1.『月と太陽』
毎日の生活の中で、ふと思ったり、考えたりした事を、たた書いてみました。
以前、書いた『三歩の頭の中』のテーマは『生きる事』について書きましたが、今回の作品には、得にテーマはありません。
この作品も読んで下さった方が共感してくださるか解りませんが、タイトル通り『不思議な世界』に迷い込んだと思って下さい。
『月と太陽』
今度、生まれ変わるのなら、夜空に浮かぶ『月』に生まれ変わりたい。
でも『月』は決して消えて無くなる事は無いし、夜空に浮かぶ『月』が増える訳も無い。
いつも夜空に浮かぶのは1つだけ…
だから私は『月』にはなれない。
だから、考えた。
もし、私が『月』になれたのなら…
私は『月』になりたかった。
『月』になれば、他人に厭味を言われる事も無いし、仕事で悔しい思いをして涙を流す事も無い。
ただ夜空に浮かび、地球に住む人達の姿を、月明かりで優しく照らし、見守る『月』になりたかった。
でも『月』は寂しいかも知れない…
『月』は夜にしか現れない。
しかも、夜になれば、人々は眠りに就く為に、家の中に閉じこもってしまう。
それでは、人々を見守る事は出来ない…
それは『月』の立場から考えたら寂しい事かも知れない…
それなら『太陽』はどうだろう?
人々は『太陽』の下で生活をしている。『太陽』が現れれば眠っていた人々は生きる為に動きはじめ、人々の姿を見守る事が出来る。
……だけど……
夜空に浮かぶ『月』は、人々が見上げれば見つめ合う事が出来る。
でも、反対に
青空に浮かぶ『太陽』は、人々が見上げれば、たちまち瞳を焼いてしまい見つめ合う事は出来ない。
それは『太陽』の立場から考えると寂しい事かも知れない…
中々、気付いてもらえないが、夜空を見上げた人々と視線を合わせる事が出来る『月』と、沢山の人々を見守る事は出来るが、視線を合わす事の出来ない『太陽』と、どちらが幸せだろうか?
『月』と『太陽』
アナタなら、どちらを選びますか?
お疲れ様です。『不思議な世界』に迷い込まれたと思います。
…実は、太陽が出ている朝に、月が見える時ってあると思うのですが…
それを考えると、やっぱり、月の方が幸せなんですかね~