表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫デコ  作者: 守雨


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

102/311

102 実家は

小説にはちょいちょい自分の経験したことを織り込んでいます。

紗枝さんが病院で桂木さんに会えないシーン、私は実母で経験しました。

コロナが来る前のこと。


免許証見せて、母の生年月日聞かれて、母の名前を書いたけど、実家の住所が言えずに苦労。

実家は私が結婚してから引っ越したから、住所がすぐに出てこないんだよね。

顔が母と似てるんだけど、それはもちろん無効。


弟から連絡もらって母からも死にそうな声で電話もらって、旅行先から駆けつけたのに、手術前の母は「別に来てくれとは言ってない」とか言う。じゃあなんで死にそうな声で電話したのさ、と思ったけと、理不尽なのが母だよと無言で耐える。


私、いい娘だったよ。救急車で運ばれた母のためにあれこれ買い揃えて2日も徹夜で看病したよ。

脳の手術の後は付き添い必須なのよ。今でも。


開頭手術後、せん妄状態になった母が暴れないようずっと起きてた。


2日も徹夜した私に、落ち着いた母は開口一番「私のことよりあの子(弟)の食事の面倒を見てあげて」と言う。


「あいつの飯の世話するために旅行を打ち切って駆けつけたんじゃないわ! コンビニもほか弁もあるでしょうよ」と病室で言い争いに。

ふふふ。


家族ってさ、遠慮がないから面倒よねえ。

そして母と弟の中では私はいまだに、頼めばなんでも文句言わずに引き受ける便利な長女らしい。

こっちも年取ってるんだからね、昔と同じじゃないんだからね、と何度も言ってるのだが。母が手術するたびに呼び出され、看病は私に任される。


実家は遠くにありて思うもの。

そして悲しくうたふもの

よしや

うらぶれて異土の乞食となるとても

帰るところにあるまじや



です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 私の母は私より7歳年上の姉と比べて頼りになると言いおだてて、面倒な事を頼んでくる。挙句同居している私より8歳年上の独身長男のお弁当作ってやってるとかパジャマ買ってやったとか世話してる的な自慢…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ