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【プロットタイプ】依存体質

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

麗衣って依存体質だよなぁ。と思って書いた話。

俺には麗衣という双子の妹がいる。俺の事を両親以上に気にかけ、面倒を見る。其れは俺が元より病弱な事も勿論あっただろう。

けれども俺はこう思っている。『面倒どうこう以前に、依存体質なのではないか』と。やたら滅多に口出し、干渉を怠らないのは、一重に自分の居場所を確保する為なのではないかと。


「瑠衣くんは絶対結婚しなきゃ駄目だよ」

其れは俺が大学を出た当たりに言われた言葉であった。何時もと違ったかなり重要な役割話に、俺は振り返る。麗衣が此方を見ていた真剣だった。

「お前に、俺の人生をどうこう言われる筋合いはねぇ」

確かに生まれは同じだったかも知れない。俺が病弱で、彼奴が頑丈だったから、負い目があるかも知れない。けれども其れはただの結果論だ。喚いたところで、覆されるものでは無い。

すると麗衣は頗る傷付いた顔をして黙り込んだ。

此処で俺が慰めたら、彼奴は今までと変わらずに俺に口出しをするのだろう。『心配だから』『不安だから』と言い訳を重ねて。だから此処で折れる訳にはいかなった。

「……もしも家族皆が先に亡くなって、瑠衣くん一人になっちゃったら、誰が付き添いをしてくれるの? 誰が身元保証人になってくれるの? 誰が寄り添ってくれるの?」

「知らねぇよ。そんなの。誰も居ないなら一人で死ぬだけだ」

食物連鎖、弱肉強食。そんな自然の理に抗えなかった。だから死ぬ。それだけの事だ。だから俺は生きているうちにやるだけの事をする。何時死んでも構わない様に、残せる物を残しておく。

「瑠衣くん……も」

「言っとくが、『もし、瑠衣くんの生命力奪ってなければ』なんて言葉は聞き飽きた。そんな湿度の高い話、聞きたくねぇつってんだ。

いい加減、俺の体質を免罪符にするなよ」

「免罪符なんて、そんな事思ってない!!」

免罪符だろうが。たまたまお前が強く生まれて、俺が弱く生まれたってだけの話。そんな運命をお前一人が悩んでどうするよ。

「その依存体質やめろ。迷惑だ。俺がどう生きようが、お前には関係ない」

そう言って彼奴を引き離した。彼奴は何も言わず、ただ俯いただけだった。


翌日、麗衣と顔を合わせると、真っ赤に泣き腫らした顔があった。昨日の夜の出来事が相当堪えたらしく、部屋に引きこもり、一人で泣いていたらしい。

「瑠衣くんの人生をどうなろうが、確かに私には関係ないよ」

どうやらこれで納得したらしい。これで――。

「でも、私が関わっちゃいけない理由はない。『瑠衣くんは大丈夫。このまま私が死んでも大丈夫』って思うまで、関わり続けるから」

「ちっ……」

「舌打ちしちゃ駄目。気分悪いよ」

これで納得するような妹では無かったか。ならば此方も手段を考えよう。

仲は良いんですよ。

互いが互いに気遣って生きているぐらいには。

※詳しくは

【プロットタイプ】兄であり、弟です

をご確認ください。


でも『このまま行くとヤバいな』って時に喧嘩します。

瑠衣が机の中に入っていたバレンタインチョコを麗衣に『面と向かって渡さない分、本気じゃない。そんなの食べないからやる』って言った時とか。

今みたいに『此処で肯定したら、此奴ずっと依存し続けんな』って時。


依存体質なんですよ。

甲斐甲斐しく面倒見て、お母さんポジに落ち着いてれば、相手は拒まないで居てくれるっていう根本的な願いがあるんです。


其れは別に瑠衣の病弱体質関係ないです。

病気してなくても面倒見る。一人っ子ならば、友人の面倒を見る。そうやって甘える。

別に『私のこと好き?』とか、『寝る前に大好きって百回言って』とかは言わないけど、相手が自分でやる分まで甲斐甲斐しく世話を焼きたがる。

で、断られると反論しないけど『分かったよ……(´•ω•`)』って言うタイプ。


メンヘラっちゃメンヘラなんだよなぁ。

分かりにくいだけで。

だから別の策を考えたんですよ。鏡花と結婚するって言う。

まぁ共犯で道連れってのが鏡花なので。

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