表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

最終話ですが

李旺の年齢てきなやつの訂正。


高二の18としていましたが、正確には高三じ18歳です。



お互いのことに奮闘する中で、誤魔化すために婚約者だと公表してから周りが暖かい目で見守るようになった。ただ1人を除いては。

「…先輩、ちゃんとななちゃんを大事にしてくださいよ。婚約者だと言うのなら」

「……鳴海ちゃん、もしかして疑ってる?」

「……怪しいです。というか、それよりあんなかたくなだったななちゃんをどうやって戻したんですか。いい加減教えてください」

唯一話すものそれは、綺実の友人の姫星の1人だけ。

「……あぁ、それか。知りたい?知りたいよね、、綺実ちょっと」

「……ん?…!?」

友人の知りたがる真相。そして周りが見守る婚約者という関係に求める愛。

「……ぷはっ!………ちょっと!李旺!」

「…お前、初めて学校で呼び捨てにしたな。……じゃなくて、鳴海ちゃん、これが知りたい真相。こうして無理にでも食べさせた」

「……先輩。ななちゃんになんてことを!私のななちゃん!」

友人には愛され、婚約者?にも愛されてる?綺実。当の本人は、友人と婚約者(仮)が仲良く?話すことよりも仮の婚約者が学校でキスしてきたことが気に食わない。

「鳴海ちゃん、悪いね、こいつは認めてないけどこいつはもう俺のなんだわ」

「ちょっと!李旺!聞いてんの?!なんで学校でするのよ!」

「……うっせぇぞ、綺実。それよりお前、学校で呼び捨てにしたの初めてだよな?どうしてだ」

周りを気にせず、普通のトーンで話しかけてくる李旺に違和感もなく、ここが学校だということも忘れて続けた。

「どうしても何も、李旺が勝手にキスしてくるからじゃん!場所考えてよ!」

「……勝手にも何も、いつもしていることだろ。つーかそれと呼び捨てに何が関係あるだよ」

「はぁ?!何様なつもり?第一、最近なんで来るのよ?」

気に食わなきゃ食ってかかってしまう唯一の相手なんだろうなと横で聞いていて姫星は思っていた。同時に2人ともここが学校てことも…いや会話からすると分かってそうだけど、たぶん忘れて普通に話しているんだろうなと思う。

「……ちょっと先輩、ここ学校。いつもの猫かぶり解けてますけど?先輩もななちゃんの前だと普通の少年なんですね」

「……あ。完全にここが学校ってこと忘れてたよ。綺実のせいで。ありがとう鳴海ちゃん」

「………何、私の大事な友だちを口説いて…んっ?!」

頭に血が上る、彼女を黙らせるにはどうしたらいいのか考えるより先に唇を奪っていた。離れた瞬間口を開く前に彼女の口を塞ぎ、、、

「……おい、口説いてねぇぞ。嫉妬か?お前は俺が好きだもんな?だけどな、お前場所を弁えろ?ここがどこだと思ってんだ。呼び捨てにしてんじゃねぇぞ」

「……ふっふが!(どっちが!)」

キスされたことに対して怒りの収まらない綺実はまだカッとさらにイライラさせたに違いないのにふと放った近くに居るものも聞こえないような小声で喋られた瞬間。

「……お前だろ、俺様に逆らうんじゃねぇぞ。お前だろ、喧嘩ふっかけてんのは。黙れよもう。これ以上俺の印象悪くさせる気か?だったら契約解消だな。弟たちの……」

「わかった!分かりました…だからそれだけは勘弁してください。お願いします李旺様」

鎮静していく怒りの渦。何が起こったのか、何を言われたのか周りには状況理解できないが忠実な主人と使用人の会話のように戻るのに驚きを隠せない。

「よし。だったら俺の言うことだけ聞いてればいい」

「………はい。もちろんです。李旺様」

誰一人言葉を何もかけられなかった。そしてその場にいた多くの人が、この2人の関係とはなんなのかと疑問を抱いていた。

「……ななちゃん、先輩に弱みでも握られているの?」

「……そういう訳では無いよ」

否定はしているが、納得するには難いあの会話。周りにいたもの達も疑問に思い聞きたがっているようだが、あの猫かぶりの先輩ならはぐらかすだろうし、綺実のほうも話すことはしないであろう。結論は聞いてはいけない。



別の日の昼下がり。

「……は、うそでしょ?!」

「………どうした、綺実」

いつものように、李旺が綺実たちの教室に来てお昼を食べている時だった。ふと彼女が携帯を見たと思えば、突然声をあげたのだ。

「……だって、これ」

「………あ、あの親父」

「何、ちょっとどういうこと?李旺…先輩」

何やら彼女の驚きの内容について事情の知っていそうな彼はなんとも複雑な顔をしていた。

「………いや、まぁ、その…」

「……先輩って案外一途な人?」

「……悪いかよっ、つうかあのクソ親父ぃぃぃぃ!いきなりなんなんだ」

恥ずかしそうにしだした彼。みんなの人気者李旺様。そうなったのは紛れもない目の前にいる彼女が原因なのは確かだが、話の流れを全く掴めない周りは「恥ずかしそうな李旺様可愛すぎる」などと考える女子はもちろん、男子ですら何があったのか興味が湧いている。

「……李旺様?」

「………もう、いい。わかった。その内容については事実で……お前が欲しかった。近くにいて欲しかった。お前に隣でずっと笑ってて欲しかった、」

「………何それ、プロポーズのように……」

「…だぁーっ!もうそうだよ!俺はお前が欲しいの!俺と結婚して」

何やら彼女へ紙ペラを渡して彼女は呆然としてる。というか一部始終を見させられた周りも最後の言葉でその紙ペラがなんなのかも理解はできるが呆然とするしかない。

何が起きたか分からない。

「…………いいよ。」

突然の告白。そして渡される紙。それはまぎれもなく夫婦になる証。なぜそんなもの持っているという感じだ。

「……書いてよ」

「…………嫌だ。私はいつもの李旺様が好きなのにそんな可愛くしないで」

「……チッ……わかったよ、早く書けよ。お前に拒否権なんて最初からない。今すぐ書けよ」

ちょっと口調の悪くなった、李旺はいつもの猫かぶりはない素の姿。さっきの可愛い姿も素の姿。どっちも李旺で。けど可愛い彼は自分だけが知りたいこれ以上見せたくないと俺様な彼を。





――数年後………


「おめでとう!」

今日は結婚式。婚姻届の紙を書いた、あの時から5年。高校を2年早く卒業した先輩が親の会社を継いでから3年。軌道に乗り始め社長らしくなった彼は相変わらずの猫かぶりしているらしいけど、家じゃ俺様。そんな彼と正式に結婚したのはつい先日のこと。あの書きかけの婚姻届を埋めて提出したのは新しい記憶だ。

そして今日。友人、家族を呼んで開いた結婚式。懐かしき友人達を招いた。嫌がらせのあの、李旺の親衛隊も呼んでやったし、大好きな1番の友人、姫星はもちろんのこと散々、李旺に脅しの的に使われた弟たちのことだって。

「あや姉、おめでとう。李旺兄のことよろしくな」

「……璃空。あんたそれだと李旺が兄貴みたいなかんじしゃない。私が姉なのに」

「……姉ちゃん、拗ねるなって。これでも璃空は姉ちゃんのこと祝福してんだから」

「……桜璃、これのどこが?!でもいいか、璃空は李旺と知り合ってから李旺のことばっかついて行ってるもんね」

弟達はあれから成長した。1番の上の弟、璃空は綺実の1年後に高校卒業して直ぐに父、(まこと)の会社を継ぎ、次男の桜璃は高校生に、三男の叶夢は中学生に。そして小さかった1番したの妹の歩海は小学生になった。

「…あや姉、おめでとう、俺も璃空兄は姉ちゃんのこと好きだから照れ隠しだと思うよ?」

「おい、てめぇ叶夢!」

「わぁ、璃空兄こわぁーい」

相変わらず仲良しな兄弟である。ちなみに兄弟にはよく会う。何故かってみんな李旺のことを兄貴のようにしたっているから。よく会う。

久しぶりに見た友人はとても綺麗だった。あとあの親衛隊達は相変わらず李旺にまとまりつこうとしていたり。でもなんだかんだ上手く交わしている李旺に少なからず成長したと感じた。

色んな人がしてくれる祝福。幸せな家庭を築いて行きたいと2人で誓う。


あれ、なんか身分差みたいの書くつもりか違くなってしまった。。。


まぁ、仕方ない。いっか。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ