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っぉぃ幼女とブラる日々  作者: U・まぁじ
8/10

1週間後

人生割と忙しめ。

え〜と、ですね。

聴こえないはずの声が聞こえるようになってきました。

何を言ってるかは、わからないんだけどね。

ボソボソと聞こえるんですよ。幻聴ってやつですね。


何故そうなったか。

いや、始め耳がおかしくなったと思ったよ?でもね、いつも通り殺されて死んでたら、どんどん聞こえてくるようになって・・・


なんだろう、精神的に死んでも治らない部分が出てきたのだろうか。


死ぬ頻度はどんどんマシになってるけどね。

まぁ、夜は・・・うん、無理。見えない。この森暗すぎ。

今の所、餓死はしてないけど、何かを食べるということもしていないという・・・




で、夜を七回ぐらい経験したのでちょうど一週間経ったと思う。

足の速さ、気配を感知する能力が明らかに上がっている。

自分の思い込みとかじゃないレベルで。


まぁ、別にそんなことはどうでもいいかな。

幻聴の件もだが、本当に此処に来てから苦痛しかない。

命を狙われただただ逃げる毎日。

それも一週間過ごした訳。

本当の意味で死にたくなってきた。




そろそろアレだな。

反撃してやろうかな?

武器が無いので、もちろん素手で。


「お、あれでいいかな」


ちょうど見つけたのは、前世で見た蛇より二回り三回り大きい蛇。

普通の人なら、関わらないよう逃げるとこだ。

しかし俺はもはや八つ当たりに近い様な感情で近づいていった。


「く、早いな」


ウネウネと動く身体。その形に合わないスピードで動く。

しかし、蛇は顔さえ気を付ければいい。

俺は上手く後ろをとる。


「おりゃっ」


蛇の首元を両手で押さえる。それと同時に全身を蛇の身体の上に乗せる。


「よっ・・しゃっ・・・」


蛇は思ったより力が強く、俺から逃れようと動いてるのをお腹に感じた。




・・・はい。もうどうしようも無いです。

王手までして後のことを考えてませんでした。

そんなずっと力持ちませぬ・・・


俺の力が尽きたのがその3分後くらいだった。

その後、気付いたら首に蛇の身体が巻きつかれ、森の中全裸で佇んでました。




もはややる事がないので、幻聴をぼーっと聞き流してます。

集中すると、何を言おうとしてるかわかる気がする。

気がするだけかな・・・


「いや、本当になんか言ってる!?」


俺のことを言っている。そう確信できる。

なんだろう言葉は喋ってないんだが、そう聞こえる感じがするのだ。

聞こえるっていうのも違うか・・・思っていることが伝わってきている?

詳しくは分からないけど、何を言おうとしてるのかが頭に直接届いてる感じだ。


どうやら俺が何回も生き返るのを不思議がってるみたいだ。

う〜ん、こっちが思っていることも伝わるのかな?

水辺がここら辺にあるのか?って強く思ってみる。


「・・・無理だよね。これで水があるところが聞けたら苦労しないんだけどね〜」




!!!???

え?こっちだよって聞こえた気が・・・


「こっち?」


今度は声がした方向を指差して聞いてみる。

・・・うん。本当にこっちにあるみたいだ。




しばらく歩くと綺麗な湖。

湖と言ってもかなり小さな方で、8メートル先が対岸ぐらいの大きさだ。


「冷たっ」


手の中にある澄んだ水。俺は躊躇することなく一気に飲み込む。

これがここに来てから初めて口にする飲食物だった。

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