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それぞれの事情

タイトル道理です。仲間予定の人たちの思惑をどうぞ^^

~~~~~~~~~~麗華サイド~~~~~~~~~~


今日、入学式を終えて試験を知らせる放送を聞いたときに呼ばれた生徒の中に、蓬莱の姓を持つ者がいて正直、幸運を神に感謝した。


まさに、噂に名高い蓬莱の家の者と会えるチャンスが、すぐそこに迫っているのだから。


そして、実際に会ってはその存在感に驚いて、話してみて物凄い話しやすくまた驚いた。


父の話に聞いたより凄そうだ。


たしか、父に聞いた話だと蓬莱源馬の息子夫婦は友人と共に紛争地域に争いを止めるべく4人で行き、その4人の指揮する部隊はそれぞれが少数精鋭で能力は皆がトップクラス、まさに、一騎当千という事だったが、やはり、数の暴力には勝てず異入具(異能を込めた道具の総称)を作れる部隊を速水の家に託し全滅したらしい。


そして、託された時父は



「俺達の息子と娘がなかなかの才能を持ってる。一応親父には異入具の事はそれとなしに4人に伝えるように言っておいたから上手いこと学ぼうとするはずだ。あの4人に共通することは色々と規格外なこともそうだが、一番は知識欲が物凄いという事だ。息子の赤司なんかは5歳の時点で辺りの空気の中の酸素が人の呼吸に必要な他に火を付けるのに必要な物だと感覚で理解してたからな。今じゃ、7歳なんだが知識としても理解して自分の意志で火力の調整が自在にできちまいやがる。我が息子ながら末恐ろしいぜ。そんなだから、あいつ等にお前の所の娘が会ったら喜んで協力してやれるように、お前の会社で開発を引き継いでくれ。言っとくが息子は何もかも規格外だから、多分お前の娘は惚れ込むと思うぞ?覚悟しとけよ?」


と言われたらしい・・・。


確かに素敵だった、このままいけば多分言った通りに好きになりそうだ///。


けど、赤司さんも凄いけど、他の人も凄い。


それぞれが、私も知る限り、一つの異能にしたら即戦争に駆り出されても可笑しくないほどに極めているように見えた。


それなのに、まだ通過点としてもいない口ぶりだった。


何とそしても明日からの研究会で、計画の事について聞かなくては、キリカさんは当然として、あの口ぶりだと八千代さんも多分赤司さんに惚れてる。


とにかく、父に今日会えたことを伝えて、香澄さんと一緒に住み込みでもいいか聞かないといけない。




それから、帰宅し父に今日会ったこと、そして、これからの事の許可を求める。


「・・・と、いうことですので、明日からでも赤司さんのお宅に住み込みでお勉強に行ってもよろしいでしょうか?勿論、異入具については新しい物が開発出来次第あちらの許可も得てあちらに都合の悪い物以外を卸すようにします。そして、何か質問があれば私が帰りますし、あちらの、その器具に関与している人にもなるべく来てもらいます。」


そういって父を見ると、・・・うっ!見透かされてる。顔がにやけてる。


「ふっ、随分惚れ込んだものだ。相当かっこいいのか、それとも、雰囲気にやられたのか。まあいい、今から孫が楽しみだ。結納金代わりに、会社の全力をもって彼らをバックアップして上げなさい。そして、香澄は向こうで一室借りてそこで研究させて貰えるようにお前から頼みなさい。が、くれぐれもあちらに迷惑を掛けんように。食事なども手伝えることは積極的にやりなさい。それから、あちらが望むなら会社の工場に来て、既存の製品の耐久度をみて貰いなさい。そのほかの事は解った時にその都度、確認するように。では、香澄に説明して準備させてきなさい。」


そういって住み込みを認めてもらった。


・・・これから、香澄さんに説明かー。


私と同い年で異入具を作ることに関しては天才的なんだけど、一つの物を開発しだしたら周りが見えなくなるから赤司さんたちに気に障ること言わないか少し不安だなー。


ま、考えても、説明しなきゃなんないのは変わりないか。


・・・じゃ、行きますか。




---そして,ハヤミコーポレーション異入具開発課研究室ーーー


私は神崎香織室長に香澄さん(遠藤香澄)を呼んでもらい、3人で決まったことについて話し合っている。

「---と、いう事ですので、香澄さんを一緒に連れて行っても良いでしょうか?」


私の問いかけに、香織さんは少し思案した後頷き


「了解だ。契約の内容でもあるし、隊長たちのお子さん達ならきっと良いことに活用してくれるだろう。香澄、存分に腕を振るってこい。それに、隊長の話だと、息子の方は特に、頭も規格外らしいから得意の分野でなくとも色々と閃いてくれるかもしれん。」


香織さんの言葉に、香澄さんがビックリして


「そんなに、凄いんですか?何か楽しみですね^^」


「隊長の話が親ばかで無いなら、その4人が協力すれば、できないことは無いだろうという話だ。」


香織さんの言葉に香澄さんが「へー、そんな人達なんだー。」と感心していた。


「それでは、用意の方はお願いします。私は自分の荷物の準備をしてきますから。」


と言って出ると後ろから「替えの下着は多めの方が良いですよー?」と言われたので「余計なお世話です」と顔が赤くなるのを自覚しながら自室にて明日からの準備と赤司さんのお宅への連絡をした。



~~~~~~~コーラル・フォン・サンダースサイド~~~~~~~~


今日は面白い奴らにあったな。特に赤司と言う奴、俺と同じ歳であれだけ異能を操れる奴はイギリスでも見たことがない。


・・・いや、もしかしたら、軍の専門分野で活躍している中にすらいるかどうか怪しい。


他の奴のはいうなれば、進化させていけばある程度知識を理解できれば到達出来るレベルだ。


しかし、奴のあの威力はそんなレベルじゃない。


あの歳で既に火の事に関しては誰も到達できない所にいるレベルだ。


奴に相談すれば、俺のこの、光の異能ももっと活用出来るレベルになるかもしれない。


中学にいる間だけの留学と言う話だが、親父に言って高校も奴らの行くらしい天神学園に行けるよう手を打ってもらうべきかもしれん。


・・・そう思って親父に電話した。





「・・・というわけだ、何とかなりそうか?親父」


俺は事情を説明し、親父に何とかして貰えるよう頼んだ。・・・結果。


「解った、折角留学し、目当ての者の一人にあったのに、満足のいかないまま帰国と言うのも将来のお前の活躍に差し支える。何とか、攻撃用に使えそうな技の一つや二つ会得して戻ってこい。こっちもお前が仕入れてくる知識に少なからず期待しているから、なるべく、色々な者たちの意見を聞いてこい。待っているぞ?」…ガチャ。


これで何とかなりそうだな。・・・・明日からの学校生活が楽しみだ。くっくっく。





~~~~~~~~菫サイド~~~~~~~



今日は本当に運が良かった。


本当なら、この中学の夏にある一斉バトルで実力を見せて、理事長に面会。


それから、親しくなって、蓬莱源馬に紹介して貰う予定だったのに、一足飛びでそのお孫さんと縁を結ぶことが出来るなんて。


・・・ま、若干邪魔者はいるけど。


でも、あれだけの実力を持っている人大人でもそう簡単に見つからない。


場合によったら、稽古を付けて貰えるようになるかもしれない。


明日から、門限ギリギリになるまで何とか一緒に勉強してお爺様に合わせて貰えるようにならないと。


そして、あの組織「黒い鳩」を潰せるくらい強くなれるように、伝説の「自然を極めし者」・・・蓬莱源馬に鍛えて貰わないと。


・・・両親を殺した奴らに復讐できるように。





~~~~~~~~~~~~八千代サイド~~~~~~~~~~~



「・・・うん。・・・うん、そう。その人の所で泊まり込みで勉強して、学校でも勉強してこの力を伸ばしたいの!いいでしょ?・・・うん。解ってる。・・・ホント?やったー、ありがと!・・・うん、定期的に連絡入れるから心配しないで。じゃ、また明日かけるね?お休み」


嬉しい!!!   やっと会えた!!!   お礼が言えた!!!   これから、毎日会える!!!


3年前の助けてもらった日から忘れることがなかったあの人の顔。


それに、あの力!   これから、一緒に勉強して、もっともっと褒めて貰おう。


ライバルもいるみたいだけど、スタートラインはあまり変わらないから大丈夫。


努力も認めてくれたんだ。 だから大丈夫!!!  明日からがんばろー!!  おーーー!!



~~~~~~薫サイド~~~~


うーん、今年はいよいよ、最後だから頑張ってたけど、あのレベルならまず、赤司君だな、優勝は。


残念だけど、仕方ないか。


一応は天神学園の内定は貰ってるから、後は学費免除を狙てたんだけどな。


・・・ま、全力でぶつかって砕けますか。





次回は一般生徒との絡みを入れる予定

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