侯爵夫人業に勤しんでいるけれど・・
まあうちは見ての通り辺境の中の辺境だからね、勤しむって言っても大したことないからリリーはずっと退屈していたんだろうね・・。また昔みたいに魔法具開発すればいいのさ。鉄道を開発したらうちの領地で試し運転すればいいし、スマホ?だって僕はよくわからないけど、こんな目を輝かしてスマホの動画を見るのならきっと開発しがいがあるものなんだろう?」
父様は母様の顔を優しい表情で見つめる。
母様はそんな父様の顔を見てポッと顔を赤らめてる。
ほーん。これはあれですなあ。なんだかんだで惚気っていうやつですなあ・・。
ちっっっっっくしょーーーーーー!!恋してえよー!!惚気てえよーーーっ。
という心の叫びは置いといて、父様と母様を見てると、いつまで経ってもこんな素敵な表情で愛している人を見つめることができるなんて素敵だなあって素直に思った。
「そういえば、マリユス兄様は何やら書き込みながら馬を走り続けていましたが、何を描いていたのですか?」
「あ?俺??俺は・・これだよこれ!」
そう言って見せてくれたのは綺麗な絵で描き込まれていた風景と地図だった。
「まあ・・!!マリユス兄様って絵がとてもお上手なんですわねえ・・。いつもは脳筋なのに。」
「うん??リリアス?最後なんか言ったか??」
「いいえ・・何も言っておりませんわ。」
いや。お姉様最後ディスったよ!マリユス兄様は聞いてないふりをしているだけだよ。
これが僕だったら頭にゲンコツがくらってるよ!!
なんだかんだ上の兄様たちはリリアス姉様を溺愛しているからなあ・・。
「いやあ・・本当にマリユスの絵は上手いよなあ・・。王都でやってる美術展に出展すればいいのに。」
「いや。ユリウス兄様。俺の絵はそんなところに出せるほどの絵ではありませんよ。それにあそこの美術展は王立美術アカデミーが主催しているではありませんか。俺みたいな絵を出したらいい笑いものになるだけです。
俺は、兄様支えられたらそれでいいんです。」
マリユス兄様はそう言ってニカっていい笑顔で笑っていたけど、目の表情の奥がほんの少し寂しげだった。
うーん。本当は絵の勉強もしたいんじゃないのかな??
それを聞いていた父様はマリユス兄様の頭を撫でながら優しく説いた。
「マリユス。本当にやりたいことを見失ってはいけないよ。やりたいことがあるならそれを優先しなさい。
みんなマリユスがやりたいことには応援するから。騎士を目指すのに絵なんか似合わないって思っているならそれは違うよ。騎士は武を重んじるかもしれないけれど、芸術という文化も一つの武なんだ。」
「父様・・・。」
「俺たち護衛騎士団もマリユス様を応援いたします。騎士をやりながら絵を描けるなんて素敵じゃないですか!」
マリユス兄様は父様を見て、護衛騎士団を見て僕たちを見る。
「はあ〜。そうだよな!兄様前言撤回します。俺騎士にもなりたいし、画家にもなりたいので両方なれるように頑張ります!!」
なんかいいなあ・・家族一緒に囲んで、家族のことを話す。
多分さ家族がいても家族と話すのが苦手な人もたくさんいるんだと思うし、家族という存在をウザがるのもわかる気もするけどさ、やっぱりなんだかんだ言って家族っていいよねって思ってしまうんだよね。
これからもたくさん家族たちと話していきたいなあって思ったね。
「さあ・お昼ご飯も食べたし、この湖も堪能したし、街に行こう。そこで今日は宿に泊まるぞ!」
父様の掛け声で、僕たちは動き出して荷物を片付けてまた馬車に乗り始めた。
あ!そうそう。錬成で出したゴミってどうなるんだ?ってみんな疑問に思っていたよね?
ごめん言うの忘れてたよ!よくあるテイクアウトのトレー込みで錬成されるんだけど、今みたいに屋外で食べ終わるとするじゃない?放置したら数秒で土になるんだよ!そして屋内で食べ終わったら数秒で消えるんだ!
それを知った時、本当に魔法と剣のファンタジーな世界にいるんだなって思ったね。
外に出て家族とお話しするのってなんか新鮮でいいですよね?
僕は家族と話すのが苦手な人間なので、ミゲルス君が思っている子とにはびっくりしました。
いつも読んでいただきありがとうございます。
皆様の評価が作者の励みになります!
もしよろしければ評価していただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします(ぺこり)




