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under 500 Ⅱ

鹿しかいない

「人が誰もいないよ」


僕は、つぶやいていた。


「人気ないのかな」


そう、ぼそっと出た。



有名な観光地ではある。


まあまあ、認知されてる場所だ。


「それにしても、鹿が多いな」


それが特徴だけど。


鹿も観光客がいないと、寂しいと思っているだろう。


こうなったのも、ある事件のせいだ。



ここ一ヶ月で、不審火が10件以上も起こっている。


しかも、一日に何件も。


ずっと、しかめっ面で練り歩いている、足が細いヤンキ一。


その人物が、容疑者に入っているみたいだ。


でも僕は、知っている。


鹿たちが車に轢かれないように、いつも誘導してくれていることを。


「いつも感謝してる」


鹿である僕は、ヤンキーにいつも、そうお礼を言っている。

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