36 削除した話
普段の私は0か100か、みたいな生き方をしているのですが、小説の中ではあまり0か100かははっきりさせない話を多く書いています。
例えば、自分の都合だけで王子に媚びて主人公を陥れる敵役の女の子、書くのが怖い。
なんで怖いかを詳しく書くと波風が立つから書きません。
私もそういう人間を書いたことがないかと言われたら、実はあります。
でもそれに耐えられなくて、後日、作品を削除しました。
長いこと魚の骨が喉に刺さったみたいになってしまい、書き直す気力もなく、ストレスを消したくて削除してしまいました。
「今はすき間時間にサクッと読める作品が好まれます。(数万字の)短くていいんです」と言われたとき、(うわ、無理だ、書けない。そういう技術を持っていない)と軽く絶望しましたっけ。
絶望と書くと大げさかしら。
でもね、(ただただ自分が読みたい話を書きたいだけなんだよね、オーダーに応じて商品になるレベルの小説を書くことができない。作家としてやっていける気がしないんだよね)と落ち込んだのは本当です。
そのとき、「専業じゃなくてよかった」と本気で思いました。
あ、椅子の話をまた書けなかったw




