18.『初詣で』
『初詣で』
私の家では、新年を迎えると3ヶ所の神社に“初詣で”に出かけます。
始めに近所の氏神様。
次に市の神様。
そして県の神様。
の3ヶ所に新年の挨拶に出かけます。
氏神様や市の神様に挨拶に出かける時は、それ程、参拝するのに時間は掛かりませんが、県の神様に挨拶に出かけると、ものすごく時間が掛かり、参拝する人達で長い行列ができています。
だから私は、そんな待ち時間の間、空を見上げながら“空想世界”を広げています。
この世界には神様は1つの神社に1人しかいないと私は考えています。
でも、それでは、神様、1人で全ての参拝者の願い事を叶える事になるので、それは、大変な事だと思います。
だから、私は、アノ有名な陰陽師に見習い、神様にも自分の仕事を手伝ってくれる式神がいるのではないかと考えました。
でも、神様は人では無く、神秘的な存在なので、神様の手伝いをする式神も神秘的な存在だと思っています。
そして、神様は、参拝者の願いに相応しい式神を、その参拝者に与えているのだと思うのです。
例えばですが、参拝者の皆さんが何を神様に願うのかは解りませんが、もし
『今年、一年、幸せに過ごせますように』
と願った場合、神様から与えられた式神は、その参拝者の願いを叶える為に、一年間、その人物の傍で見守らなければなりません。
だけど、その参拝者と式神が初対面では、何かと式神が可哀相に思えます。
だから、神様は、その参拝者と式神との“縁”を見て決めているのだと思います。
私の場合、3ヶ所の神社に“初詣で”に出かけます。
だから、私には3人の式神が神様から与えられていると思うのです。
そして、その式神との“縁”は、私が子供の時に近所の夏祭りで捕った“金魚達”だと思っています。
その“金魚達”は、何年か私と一緒にいたので私の性格を良く知っていると思うのです。
だから、私が助けて欲しい時とか『神様、助けて』と願った時とかに、力を貸してくれている様に感じるのです。
そう考えながら、昨年、私を助け、神秘の力を使い果たした式神達を、それぞれの神様に、お返しし、そして、今年、お世話になる式神を迎えに行くのです。
お疲れ様でした。
今回は新年と言う事もあり、神秘的な方の『不思議な世界』が広がっております。
ここで、いくつか補足させて頂きます。
私には“金魚”の式神が傍にいる事になっていますが、魚の姿のまま、傍にいるのを想像すると怖いので人の姿をしていると考えています。
その“金魚達”の性別は解りませんが、尾ひれなどがヒラヒラしているので、たぶん女性の姿をしていると思っています。
そして、参拝者と式神との“縁”ですが、その“縁”とは、アナタが今まで生きてきた中で一番、大切に“お世話をしたモノ”になります。
ペットは当然の事、植物も生きているので“お世話”した事になります。
無理矢理、理由を付ければ小学校の授業であった“あさがおの観察”も入りますよ。
ちゃんと“お世話”をしないと“種”は出来ませんから、それから、飼育係も同じ“お世話”をした事になると思っています。
今の学校が、どんな授業をしているのか解りませんが、今まで生きて来た中で、きっと何かを“お世話”した経験があると思うので、自分にどんな式神が(味方)が傍にいるのか、想像してみて下さい。
きっと、アナタの力になると思います。
もちろん、この作品もフィクションです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




