表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初恋の後悔  作者: お風呂かこ
一章 高校生編 一年生
8/68

七節 文化祭前

 二学期が始まると、すぐに休み明けのテストが行われた。僕は、宿題の大半を答えを写して終わらせたので、当然ながら悲惨な結果が待っていた。特にひどかったのは数学で、百点満点のテストで一桁を取ったのは、人生で初めてのことだった。成績には入らないとのことだが、さすがにもう少し勉強しようと思った。


「玉木くん、何点だった?」


 今井君が僕のところに来た。


「八点」

「うわすご、僕四点だったわ」


 底辺争いをしていると、友貴が自慢げな笑顔で歩いてきた。


「二人とも点はあるかー。まあ、僕より低いことはないよね」


 そう言って自慢げに見せてきた答案には、縦長の丸が書かれていた。僕はもっと勉強しようと思った。基礎が抜け落ちてしまっては意味がない。こんなことでは、国公立どころか進学も危うい。


 二学期が始まって、一か月が経過した頃、クラスのホームルームで、文化祭の話が出るようになった。話し合いの結果、一年四組はジュース販売をすることになった。


 このクラスは、落ち着きに欠けている。だが、そんな一年四組だからこそ、まとめ役である室長には、しっかりとした人が選ばれていた。


 室長の小林君は、クラスで協力してできるいい出し物を考えてくれたように思う。このクラスでの大がかりな出し物は、おそらく統率が取れなかっただろう。他にもまとめ役を立てた場合はその限りではなかったと思うが、そこまでの労力は割に合わないと考えたようにみえた。なにはともあれ、小林君がしっかりとした人でよかった。


 その後、準備と当日の販売係の役割分担が行われた。僕は小林君と、女子二人の計四人で、朝の販売を一時間担当することになった。


――――登場人物――――

玉木悠太たまきゆうた 僕

 中学時代はバレーボール部。

 父親と兄との三人暮らし。


永野司ながのつかさ かさ

 小学校からの付き合い。

 僕をまこと呼ぶ。

 京都に住むために勉強をしているらしい。


前川倖成まえかわこうせい 倖成くん

 中学時代は、僕と同じくバレーボール部。

 二年間クラスも同じでよく話をした。

 僕をまこと呼ぶ。

 高校でもバレーボール部に入った。


今井俊いまいしゅん 今井くん

 僕と似た空気を感じる。

 親戚の家で暮らしており、少しだけ僕と境遇が似ている。


小林正樹こばやしまさき 小林くん

 昔やっていたゲームの話をした。気が合わないわけではない。

 室長なだけあってしっかりしている。


田原友貴たはらともき 友貴

 中学は同じだが、話したのは高校受験の日が初めて。

 部活をやっている。坊主頭。


江口えぐち先生

 高校一年生のときの担任。担当科目は国語。

 役者めいた話し方をする人。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ