12 ランキング
日曜だけど書いている。
早朝から書いているから、お昼の段階でもう六時間は書いている。
今月は締め切りが重なっているからさっさと書かねばならないのだけれど、今書いているのは私の中の見栄が邪魔をして、なかなか書き進められない。書いては消し、を繰り返している。
どんな見栄かは、いつか時期が来たら書く。たぶん。
誰かと比較されるのが大嫌いで、「大人になったらもう成績で他人と比較されることがないから早く大人になりたい」と思っていたのに、なろうに投稿している限りランキングはいつも視野のどこかに見え隠れする。
書籍化できて喜んでいたら、今度は売れ行きランキングが待っていた。
まさかいい歳の大人になってランキングに並べられるとは思わなかった。
なろうのランキングはストレスが溜まるから極力見ない。
売れ行きランキングも、私だけなら気にしないし見ないんだけど、私の作品に目をとめてくださって労力を注いでくださった担当さんのことを思うと、売れ行きランキングは気になるから嫌々見るw
ジューン・スーさんが「予備校を卒業したとき、これで成績順を貼りだされないで済む!と喜んだのに、大人になったらアマゾンのランキングが待ってたんだよ!」とラジオで叫んでいたのが忘れられない。
今も思い出すとクスッと笑ってしまう。
気が重いよ、ランキング。
スーさんみたいな有名人でもランキングが苦手なら、駆け出しのぺーぺーでどこの馬の骨の私はもっともっと憂鬱。存在を評価されているような気分にさえなる。
人生初の私の本「ペンダント!」が電子書籍で発売されて喜んでいた日、とある先輩作家さんが「ようこそ我らが地獄へ」とダイレクトメッセージをくださったっけ。




