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プロローグ

主人公はまだ出て来ません。

所謂出てくるまでの世界観です。

飛ばしてくれて、後からでも納得できます

時は2XXXX年


日本の関東にあるとある場所、そこに一人の青年がいた


その青年からある日、静電気とは異なる明らかな電気的な光が発生した。青年には自分の周りで何が起こったか解らなかった。


しかし、周りでは一瞬で目の眩むような光が発生したのをキッカケにざわつき始めた。


「・・・おい・・なんだ・・今の・・」


「雷か?・・・にしては音がいつになってもしねえし、何よりこんないい天気に雷なんておかしいぞ?」


「・・・もう、起こらないし・・・気のせいかしら?」


そんなことが辺りで騒がれている中、青年は「ハッ」と気が付き、未だざわついている中を何事もないように歩き出した。


それからも、程度の差は有れど確実に自分の中で静電気以上の帯電が行われているのを青年は気づき始めた。

そして、この力を自由に使いたいという誰しもが持つ欲望を抱いた彼は、昔から中国の歴史、特に気功と呼ばれるある種誰でも使えるとされる力に興味があり自分でも使えないかと思っていた。

そして、今自分の中にあるこの力を気功と同じ方法で引き出せるのではと、希望半分、期待半分と言った感じで試してみると


「・・おおおーー。すごい、体の中から静電気が出てるみたいだ。これは・・応用すると面白いことになるぞ。」


と青年は思わずにやけてしまった。

昔から専門分野というほどではないが電気的な体の仕組みは理解できている彼は、その知識と力で周りにもわかるほどに肉体的な強さと相まってスポーツという分野で頭角を現した。


なんせ、通常でも一般人とプロボクサーの中間くらいの強さがあった彼が、能力を使い底上げした体に他の人類が抵抗できるはずもなく、色々なスポーツで、オリンピックという舞台で、金メダルを獲得した。それでも最初は何処の組織、団体でもドーピングを疑った。

けれど結果は白、毎回毎回白という判定が出されるとしだいに各関係者も諦め、ついには世界最強の男という称号を彼に与えた。

その後も彼は、絶賛され称賛され有頂天になった。


それから数年

彼はふとしたことからあるニュースに目を向けた。何という事もない、極稀にだが今までも報道されていた人体発火現象である。

このときは、彼も「ふーん、またか。怖いもんだ。」という程度であった。

しかし、なぜか彼は直感で変だ。と思っていた。


それからも、酷い時は一週間で2回も人体発火現象が起きてニュースを騒がせた。

極めつけわ、「空飛ぶ少年現る」、「干ばつ地域に一人の少女が祈りで水を出した、女神降臨か?」の記事だ。

これを見た瞬間「間違いないこいつら、俺と同じだ!」と青年は叫んだ。


それからも続々、色々な力を持つ少年少女、果ては老人にまで能力が発現した。

それも、世界各国で


そして、これに目を付けたのはやはりというべきか軍隊であった。

しかし、能力を持つ者でも所詮は人間、訓練も受けていないものは能力によっては唯の人、軍事力とするには無理がある。そこで、それぞれの国家は軍人の老人能力者を除いた老人、傷病者、20歳以下の未成年者以外に能力強化義務を設け能力者軍事学校設立、着実に軍事力を整えていった。


さらに、昔の事を覚えていた軍隊の参謀が彼の元を訪れ


「あなたの力も彼らと同じ種類であると我らの意見は一致した、そこであなたに彼らの指導をお願いしたい。いち早く能力に目覚めた貴方なら彼らを無理なく、しかし、確実に育てることが出来るはずだ。頼む。」


と、頭を下げてきた。


「うーん、正直俺も自分のは解るが、他人の能力は解らんぞ?自分の経験に基づいたやり方でいいのなら構わんが?」


それを聞いた参謀は


「それで十分だ、軍事的なものはこちらで教えるので、貴方は育成のマニュアルを作って指導に当たってくれ。その際多少の体罰は目をつむる、もし体に覚え込ませんといかん能力なら知識だけではお手上げだ。その点も貴方なら大丈夫だろう、一日の長がある分加減が出来るはずだ。」


と笑って賛同した


こうして、初代軍事学校学長が誕生した


名を「蓬莱元康」という。


その後、彼の指導を受け成長した者たちの中でだんだんと結婚して子供を設ける者が出てくる。

そして関係者は奇妙な共通項を見出した。

なんと、生まれてきた子供の中で両親ともに能力者の場合、その子供はなんと60パーセント以上が能力者いう事だった。

さらに、片方だけ能力者でも、その率は40パーセント。

そのことを重くとらえた国は、一斉に能力者同士の婚姻を推奨してきた。


その後さらに、能力者は各国で増えると共にその中でも子供の時点も一部に抜きんでた才能を持つものが出て着だし、ついに中学から一部にではあるが能力者育成機関を要する学校を設立することを決定。


しかし、どの国も状況は同じであるため、戦争には至らずこう着状態が続いた。



それから、数百年、各国の首脳部が重い腰を上げた。


「おい、そろそろこの国の能力者も万単位で育ってきてるし、各学校にも卒業間近の者は一人で一騎当千と噂されるほどの逸材が何人もいる。俺が聞くところでも「電光石火」やら「魔剣の戦乙女」、「精密機械」上げたら限がない。それにあいつらには軍隊予備学生としてかなりの特権が与えられているんだ。そろそろ何処かの紛争地域で試験投入しないか?」


一人がそういうと


「そうだな、一部は自分の力に舞い上がって一般人に危害を加えたという報告も上がった居る。自分たちの教育に使っている予算が国防の為の謂わば他国への牽制のための予算であることも忘れ、税金を払っている国民に危害を与える者には罰も必要だ。よし、各学校へ通達「今までは見逃してきたが余りに酷過ぎる、よってこれまでに一般市民に故意に怪我をさせた、あるいは死なせてしまったものはそれの大きさによって相応しい紛争地域に投入する。」この通知を全国に一斉配信しろ。反論は許すな、このためのメディカルチェッカーだ。故意か如何かはすぐにわかっているだろう。」


「解りました、ただちに」




これをキッカケに紛争地域の争いが沈静化し、気をよくした首脳部の一人が馬鹿な発言をした


「よし、成果は確認できた、他の国に先を越される前にこの国が世界を支配する。・・・戦争じゃー。」



翌年、能力者による第一次世界大戦が勃発


この戦争で能力者の約9割が死亡、またもや世界各国はこう着状態になった。



それから更に数百年後


日本の関西のとある場所に二組の男女の兄妹が生まれた。



次から始まりです。

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