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002

フレデリクの婚約者

今日は王家のお茶会・・

わたくしはこっそりあの方 アンジュちゃんを見てましたわ。

あぁ かわいい もっと前に思い出してたら、近所のお姉さんになって色々躾けてたのに・・

あぁ 淑女としてではないですわ。

もちろん皆様もわかるような 光源氏計画ですわ。

ここは確かヒロインがもう一人の悪役令嬢に怒られて、王子が助けるっていうイベントですわ。

たしか その後婚約が決まった時に アンジュにお前も近くにいたのに助けなかった最低な女という罵倒も付きで


ふふふ もちろんどこかのお茶会で慰めて差し上げますわ。


そぅそぅ 乙女ゲームの名前は 【君の初恋にさく】 略してきみさく さくとは 囁くと咲くをかけてるって コンセプトらしいですわ。

初恋って題名にいれるぐらいだから、ヒロインは攻略対象にいずれか幼少期一度だけあってますの。


それで学園にはいり攻略していくことに あぁ 君があの時の人か・・ みたいな展開になるってありきりの展開ですわ。

ただし このゲームRPG要素もある為、攻略と共に魔族の討伐などもあるみたいで、そっちメインでする子も増えたぐらいですわ。

もちろん2もでてまして 意外と面白かったですわ。

え?2なんてあるの?と思われましたが 実はまだ発売されててなかったのですが、わたくしの全コネを使ってテスト試験させてもらいましたの。もちろん内容は言えませんが



あ ヒロインちゃんが色々言われてますわ。さぁ 今です王子

と思ったらアンジュちゃんがが動いて 助けちゃいました。

あら シナリオとはずれちゃたけど、どうしてかしら・・・ まさかあの子も転生・・?

これは観察しなければいけませんね。 


でも助ける勇士に悪役令嬢の心配をしつつヒロインちゃんに優しく論する言葉・・

あぁ アンジュちゃん かわぃぃすぎますわ。



わたくしは それからお茶会など 彼女が兄とでかける情報をいち早くキャッチしつつ、先回りして離れた場所から覗いてましたの。

ふふふ 情報源は わたくしの兄 実はアンジュちゃんの兄の同級生になるみたいで、お友達でしたの。

ふふふ これは運命ですわ。神がわたくしをアンジュちゃんの運命を変えろっていうお告げですわ。


あぁ アンジュちゃん 貴方は本と同じような性格でもちょと 違うところもあるけど いいわ いいわ。


私のアンジュちゃんへの視線をたまにキャッチするみたいで、すぐお兄さんから視線がくるけど、アンジュちゃんが 

『どうかしたのです?お兄様?』 

との声で、すぐ視線の主を探せずわたくしに見せびらかすように、 

『何でもないよ。アンジュ ほら 僕のケーキを少しあげよう』

とフォークにさして口に運ぶじゃないですか

『ほら あーん』

あぁ わたくしも餌付けしたいですわ‼

『お兄様 そんなことわたくしは』

といいきれず口にほうりこまれて はむはむ

『美味しかったですわ・・』

あぁーーかわいすぎる

ツンデレなのですね。実際のツンデレは微妙でしたがアンジュちゃんのツンデレはかわいすぎますわ

お兄さん今すぐ私と入れ替わりましょう。是非に


あれから 私はアンジュちゃんが出るお茶会にでつつ、陰からこっそりはぁはぁしてましたら。


『かわいいよね。アンジュ食べてしまいたいよね』

『はい。かわいいですわ』

と無意識に返事してびっくりしました。

だって、わたくしの背後にいたのはアンジュちゃんのお兄さんでしたもの。

『ちょっと僕とお話しようか・・』

『はい・・・・』

笑顔でせまってきてます 怖い怖すぎますわ。

あぁ わたくし アンジュちゃんを見ていただけなのに・・たまにはぁはぁしてただけなのに・・・

※それはストーカーといいます

あぁ わたくし逮捕されちゃうのでしょうか・・

※もちろん普通つかまります。

お兄さんは、わたくしをエスコートしてくださり、人から少し離れた場所で、言いましたわ

『君はアンジュが好きなのかい?』

『え?』

いきなり確信でしょうか??

『君の視線をね よく街中やお茶会で感じるんだ。もちろん僕にではなくアンジュに・・』


(あぁ ばれてましたのね・・)


『正直に言ってくれないかい?言ってくれてら今度 僕の友達としてアンジュと3人で出かけられるご褒美をあげるよ』

(あぁ なんていうご褒美ですの)

もちろんわたくしは

『はい わたくしアンジュちゃんが大好きですの』

『食べてたいくらいに?』

『ですわ、溺愛して監禁して閉じ・・』

とそこまで言って焦りましたわ。やばいやばい この人身内さんだから通報されたら・・



でも・・なぜか 同じ匂いを感じますわ・・

彼は少し笑うと

『僕ね、婚約者を探してるんだ。 アンジュがね、お姉さんが欲しいって。』

『え?』

『君は僕に惚れてないし むしろアンジュにおべっかつかいもしないし。

アンジュに嫉妬することもない・・僕と一緒にアンジュを溺愛してくれると思うんだ・・』

『・・・』

『君を同志とみてお願いする。アンジュの姉になってくれないかい?』

普通は婚約者になってくれないかい?じゃないのです?

姉になってくれないか?ときた・・

えぇ是非になりたいですわ。

『喜んで』

わたくしは 彼の手をとりなら 握手をして ふふふと笑いましたわ。

はたからみたら 仲のいいカップルができたような雰囲気ですわね。

『じゃあ 早速、アンブレラ子爵にお伺いしよう』

『あら わたくしまだ名乗ってませんのに』

『あぁ こちらに危害がないか一応調べさせてもらった上で声かけたんだよ。』

やりますわね・・てことは兄からつつぬけでしかしら・・

『一応君のお兄さんは、君が僕に惚れてると思って、協力してたみたいだったからね』


なんてことでしょ。・・たしかにアンジュちゃんの名前をだすよりは兄の友達の名前で聞く方が便利いいと思ったのですが・・失敗でしたわ。

『一応言っておくが僕の名はセラフィーヌ公爵家の嫡男 フレデリク=セラフィーヌ

フレデリクでもテデリクでもどちらでもいい』

『わたくしは アンブレラ子爵のジルフィア=アンブレラと申しますわ。 わたくしもジルでもフィアでもどちらでもよろしいですわ。』

『よろしくジル。』

『よろしくですわ デリク様』





私達はそれから 色々あってすぐに婚約できましたわ。

もちろん わたくしとデリク様はお互いライバルとして、アンジュちゃんを甘やかして、いますわ。 

ケーキをあーんとしたりして、ふふふ

そのたんび、アンジュちゃん照れながら食べてくれましたわ。うふふ かわいいですわ。



わたくしは デリク様を信頼して、転生する前の乙女ゲームのお話をしましたの。最初はびっくりされてましたが、アンジュちゃんの将来起こりうる話として 最後まできいてくれましたわ。

『じゃあ そのゲームとやらで、アンジュは婚約破棄は絶対ありえるってことだね。』

『ですわ。婚約破棄されても、こちらでフォローすれば、ある程度低ダメージでアンジュちゃんとの結婚を阻止できますが、そのあと禁術に手を出さないようにしたいのです。』

『ふむ・・・3年の卒業式前日か・・』

『わたくしはアンジュちゃんが2年生まで見守れますが、3年目は卒業してるので難しですわ。』

『じゃ そこで僕がゲーム?通りに講師としてはいれるように、なんとか在学中に成績をあげておけばいいんだね。』

『そうですわ。ゲーム通りではアンジュちゃんが3年の時に講師として通ってましたから』

『では、それで3年目は解決しますね。』

『僕は君の婚約者として、学校にこれるし、』

『わたくしは デリク様の婚約者としてアンジュちゃんをカバーできますわ』

『僕たちは共犯者だね』

不敵な笑いで微笑む 

『ですわね ふふふ』


『そういえば 明日の訪問なんですが、12時とお伝えしてもらえますか?』

『あれ11時じゃ・・』

『だって最近アンジュちゃん私たちを気遣ってにげようとするんですもの』

『あぁ そういえば そうだね・・ふふふ じゃ 12時と伝えておくよ。』

『ありがとうございます。』


最近はアンジュちゃん わたくしに素をみせてくれますが、ふふふ 逃げようとするんですもの、猫ちゃんみたいでかわいいですわ。


『僕はたまに・・君と二人ででかけてもいいですけどね・・』

とても小さい声で聞こえたので、聞き取れませんでしたわ。

『何か言われました?』

『いいえ別に・・』

デリク様は、微笑んでわたくしの顔をみてましたわ。

なぜ微笑むかわかりませんが、アンジュちゃんのことを思い出してるんでしょうね。

ふふふ私も明日の訪問たのしみですわ



フレデリクの婚約者のお話はこれで一旦終了です。次はフレデリクの視点を書こうかとおもいます。

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