27 ワイヤレス話
この家に引っ越したら、どこにもチャイム(インターホン?)がないことに気がついて工事をお願いしたのです。
電機店に電話して、荷ほどきや片付け、掃除とバタバタしている間に工事はサクッと終わりました。
翌日、落ち着いてから(しまった)と後悔しました。
この家は玄関と市道の間に花壇(元は畑)があるのです。
玄関引き戸の脇にピンポンを押す外機を付けちゃったら、来訪者は道路から敷地に入って玄関まで来ないとそれを使えない。
知らない人にやたらに敷地に入ってほしくないためのチャイムなのに。
気づくのが遅い我が家w
だって忙しかったし疲れていたし、なによりもそんな広さの敷地の家に住んだことがなかったんだもの。
「うーん。これじゃなかった」と後悔して通販したのがワイヤレスインターホン。
P社のものは工事不要で2万円以下。見通せる場所なら100メートル先まで届きますよ、と書いてある。
通販で購入して取り付けて使ってみたら無問題どころか超快適でした。
壁に穴を開けることもなく、工事費もかからず、価格は数分の一。
「もうさあ、壁に穴開けるようなインターホンは過去の遺物になるんだろうね」
そう感心しましたっけ。
その話をお客さんにお話したら「そういう何げない体験談は貴重なんだよ」と笑顔で教えていただきました。ずっと昔にワイヤレス機器が出回り始めたころ、不安定だったり乾電池を交換するのが面倒だと言われたりしたけど、そのお客様は元新聞記者だったころから新しい物好きだったのもあって、「これからはワイヤレスの時代だ」とその手の会社の株を買い漁ったそうです。大手のよりもこれから伸びそうな規模の会社のを。
「株価は上がったんですか?」
「○○(忘れた)を気兼ねなく買える程度にはね」
株は全くやらない私ですが、(私にはやっぱり株は向いてない)と思いましたっけ。
あちこちにアンテナを張って生活する気力がないもの。
小説のトレンドさえ調べたり分析したりできていないのに。
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現在、各作品をバシバシ書き進めています。そうせざるを得ない状況が生まれたので。
この波を乗り越えたらドール服を作ろう、庭の雑草を一掃しよう、温泉に行こう、映画館に行こう、美術館も行こう。そう自分にニンジンをぶら下げて書きまくっています。




