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現実設定資料集



 現実世界の設定資料集です。本編に出しきれない気がしたのでここに乗せておきます。

 多分そのうち増えます。



 




【異才の種類による性格への影響】

 異才には端的に言って二種類ある。

 身体的技術面において飛び抜けた才能を持つ身体依存才能。精神的技術面において飛び抜けた才能を持つ精神依存才能。

 体を使う技術か、頭を使う技術かで考えれば良い。要は運動と勉強の違いである。

 さて異才を持つ者はこの二つのタイプによって大雑把に性格を分けることができる。

 身体依存才能型は自由奔放で考えるよりも体が動くタイプであり、直感的本能的に動く。

 精神依存才能型は直勘より理屈で考え、答えを求めるのではなく、その過程に何があるのかを考えるタイプであり、冷静に考える。

 この性格の差はおそらく才能をより高める為のものだと推測される。

 さらに細分化していって例えば『速く走れる』異才を持っていたとしよう。

 気持ちの赴くままに走れば走るほど速くなっていき、本人もそれが気持ちいいし、楽しいだろう。

 しかし『走りたい』という感情を押さえつけるとどうなるのだろうか。

 一日ならば普通に過ごせるだろう。だが一週間もすれば『走りたい』という欲は増大し、そのうち爆発してしまう。

 爆発すればその欲に流されるまま体力が尽きるまで、あるいは命を使ってでも走るだろう。

 強迫性格とでも言うべきこれは、才能をよりよくするファクターであると同時にその人の根本でもある。

 簡潔に言えば異才を無視することは自分自身を否定していると同義なのだ。何せ自身の異才に関する行為がとても大好きなのだから。それが異才を持つものの性格の原点であるが故に。


【異才と異能の違い】

 異才と異能を分けるのは至って簡単。体内に対して作用し、体内で終結するものが異才。体外に作用し、理を捻じ曲げるものが異能。

 要は外に念力や熱などを発生させるかどうかの基準で決まっている為、分類はかなり大雑把。


【ポータル】

 和名“時空乱立歪曲孔”。

 空中などに発生する地球上においては人に雷が降るくらいの確率で発生する直径一ミリにも満たない小さな孔のこと。

 その孔の先は少なくとも宇宙空間に繋がることは分かっており、一光年(約9兆5000億km)という距離を送受信できる超小型調査機を投下したところ孔を通った瞬間に反応消失したため一光年以上離れていることがわかっている。

 本来は一ミリにすら届かないポータルだが一定条件下においては拡大してしまうこともある。それがブラックホールである。惑星のエネルギーを吸収したポータルが膨張し、何かを放出し続けるか、吸い込み続けるようだ。

 また戯言ではあるがポータルの先は異界が広がっていると言う説もある。


【Vデバイス】

 Virtual world connection device nanomachine wireless connection type。縮めてVデバイス。

 VR世界に行くための機械であり、大昔にあった小型カセットテープ再生機に酷似している。

 またナノマシンを入れていなければ使うことはできない。代替機としてVポットというものがある。


【交通手段】

 三十一世紀現在の交通手段は常温核融合炉搭載電気自動運転車、通称EDC(エドック)が主流。また電車もよく使われる交通手段の一つとなる。

 海外に行く手段として二十世紀は飛行機や船などが使われていたようだが現代ではすべて仮想空間内でできることであり、成田国際空港を除きすべて閉鎖してしまっている。


【テレポートについて】

 異能の一つに転移(テレポート)があるが現代に至るまで生体転移装置の開発は成功していない。

 一応2541年に量子テレポーテーションを用いたテレポーターが開発されたのだが転送ではなく、招来となってしまい失敗。そのときナニを呼び寄せたかはレポート2541-1107YL-αを見ること。

 それ以降研究こそ続けられているが成功例はなかった。また、もし転移装置を作成されたとすれば若者の外離れがより深刻になると推測される。


【第三次世界大戦】

 2009年にザゼラニウムを争い勃発した戦争。別名核戦争とも。

 常温核融合だけに留まらずあらゆる分野にて活躍するザゼラニウムは当時の技術では複製することができず洞窟内に存在する天然物しか存在しなかった。

 そんな希少品をジョージア国に隣接するロシアが独占しようとしたことが開戦の切っ掛け。

 ロシアは周辺諸国でロシア諸国連合を作り、対抗馬としてアメリカ、中国、イギリスらが率いる名誉連盟が戦った。

 なお、日本は憲法第九条(戦争放棄など)を盾に戦争参加をのらりくらりと躱し、代わりに銃火器を両名に売り渡すことで戦時ながらも経済的に余裕のある生活を送っていた。

 戦争は一年と九ヶ月間続き世界的に貧困状態となってしまった。多くの弾丸、多くの命を失った今回の戦いは両名の痛み分けのような形となった。

 ちなみに日本は戦争を加速させるようなことをしたと連盟、連合ともに恨まれている。また流石の日本も世界的な経済難には叶わなかったようで一時的に弱体化した日本に対して周辺国が戦争を仕掛け結果的には勝つこととなったが一部国土を売り払う形となった。


【東京都三工川区】

 日本の首都に位置する特別区。

 人口71万人。総面積49.9㎡。

 自然公園から有名大学、医師会附属病院、海、教会などなど大抵のものはある。

 良くも悪くも個性的な人が住む街として有名である。

 また怪奇現象が多い街トップテンに入っているとか。


【私立奈留羅斗大学】

 三工川区に位置する難関大学の一つとして数えられる大学。区東部と南部にも校舎がある広大な学校。

 この大学では不可思議なことが起こり、生徒の死亡率が何故か高い。そのため新入生が少ないもののOBが多く出入りしているため人の少なさを感じさせない。

 ミスカトニック大学とは姉妹校となる。


【政府管轄外地区】

 通称“法外区”と呼ばれる日本でありながら日本ではない地区。第三次世界大戦にて金欠となった日本政府が国土を売りに出し、国民や外国が購入した。

 現在では書類上こそ日本国の土地となっているが事実上、外国などの犯罪が蔓延る法外区となっている。


【グンマ】

 法外区の一つ。元は群馬県という場所だったようだが自然派が購入し、自然派にとって過ごし易い自然の多い地域となっている。


【自然派】

 体内に機械を入れるなんて本来の生態系と異なっているとナノマシン注入を拒否した人々。あるいはその末裔。

 法外区を購入し、密接な集団として生活しており、その結束力は硬く他所者が入れる場所など存在しない。

 ナノマシンを入れているものを異端者として険悪する一方で自然体な私たちは神々に愛されているのだとよくわからないことを主張する宗教色の強い団体。

 当然ながらナノマシンの副作用として発症した異才と異能のことは異端の力として忌み嫌っている。


【月の誕生】

 時空系が歪んでいるポータルから出てきた未来、より正確には異世界の地球、その末路。

 度重なる隕石の衝突と火山噴火により、海は埋め立てられ、生物は死滅していった。隕石は結果、様々な天変地異を引き起こし、最終的に今のサイズまで削られた。

 また表面は隕石だが中身の物質は地球に酷使している。


【常温核融合】

 1989年に提唱された現代で主流の発電法。分かりやすく言うならば太陽のエネルギー源を作り出すものである。

 理論を説明すると試験管内(実際はビーカーだったとされる)の重水を電気分解すると、重水の原子核が電気力によってパラジウム電極に強く引きつけられ、パラジウムに吸収されてしまう。パラジウムなど一部の金属は水素吸蔵金属と呼ばれ、時には固体容積の1000倍程度の水素を吸蔵できる性質を持つからである。

 その結果、吸収された重水素が加圧され、原子核同士が融合し、発熱とトリチウム、中性子、ガンマ線を検出したという。

 当時、高温(一億度ほど)でしか融合を起こすのは難しかったのだが高密度、つまり高圧で核融合を起こしたという。

 しかし科学者たちはそれを再現出来なかった。提唱した科学者が詳細を伝えなかったこともあるがそもそもこの説が間違っていたからである。いや正確には合っていたが間違っていた。

 この条件で核融合を起こすには一つ足りなかった。それが2000年当初に発見されたザゼラニウムと呼ばれるものだ。

 この物質を入れることで核融合がしやすくなり、加圧による常温核融合という夢物語を実現したのである。

 また小型化に成功しており、今ではテニスボールほどの核融合炉が開発されている。


【ザゼラチウム】

 自然として最大の穴、ジョージアのベロブギナ洞窟にて発見された。

 カルシウムを主成分とした物質。

 この物質は塊として存在しているが非常に脆く、軽く握っただけでもほろほろと崩れてしまう。また異常なほど水に溶けやすく、毒性実験でモルモットに飲ませたところ飲んでも異常が見られないどころか、非常に活発となり、効果が発揮されているときやその後に異常が検出されなかった。

 十分な実験を行い、治験を行ってみたところ、麻薬のような依存性や興奮、使用後の虚脱感などはなく本人たちは健康体どころか、なんと平均の1.5倍ほど身体能力や思考能力が向上していた。

 また異能の力が強化される作用も確認されている。

 その後も研究を続けると物質を強化する働きがあることが判明した。また一定条件下で加圧されると周囲の物質を核融合しやすくさせるという性質も見つかっており、現代でも重宝されている。


世界共通語(ホモフォーノイ)

 世界の統一言語として作成されたもの。

 国民は国語を第一言語に、世界共通語(ホモフォーノイ)を第二言語として学ぶ。

 この言語はとても憶えやすく、教科書を読んでいるだけで気が付くと身に付けていたと言われるほど。

 第二言語としての使用率は驚異の99%を占めている(残りは他の言語だが第三言語として学んでいる)ため世界共通の言語として大成功といっても過言ではないだろう。


【メディック】

 精密医療検査(メディカルノイド)AI。愛称は『メディック』、または名前を略して『メディカル』とも呼ばれる。

 体の中に流れるナノマシンに搭載されている機能の一つ。健康状態を維持するため学習型AIとなっており人によって性格が異なる。


【プロフェッサー】

 世界情報検索機構AI。愛称は『教授(プロフェッサー)』となる。

 体の中に流れるナノマシンに搭載されている機能の一つ。所有者の知りたい情報をすぐさま教えてくれる。


【生命維持】

 体の中に流れるナノマシンに搭載されている機能の一つ。心臓が停止しそうになったり出血が酷い場合、ナノマシンが血小板の代わりや弱い電流を流しAEDの代わりを果たす。


【異才】

 正式名称『先天性突発的異常才能』。略称名は『異才』。

 これはナノマシンを体に埋め込んだときから稀に発見され、この症状を持っていると異常なまでの才能を持つ。

 物語に出てくるような異常的な身体能力も持つことが確認され、同時期に発見された異能との関連性も挙げられているが遺伝性などは確認されておらず詳しいことは分かっていない。

 また、この名前も仮名でしかない。


【異能】

 正式名称『先天性突発的異常特殊能力』。略称名は『異能』また俗名は『超能力』。

 これはナノマシンを体に埋め込んだときから稀に発見され、この症状を持っていると常軌を逸脱した超能力とでも言うべき力を持つ。

 熱量操作(パイロキネシス)念力(サイコキネシス)念話(テレパシー)転移(テレポート)など物語に出てくるかのような力をSPIという体内に保持されると言うエネルギーを消費して扱う。

 同時期に発見された異才との関連性も挙げられているが遺伝性などは確認されておらず詳しいことは分かっていない。

 また、この名前も仮名でしかない。


【水煙草】

 生物に害のない煙を出すタバコ。それにより依存性がなくなったためこのタバコは法律によって禁止されていない。


【仮想アルコール飲料】

 本来はアルコールを含まない飲料をナノマシンによってアルコールが入っていると感じる。酔うことは出来るがメディックの判断により酒から覚めることが可能。

 そのためこの飲料は法律に規制されていない。





 ちなみに常温核融合は実際にあった話でザゼラニウムを抜いた話が実話です。詳しくは動画などあるので調べてみてください。


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