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次元災害で異世界へ  作者: 真草康
友人レベルアップ編
76/181

74. レベルアップはララ草原で


 二月一二日黒曜日。

 僕は早朝からララ草原に来ている。

 ママにミリア姉にホーホリー夫妻にヒーナ先生、ウインダムス家からはマールさんにミクちゃんにロビンちゃんと護衛のレイベさんとカフナさん、ポラッタ家からはパパさんのゴランダルさんにライカちゃんと姉のモーラナちゃんだ。


 ちなみにミリア姉とロビンちゃんは魔法学校の四年生で九才(今年一〇才)、モーラナちゃんは二年生の七才(今年八才)だ。


 ポラッタ家の参加にはマールさんとの話し合いで、すったもんだがあったらしいがライカちゃんの強い希望でお試しにってことで参加になった。

 もちろん僕のスキルは内緒ってことは全員了承済みだ。

 ちなみにポラッタ家のパパさんとママさんのゴランダルさんとモーティエさんに付与魔法のことを何かと教えてもらっていて、感謝している。

 僕の錬金魔法レベルが上がっても、技術が上がるわけじゃない。基本的なテクニックを色々と教えてもらったし、ここ最近は行き詰まったり、悩んだりしたときに相談している。


 僕が補助した人たちはパパが例外を除けば、最低でも魔力眼か魔素感知のどちらかが発現(レベル0)している。

 ちなみにレイベさんとカフナさんは二人とも魔素感知の所持者だそうだ。


 子供五人には、体内の活性化に魔力眼と魔素感知の補助は先ほど済ませたばかりだ。

 レベル0と1だと格段に差があるから、発現しているミリア姉・ミクちゃん・ロビンちゃんにも魔力眼と魔素感知の補助は必要だ。


 初めての経験のゴランダルさんとモラーナちゃんにはたいそう驚かれた。

 そう、ゴランダルさんにも体験してもらった。その方が話が早いし、納得してくれる。


 防具は似たりよったりの格好だ。

 子供たち全員、鋼線が織り込まれた簡易チェーン下着――チェーンメイルより防御力は落ちるが、亜熱帯のオーラン市では熱を持って着られたものじゃない。表面は布製で柔らかく軽量で動きやすい――に、革鎧(ヘッドギア、胸当て、手甲(ガントレット)足甲(ソルレット))は全て市販品だけど、僕の防御の付与付きだ。

 下着といっても普通の服と一緒だし、そのままでもいいんだけど、基本はその上に戦闘服をまとってから防具を身につけている。女性陣は薄手のオシャレな戦闘服だ。

 ママとホーホリー夫妻も僕の防御付与魔法が掛かった防具を使用しているのは以前からだけど、マールさんやポラッタ夫妻にも僕の付与付きの鋼線が織り込まれた簡易チェーン下着を渡している。

 僕の防具も含めて新品だ。


 それらはノルンバック・ウインダムス魔獣対策魔道具研究所(N・W魔研)の研究費用として処理をしていて、ポラッタ家からはそれ相応の金銭をいただいている。

 それらのことは、全てママとマールさんにお任せだ。


 子供たち五人の武器はミスリル硬鋼(L)のショートスピアと大型ナイフは僕が作成して、魔法力の流しやすさ・硬化・切れ味アップにメンテナンス用のクリーンの付与済みだ。

 高周波ブレードは危険なんで付与していない。

 初めての武器作成だったけど、何度かやり直してたらコツがつかめたようで、それなりのものができて満足だ。

 さすがに魔法力が六百以上あると付与も楽だ。とは言っても、細かな細工はまだまだで、見るからに武骨なんだけど。

 ミスリル硬鋼(L)のインゴットを約八個使用したんだけど、残りは「セージ君が使いなさい」と、僕がもらっちゃった。

 ナイフの持ち手の皮なんかは、ママやマールさんと相談して皮を用意してもらった。


 ちなみに僕の腰にも、同じ大型ナイフを差している。

 キチンナイフは海だけで、あとは卒業だ。

 ミスリル鋼硬(H)を使用するのは、もうチョット武器製造のキャリアを積んでからにしようと思っている。


 まずはミクちゃんだ。

「そぐ近くにメタルマンティスがいる。行くよ」

「うん」

 左手には、いざという時には助けられるように黒銀槍を手にしている。

 右手でミクちゃんの手をつないで『隠形』、ミクちゃんができないから気休めでしかないけど。


「<スカイウォーク>」

 声を出すのは最初だけ。

 駆けて駆けて、

<スカイウォーク>

 僕の指差す先にメタルマンティスの見つけたようだ。

 体長が一メル以上もあるメタルマンティスだけど金属質じゃない。

 凶暴な顔はカマキリより大きな牙があってムカデや蜘蛛のようだ。

 鎌の切れ味は鋭いし、前方と左右への動きは俊敏だ。


 近場で一旦停止して、ミクちゃんからショートスピアを受け取る。

<補助:風魔法Ⅲ><高周波ブレード>

 高周波ブレードを補助して、ミクちゃんに返却する。

 そして<身体強化>で、何かあっても即応できる体制を整える。


<スカイウォーク>

 メタルマンティスの後方上部に回り込んで、刺突の場所を指さす。

 羽と付け根、キチン質の切れ目だ。

 目で、できる? って聞いたけど、ミクちゃんが無言で大きくうなずいて、僕の手を離して<マルチシールド>を張る。

 緊張感と興奮で、チョット顔が赤い。

 両手でショートスピアを構えて、大きく深呼吸。気合を込めて上から一気に突き刺す。

 そして魔法力を流して、ショートスピアを離して、スカイウォークの上を後方に下がる。


 メタルマンティスが自慢の鎌を振り回して数秒暴れたが、直ぐに動かなくなった。


 レーダーで死亡を確認しているが、念のために蹴飛ばす。

 ショートスピアを回収して、アイテムボックスに放り込めばミッションコンプリートだ。

 あ、高周波ブレードを止めないと。


 興奮気味のミクちゃんと、みんなのところに戻って、少々移動する。

「次はメガホーンビートルだけど誰?」

「それってどんな魔獣なの」

「体長は九〇センチメル程度で、短い一本角に振動波をまとって、振動波のボールを投げつけてくる。

 高速で飛ぶので、飛ばれると厄介だよ」


 モンスタースタンピード後だからか今まで見かけたこともない魔獣や、珍しい魔獣を何匹もレーダーで捉えている。


「ミクは怖くなかったの?」

「全然、だってセージちゃんができるって言ってたもん」

「あっそ」

 言って無いから。


「セージ私が行くわ」

 ミリア姉が名乗り出た。

「了解。

 <スカイウォーク>

 魔力眼と魔素感知は大丈夫だよね。

 見えるよね」

「ええ、バッチリ見えてるわよ」

 僕が右手を突き出すと、

「握んないといけないの」

「僕が作ってるんだから、落ちても知らないよ。

 あと、さっきも言ったけど、突き刺す場所を指さすから、迷わず突き刺してね」

 ミクちゃんを連れて飛び出す前、みんなに補助魔法を掛け終えた後に言った注意事項を、再度念を押す。

「わかったわよ」

 ミリア姉が僕の手を握り、『隠形』を発動して、一緒に駆ける。

 僕はまだ身体強化中なので、かなりゆっくりとした速度に感じる。

 きっと並列(トリプル)思考と加速まで自動的に発動中みたいだ。


<スカイウォーク>

 黒銀槍でスカイウォークを指しながら、攻撃経路を伝える。


 近場で一旦停止して、ミリア姉からショートスピアを受け取る。

<補助:風魔法Ⅲ><高周波ブレード>

 高周波ブレード――ウルトラソニックをマクロ化して個人魔法にした――を付与して、ミリア姉に返却する。

 これも注意事項で説明済みだ。

 ただ、ショートスピアの最終強化だって説明しただけで、高周波ブレードのことは内緒にしている。


<スカイウォーク>

 メガホーンビートルへの道ができる。

 僕がメガホーンビートルの背中を指さしてGOをかける。

 緊張したミリア姉が駆け出したけど、メガホーンビートルがビクリと動くと、ミリア姉の動きがピタリと止まってしまう。

 そして長い一瞬が過ぎて、メガホーンビートルが飛んで行ってしまった。

 どうやらこっちを襲ってくる気配はなさそうだ。


「今の刺せたでしょう」

「刺せない……、ううん、刺せたわね。

 ごめん。でも怖いもんは怖いのよ」

「そうだね。それじゃあ、あそこにいるメガギリスを刺してみなよ。

<スカイウォーク>

 あれなら怖くないでしょう」

「ええそうね」

 ミリア姉はスカイウォークの上を走って行き。

 おりゃー、とショートスピアを力いっぱいメガギリスに突き立てる。

 一気にショートスピアが突き刺さり、そして突き抜け、持っていた手をメガギリスの固いキチン質の外殻にぶつけてしまう。


(いった)ー。

 な、なんで、こんなに刺さるのよ!」

「だからそういった補助を掛けるって言ったよね」

「こんなにも切れ味がいいなんて聞いてないわよ!」

「あっそー。

 もう信じたよね」

「え、ええ、そうね」

 何度か狩りに来て、昆虫の外皮の固さはいやっていうほど知っているから、ためらったんだとわかったけど、なんだかなーだ。


「それじゃあ、あそこに大縞ムカデがいるからもう一回。

 突き刺す場所は、頭の中央のすぐ後ろの節目か、次の節目。

 注意事項は大縞ムカデは弱いながらも毒霧を放ってくるから、槍を突き立て、魔法力を流したら、手を離して毒霧に注意しながら退避してね。

 それと一旦ショートスピアは僕に渡してくれる」

「……わかったわ」

 僕は黒銀槍をアイテムボックスに仕舞って、ミリア姉のショートスピア受け取る。

 興奮して振り回されたらぼっくが危ないもんね。

「<スカイウォーク>」

 右手を差し出すと、一瞬の間があって手を握ってきた。

 一緒にスカイウォークの上を走って、一旦停止。


 ミリア姉イショートスピアを返却して、

<スカイウォーク>

 緊張気味のミリア姉が大縞ムカデの真上に駆け寄って、ショートスピアを迷わず突き立てる。

 大縞ムカデがのたうち始めたところで、ミリア姉が慌てて魔法力を流す。

 黒い霧が湧き上がると、ミリア姉が注意深く後退する。

 そこで大縞ムカデの動きが止まる。


 念のため蹴飛ばしてから、アイテムボックスに放り込む。

 もちろん高周波ブレードは解除する。


 ホッと肩の力が抜けたミリア姉とみんなのところに戻って、小さな反省会。

「ミリア姉は、メガホーンビートルを失敗して、大縞ムカデを狩ったんだけど、もう一度言うね。

 魔獣を倒す直前にショートスピアに補助魔法を掛けるって言ったけど、切れ味はものすごくよくなるから躊躇(ちゅうちょ)、あ、ごめん、ためらわずに突き刺してね」

「ミリア、それ本当?」

「うん、本当。ありえないほどよく刺さるの。

 今まで何度も狩りに来たけど、昆虫の魔獣って(かった)いでしょー。手がしびれるほど。

 それが、ズンッて、手ごたえはあるんだけど、そのあとにグサーッて刺さっていくのよ」

「そうなんだ」

 興奮気味に語るミリア姉に、神妙なロビンちゃんが、熱い会話で盛り上がる。

 それをライカちゃんとモーラナちゃんが、ロビンちゃん以上の神妙な顔をして眺めている。


 ホーホリー夫妻とレイベさんは、N・W魔研で一緒にボティス密林に調査に行くから、仕組みは知らなくても、僕の高周波ブレードは見て、知っている。

 ことによったらカフナさんにも見られたことがあるかもしれない。

 ママはともかくも、マールさんもN・W魔研の社員だから僕の秘密はある程度知っている。

 そんな大人は、誰もが暖かく見守っている。


  ◇ ◇ ◇


 真っ青に緊張していたロビンちゃんは、茶色いサソリのロックスコーピオ、体長八五センチメルを一発で倒して鼻高々だ。


 ライカちゃんとモーラナちゃんも最初は緊張にガチガチだったけど、それぞれ二回の失敗の後、ライカちゃんはメタリックビートルを、モーラナちゃんは大黄縞毒蜘蛛を倒してい一周目が完了した。


 動物魔獣も居るけど動きだしから俊敏だから、今回の狩りにそぐわない。

 その点昆虫魔獣は動き出しが遅いから今回みたいなことができる。


 できるだけ動物魔獣を避けているけど、遭遇したら僕が狩っているし、ホーホリー夫妻にレイベさんとカフナさんも活躍している。

 ちなみに以前はレイベさんとカフナさんは同程度の強さだったけど、何度もボティス密林で経験を積んだレイベさんの方が格段に強くなっている。

 鉄菱(ひし)の投てきは、速度と距離に正確さも格段にアップしている。

 みんなに近づく、飛行魔獣のほとんどがレイベさんの餌食だ。

 鉄菱(ひし)も僕・エルガさん・リエッタさんが硬化と鋭利の付与を掛けているから、威力も抜群だ。

 ここ最近、交換条件で僕は鉄菱(ひし)をもらっている。

 ただ、ここの魔獣程度じゃ、もったいないほどだ。


 魔導車の側で大きく厚手のレジャーシートを敷き、お茶とお菓子で一旦休憩。

 もちろんそれらは僕のアイテムボックスから出したものだ。


 みんなも一匹を倒すと緊張も幾分和らぎ、自信も出てきた。

 誰もが気持ち的にゆとりが出てくる。それは会話でも一緒だ。


「セージはどれだけ魔法量があるのさ」

「そうですね。五人への二種類の補助に、索敵に、狩りの度に何度もスカイウォーク、メチャクチャ切れる補助だもんね。想像がつかないわ」

「魔力眼に魔素感知もでしょ」

「ああ、そうね」

 ルルドキャンディー(マジックキャンディー)も食べてないから、不思議なようだ。


「ねえ、この補助ってどうやって掛けるの」

「どうやってって?」

「なんて魔法を使うと、こうやって切れ味が良くなるかってことよ」

「それは内緒だよ」

 通常の高周波ブレードの魔法は、以前はウルトラソニックにイメージを込めて起動させていたけど、現在は僕がイメージを込めてマクロ化して、高周波ブレード専用になている。

 ウルトラソニックと魔法陣もチョットだけ変化している。

 そんなものを説明なんて不可能だ。


「それじゃあ、スカイウォークってレベル幾つなの?」

「しらないわよ。セージ幾つなの」

「“4”だよ」

「狩りの度に毎回三度は発動させてたわよね」

「失敗も入れるとみんなで一〇回程度よね」

「それの三倍で、魔法力が“4”ってことは……」

「それだけでも“120”って…、アンタの魔法量おかしいでしょう」

「それに私たちの補助に槍の補助、索敵に私たちのサポートだもんね」

 ミリア姉とロビンちゃんの会話に、ライカちゃんとモラーナちゃんだけでなくゴランダルさんが目を丸くする。

 ミクちゃんは逆に「セージちゃんだもの」と、キラキラとした憧憬(しょうけい)のまなざしだ。


 震度一の地震が発生したけど、この頃はみんな慣れてきたようだ。


「おう、こんちはー。また揺れたな。

 セージ、元気にしてたか」

 冒険者ギルドのボランドリーさんが声を掛けてきた。

 有角人で三本角のニガッテさんたちと警邏中だ。


 ママやマールさんと挨拶を交わすと、

「こんな時に、ララ草原(ここ)でシートを広げて、くつろいでいるってのは、お前だけだ」

「僕だけじゃなくって、ここにいる皆でしょ」

「ガハハハ…、お前がいるからくつろげるんだ。

 高性能の索敵で周囲を監視してるからできることだ」


 あっ、そういえばライカちゃんのパパさんのゴランダルさんが「こんなところでいいんですか?」ってママやマールさんに確認していたっけ。


「それと、ノルンバック・ウインダムス魔獣対策魔道具研究所(N・W魔研)からのフェイクバッグの提供、感謝している。

 後処理が本当に楽だ。助かった」


 市販の超特大収納サイズのフェイクバッグでも一〇〇キロ程度が最大だ。

 それを僕が五〇〇キロ前後――さすがにキッチリとした重量のものは作成できない――のフェイクバッグを六個作成して、N・W魔研から提供したんだ。

 五〇〇キロ前後となると時空魔法と付与魔法がともにレベル7ないと付与が不可能だ。

 魔法の才能があっても技術職でそのレベルって、なかなかいないだろうから、作成できる人が限られる。

 エルガさんだって魔法核と魔法回路のレベルは“5”だ。


 ボランドリーさんの笑った視線が、僕が作ったんだろうって言っている。


「お役に立てて何よりです。

 ボティス密林への本格調査はいつ頃ですか。

 N・W魔研(わが社)もそろそろ、三か所、ワニ池にルルドの泉に底壺の魔獣監視装置(ホイポイ・マスター)のメンテナンスを行いたいのですが」


 モンスタースタンピード後に、ホイポイ・マスターのデータ回収でメモリーパッケージの交換だけは行ったけど、本格的なボティス密林の調査や、ホイポイ・マスターの状態確認は行っていない。

 数台のホイポイ・マスターの破壊も確認されている。


「それは近々行う予定です。N・W魔研にも同行をお願いする予定です」


  ◇ ◇ ◇


 その後にもう一匹づつ狩りをして終了帰宅した。


「明日が楽しみー」

 みんなの顔が、笑顔で崩れていた。

 そう、レベルアップは睡眠中に行われるからだ。


  ◇ ◇ ◇


 翌朝、ミリア姉は大喜びしていた。

 僕に自慢気に『個人情報』を『開示』して見せてくるほどだ。


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【ミリアーナ・ノルンバック】

 種族:人族

 性別:女

 年齢:8


【基礎能力】

 総合:23

 体力:28

 魔法:37


【魔法スキル】

 魔法核:3 魔法回路:3

 生活魔法:1 水魔法:2 土魔法:2 風魔法:2 補助魔法:1 土魔法:1 身体魔法:1


【体技スキル】

 水泳:1 剣技:1 片手剣:1 槍技:1


【特殊スキル】

 魔力眼:1 魔素感知:1


【成長スキル】

 基礎能力経験値1.1倍 スキル経験値1.21倍

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【基礎能力】の総合・体力・魔法が軒並みアップしたし、昨年暮れに魔法核が“3”になったけど、魔法回路は“2”のままだった。それが“3”になったし、“0”だった魔力眼と魔素感知、それに発現していなかった槍技までもが“1”になっていた。

 帰宅後に魔法回路の複写をねだられたことは言うまでもない。


 二つ以上の魔法属性がレベル2で、魔法の保持量が“28”以上、できれば“30”が望ましいが上級魔法学校の入学レベルだ。――オルジ兄はそれより下だったけど、補欠的に入学できた。

 これなら上級魔法学校、入学間違いなしだ。

 魔法のレベルを“3”にするのは時間の問題だろう。


 学校でロビンちゃん――ミリア姉にやや劣る――も、レベルアップに歓喜していた。


 レベルの高かったミクちゃんはそれほどアップしなかったけれど、魔力眼が“2”で、魔素感知と槍技が“1”となって喜んでいた。


 ライカちゃんとモラーナちゃんも、ともに魔法核と魔法回路が“2”になって、やはり槍技が“1”になったそうだ。

 ものすごく感謝された。


 ライカちゃんとモラーナちゃん以外は、身体魔法を取得――ミクちゃんとロビンちゃんだが――して、体を鍛えて、もう少し上位の魔獣を狩らなくっちゃ、これ上レベルアップは望めなそうだ。


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