241 ハンカチギリィ
元旦に大地震が来て、すごく悲しくなって、明るい話を書こうと思い立ったのが『隠れ家』
元旦から毎日書いて、今日で96日め。隠れ家だけで222,394文字書いてた。(予約投稿文を含む)
その合間に他のことも書いてたのに。どんだけ、とは思う。文字書き中毒。
明るい綿菓子みたいな話にしようと思っていたはずなのに、涙を誘う話が必ず出てしまうのは、私の本質がそうなんだと思う。書きたいことを自由に書いていると、可哀想な人が幸せになる話を通らずにはいられない。
昔テレビで児童保護施設の園長先生らしき女性がインタビューを受けていて、その最中ずっと、3歳ぐらいの子が、女性の背後から肩を乗り越えて頭から膝に落ちるってのを繰り返していたの。
そしたらその女性が「この子は今、生まれ直すことを繰り返しているんです。実の親に拒否されて、無意識に私の子として生まれ変わろうとしているんです」と答えたのね。
そのとき、私は「この人、上手い表現をするなあ。真実なのか思い付きなのかどっちだろう」とちょっと斜に構えて聞いてた。あと、「3歳はわりとわかってるからあんまりはっきり言わないほうがいいのに」とも思った。私は3歳のときに言われた言葉を結構覚えてる。近所の奥さんの顔は覚えられないのに。
だけど今冷静になって自分を振り返ると、苦労した人がいつかは報われるって話をずっと書いている私も、生まれ変わろうとしているのかもって思ったわ。
私、ちょっと人には言えないぐらい面倒くさい環境で育っているからさ。いや、言えなくはないけど、説明に長い時間を要するから面倒くさくて詳しいことを言わないだけなんだけど。
あと「親しくなったら全てを知りたい」ってモードが私にはない。だから全てを人に話す必要も感じない。
そういうところが長い付き合いの友人に「冷たい」って言われる原因なんだろうとわかっちゃいるけど、全てをさらけ出し合わないと親しくなれないって思う思考回路が苦手。
そういう人に限って不倫の話を私に聞かせたがる。めっちゃ聞きたくない。顔を知っている人のそんな話は気持ち悪いから想像したくない。で、縁を切るw
「基本他人が何をしようが関係ないけど、それを私にさらけだすのはやめてほしい村」の村民です。
たまたま私をツイッターでフォローしてくれているとあるクリエイターの先生が、同じような環境で育ってらして、その方の書く文章が全て刺さる。
ひそかにその方を「師匠」と呼んでいます。
すみません、この手の文章にオチはないです。
昔、大阪出身の男性が私のブログのコメントに「あんたの文章にはオチがない。関東の人の典型」って書いたことがあって、(え?いちいちオチつけないとブログも書けないの?)って心底驚いたことは、カルチャーショックとしてたぶん一生忘れないです。
そんなこと言われても私、関東の人間だし!!!って、関東を馬鹿にするならなんであんたは東京で働いてんだ!って、パソコンの前、心の中でハンカチギリィって噛んだっけw
ちなみに、その人のブログは自慢臭がきつくて私は苦手でした。
あははー。




