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【僕は決して惚れっぽい性格ではない。】

作者: 渡部潤一

むしろ壁を作りやすい方だ。


昼に打ち合わせ終了後、ワンダーJAPANでお馴染みの大仏ハンター、クロスケさんの招待で缶詰酒場@東京カルチャーカルチャーに行ってきた。

楽しかった。缶詰のワークショップ的な展開から、

清水食品さん提供のツナ缶試食、

http://www.ssk-ltd.co.jp/

春日八郎の超レア盤、「缶詰音頭」が聞けたりと、

内容盛りだくさんのイベントであった。

自分は缶詰の知識は全く無いので入ってくる情報が新鮮だったし、

お土産にツナ缶いただいたりと、至れり尽くせりといった中身だった。


しかしだ、それよりもだ、久々に「一目惚れ」なるものを経験してしまった。

してしまったんだよ。

イベント中、三脚を立てて大きなビデオカメラを回し続けていた女性。

無理矢理例えるならば、

さとう珠緒を知的にして若干、松下奈緒を足したような上品な顔立ちである。

カメラマン特有の裏方のオーラが全く出ていない。

上に書いた通りの女性なんだから当たり前だ。

着ている服も、そのままお台場で可愛くショッピングしてそうな様である。

どっからどう見ても裏方の人間の様相ではない。

「あんな綺麗な人にカメラを手伝わせて、カルカルは実にけしからん!!」

等と思いつつ、それでもイベント中、ひたすらカメラを回している。

正真正銘のカメラマンだ。

イベント後半は話半分、その人半分、どっちも気になってどうしたもんかと。

端正な顔立ちとそれに見合わぬ機器を操作するその姿勢がどう見てもアンマッチである。

ゴシックドレスを来て両手にサブマシンガンを持ってブッ放す位、

またはメイド服のドジっ子がバズーカを担いでいるようなアンビヴァレンツさである。


一目惚れと書いたが、正確には「瞬殺」だ。以下にそのポイントを書く。

イベント終了後、カメラ撤収の際に、

完全に慣れた手つきでカメラ、三脚を手際良く機材箱に収納し、

着ている可愛い服(何て言うスタイルの服かは分からない)の事なんて一切気にせずに、床に両膝を付け、床に這い回っているケーブル配線類を一気に回収する。

一気にだ。さとう珠緒+松下奈緒がだ。

その無駄の無い流麗な動き、手慣れた機械の操作、収納、

完全にプロの仕事を見た。

僕も現場の人間だ。

機材の設営、操作、撤収をノロノロズルズルとやっているのを見ると本気でキレる。

無駄の無い動きは美しいものである。それを美しい人がこなしている。

そんな状況が僕の目の前で繰り広げられている。

むしろパフォーマンスと言っても良い。

そして撤収後の「お疲れさまー」的な清々しい笑顔。

以上が瞬殺された理由だ。

アンビリカブルケーブル切断、暴走モード突入でゴザイマス。


余程の事が無い限り出ないが、A型特有の所謂「緊張しい」が久方ぶりに発動し、

明らかに素っ頓狂なテンションでお話を聞くと、制作局の方だそうで、

撮影、映像編集、MAを一人でこなし、レポーターまでこなしているのだと言う。

「笑顔が眩しいとは、こういう事を言うのだな」という程に笑顔が素晴らしい方で、僕の持っているダークマター的なモノを少し位分けてあげても良いんじゃないかと思う位、清々しい方だった。

またお会い出来るのを楽しみに。


こんな事を日記に書いたところで、なんだという訳でもないがね。

久方ぶりに小沢健二を聞いている。

僕は決して惚れっぽい性格ではない。

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