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妊娠した殺人犯

作者: エドゴン

【1.序章】


母親「言うことを聞きなさい。もう2歳でしょ。しっかりしなさい。手がかかる子だねぇ。」


この母親の子供は2歳でした。ある日、昼食で子供はご飯をこぼしました。


母親「何してるの!まだこぼすのかい。全くダメな子供だね。拾いなさい。」


子供は威圧的な母親にビクビクしてこぼしたご飯を拾えないでいました。


母親「言うことを聞きなさい。」


バシンバシン!


子供「うわ〜ん。」


子供は往復ビンタを食らって泣き出してしまいました。


母親「ほんと、手がかかる子だねぇ。昼食は抜き。罰よ。」


子供は何も言うことはできませんでした。


【2.男】


ピンポーン。


母親「はーい。来たわね。」


男「よう。」


母親「いらっしゃい。」


男「あいついるか?」


母親「いるわよ。」


男「パチンコで負けてむしゃくしゃしているんだ。あいつと遊んでやるよ。」


男は子供のことを捕まえて髪の毛を引っ張り上げました。


男「クーックックック!今の俺は怖いぞ。何をするかわからん。」


母親「ほどほどにね。」


男「だとさ。これでも喰らえ。」


バッコーン


男は子供に蹴りを入れました。


子供「がっ。ぐはっ。」


男「カカカー。痛いか、痛いかー。手加減をしたつもりだったんだが。たったの2歳だから手加減をしないと死んでしまうからな。」


母親「そんなの無視してこっちに来てよ。」


男「わかった。」


母親と男はイチャイチャしました。


【3.タバコの火】


男はタバコを悠々と吸っていました。そして子供の腕にタバコの火を当てたのです。


子供「あー。あー。」


子供は声を上げることができませんでした。


母親「やりすぎないでよ。」


男「わかってるって。」


子供の腕は赤く火傷の跡が残っていました。


さらに男は子供にちょっかいを出しています。


男「むしゃくしゃしているんだ。お前、俺のおもちゃになってくれ。」


子供「んー。」


子供は声が出せずオドオドして怖がっていました。


バシーン。


子供「あー。」


男は子供に平手打ちを喰らわしたのです。


男「あー、わりーわりー。手が滑った。」


【4.パイルドライバー】


そして恐怖の瞬間がやってきました。


男「ふっふっふ。俺はむしゃくしゃしている。これからパイルドライバーを喰らわしてやろう。耐えられるかな?」


子供「・・・」


母親「無茶しないでね。」


男は子供をつかみ、パイルドライバーを仕掛けました。


ドズーン。


母親「きゃー。」


母親は子供が死んだと思いました。そして・・・


近所の人「なんだなんだ?この家から悲鳴が聞こえたぞ。」


近所の人は警察に通報をしました。そして警察が到着しお家に入っていきました。


警察は子供が死んでいるのを発見しました。両親には殺人容疑が掛けられたのです。


【5.複数のあざ】


警察が子供の体を調べてみると複数のあざがあることが判明しました。


警察「これはひどい。」


母親「そ、それは。」


男「そんなもん知るか。」


警察「いけませんね。緊急逮捕です。」


ガシャ


なんと男と母親は逮捕されてしまいました。


男「はなせー。俺は何もしていない。」


母親はがっくりしています。


そして取り調べが始まりました。


警察「お前がやったのか?」


男「そんなもん知るか。」


警察「あの子には複数のあざが見つかっています。普段から虐待を繰り返していたのか?」


男「知るか。」


警察「なんだその態度は。」


隣にいる屈強な警官が前に出てきました。


バシンバシン。


男「ぐはぁ。」


なんと屈強な警官は男に往復ビンタを喰らわしました。


男「チッ。」


警官「吐け、吐くんだ。吐かなければ留置場で地獄を味合わせてやるぞ。」


その頃、母親は・・・


警官「子供にあざが多数あったけどどうして?」


母親「二人でやりました。」


警官「それは良くありませんね。」


母親「このままだと死んでしまうと思いました。ううっ。」


母親は吐き気に襲われました。


警官「大丈夫?具合が悪そうね。」


【6.妊娠】


なんと母親は妊娠をしているようです。


警官「あなたには殺人の容疑が掛かっていますが妊娠をしている可能性がありますね。ひとまず病院に行くことになると思います。」


それから母親は病院に搬送され3ヶ月後に出産をしました。


赤ちゃん「オギャーオギャー」


赤ちゃんが産まれ母親は我に帰りました。


母親「ごめんね。ひどいことをして。」


母親は泣きました。


母親「あの人はどうなりましたか?」


警官「殺人なので懲役になります。」


母親「そうですか。仕方がないですね。」


警官「あなたも共犯ということで送検されるでしょう。」


母親「この子はどうなりますか?」


警官「もし執行猶予となれば頑張って育ててください。同じ過ちを犯してはいけません。もし実刑となればこのお子さんは施設に預けられるでしょう。刑期が終わったら迎えに行くかどうか考えてみてください。」


母親「わかりました。」


こうして共犯である母親は裁判にかけられ、懲役5年執行猶予3年が言い渡されました。


母親「今度は変な男に引っかからないように一人で育てて行きます。すみませんでした。」

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