〜突撃の日〜
〜ファス〜
エネルギーカートリッジ式マガジンに散財した俺らは、また、コハとニヤのショーをして、金貨40枚ほど集めたところで、いよいよ冥王星の中心部まで行く準備が整った。
「おいミオ。どうやって冥王星を征服する気なんだ?」
そうだなぁ。と言ってミオは黙り込む。それから無言でどこかへ行ったかと思うと、髪とペンを持ってきて、冥王星の幹部がいる建物の図を書き始めた。
「この建物は1つ目の建物。ここにあるブラックボックスを取って、4つ目の建物の穴に放り込む。2,3個目の建物も同じようにすると、星の緊急システムが発動して、3時間で爆発になる。その間に脱出すれば、星ごと消し飛ぶ。」
「おいおい、それじゃ爺さんとかお世話になった人も死んでしまうんじゃねぇかよ?」
俺には星1つ爆破すると言う考えは無かった。建物に乗り込んでリヤマだけ殺せばいいと思ってた。
「それなら心配ないよ。何人かはニヤの能力で地球へ転送するか、月に送る。」
「分かったよ。じゃあいつ始めるんだ?」
明日の夜。と言うとミオは自室に帰り、眠りについた。しかし、俺は明日ミウの先頭に立って敵をなぎ倒していくことに恐怖を感じた。この星の武装集団はトップクラスの強さを誇っていて、いくら能力者であっても油断はできない。ミオのバリアだって貫通するような弾が用意されてるかもしれないし、消去の耐性もついているかもしれない。そう思うとねれないのだ。
翌日。俺はいつの間にか寝ていた。朝からみんなを集めて作戦会議をしていた。
「今日僕がみんなを集めたのは、他でもない冥王星の爆破が今日だからだ。と、言う事でがんばってこー」
「いや、ちょ、そういうノリで星1つ飛ばすの?」
「あいつはそう言うやつだからな(笑)」
そんな3,4言ほどの作戦会議をおえ、冥王星を爆破する前にとりあえず楽しんでおこうと思った俺らは、町へ出て武器を強化できる店を探す。町へ出ると、その店はすぐ見つかった。どうやらエルフがやっている店のようで、店に入るとミオの鎌を見るなり目をハートにして飛びついてきた。
「おぉ!立派な鎌ですね!少し見せてもらえませんか?」
ミオは少し戸惑った顔を見せたが、素直に鎌を渡していた。
少し考える動作をして、店員のエルフが店の奥に駆け込んだと思うと、10分ほどして、巨大な金属の塊を持ってきた。
「これ、ただの鉄っぽいですけど、玉鋼にしたあとに、このミスリルで覆って、さらに研いでみませんか?きっと見違えるような破壊力と霊力、カッコよさが手に入りますよ!」
「よし!頼んだぞ」
ミオはワクワクするやらソワソワするやら曖昧な動作をしたあと、ついに待ちくたびれたのか、店のソファに倒れ込んで店の商品をいじり出した。
ーーーん?なにか見つけたようだな?
「おいミオ、何だそれは?」
「わからない」
見た感じただの水晶に見えるが、感じる力が違う。重力のような物を感じた。
でも、持っていると、力がみなぎって来るような気がした。
「出来ましたけど?」
さっきのエルフだ。何を見ているのか分からないようで、珍しい物を見ているかのようにこちらを見ていた。
「あぁ、ありがとう。ちょっと試し斬りしてもいい?」
「どうぞどうぞ!」
「コハ!ちょっと来てくんない?」
「何?あぁ、わかった。」
ミオは店にバリアを付け、コハが偽物の敵を土で作った。周りに危害が及ばないことを確認すると、ミオは全力でその鎌で斬りつけた。青白い閃光が走り、周りの敵に見立てたものは霧散していた。
「すごいでしょう?気に入ってもらえた?毎度あり!」
一番驚いていたのはミオで、目をぱちぱちさせて、固まっていた。
〜ミオ〜
今の閃光は何?これがミスリルの力なのか?
全力とはいえ、並の鎌じゃこんな破壊力は出ないはず。ミスリルにするだけでこうも破壊力が増すとは考え無かった。
「そこのエルフの店員」
「あ、ハイ」
しばらく呆然としていたミオはふと我に返りこう呼びかけた
「いくら?」
「タダでいいですよ!趣味なんで」
マジかっ!ミオが思わず声を上げる。それから数秒の空白を経て、あ、そうだ。と問う。
「付いてこない?そろそろこの星爆発するからさ。」
「「「...え?」」」