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次元災害で異世界へ  作者: 真草康
転生編
7/181

06. 船上の景色 1


 目が覚めた。

 何か嫌な夢を見たような気がする。

 チョット嫌な汗をかいた。

 気持ち悪いのは少しは軽減されたみたいだけど、だるいし、相変わらずだ。


 起き上がって、壁に寄り掛かって周囲を見回す。

 カーテン越しに明かりがあることから、まだ夜にはなっていない。


 ベッドから降りるとチョットふらついた。

 不安もあって体を動かしてみるが、感覚は正常そうだ。それと体を動かすと多少なりとも気分が良くなった気がする。

 生活魔法が使えたにもかかわらず“1”にならなかったこともショックだった。


『個人情報』


----------------------------------------------------

【セージスタ・ノルンバック】

 種族:人族

 性別:男

 年齢:5


【基礎能力】

 総合:8

 体力:8/8

 魔法:13/13


【魔法スキル】

 魔法核:3 魔法回路:3

 生活魔法:1 火魔法:0 水魔法:0 土魔法:0 風魔法:0 光魔法:0 闇魔法:0 時空魔法:0 身体魔法:0 錬金魔法:0 付与魔法:0 補助魔法:0


【特殊スキル】

 鑑定:0 看破:0 情報操作:0 記憶強化:1 速読:1


【成長スキル】

 基礎能力経験値2.14倍 スキル経験値2.14倍

----------------------------------------------------


 お、あ、あー。生活魔法が“1”になってる。

 スキルアップは寝ながらか!

 小踊りしていたら、ママが部屋に入ってきた。

 慌てて踊りをやめた。

『収納』


 スラリとしているママは、記憶からすると女性としては平均から多少高めだ。そして美人だが知的で凛々しい印象が強い。ダークブルーの髪がより一層凛々しく見せている。

 大柄で鍛えたパパは武骨でガサツな、もとい、豪快な印象と対照的だ。

 船に乗ってから鏡は見てないが、記憶からすると僕はママ似で髪もダークブルーだ。

 まあ、五才だから知的で凛々しいなんてあるはずもない。ごく平凡な、どちらかというと華奢な男の子のようだ。まあ、武骨よりもましか。

 パパに似てるのは目と顔の輪郭のような気がする。


「よく眠れましたか? 気分は悪くありませんか」

 ママがクスクス笑いながら聞いてきた。

「…はい」


 チョット嘘をついてしまった。まだまだ本調子には程遠い。それにハズイ。

 ママが僕をじっくりと観察をする。

 緊張に、体がこわばってしまう。


「顔色は多少は良くなったみたいですが」


 手で額や首などを触ってくる。

 身構えてしまうが、少し冷たくて気持ちがいい。

 それと、ヤッパリママだ。触られていると、安心感が湧き上がってくる。


 ママの表情が柔らかくなる。


「ある程度は良くなったようですし、大丈夫でしょう。

 お腹は減っていませんか」


 手元に置いていたタオルで顔や首を拭いてくれる。

 気分が更に良くなっていく。


 どうやら合格のようだ。

 疲労感が残っているような気がしてたから、医者とか呼ばれるんじゃないかと思っていたので、ホッとする。


「はい、すこしだけ……」

 実際はかなり空腹だった。


 体調不良のようで、何かが違う感じだ。魔力値の枯渇の影響だろうか?

 それとかなり空腹だ。

 なによりまず、食べてお腹に何か入れたい。

 さすが子供の体、軟弱だ。


 意識が大人で、正直に空腹を告げるのが恥ずかしかったが、やせ我慢すべかじゃ無かった。……でも、ママに親身に心配されるのも妙に照れ臭い。

 なんか、堂々巡りだ。


「じゃあ、いらっしゃい」

 居間に連れていかれ、

「ここに座って」

 椅子を引かれ、テーブルに着く。パジャマのままだ。

 ちょっと歩いたら、またチョットだけ気分が良なった。

 行儀が悪いけど今日は許してくれそうだからと、両手を上に伸ばし伸びをする。

 それだけでも随分気分が良くなった。


 壁の時計は午後二時五〇分だ。

 どうやら地球と同じで一二時表記からすると、一日は二四時間と地球と同じだ。ただ、時間の長さまでは不明だ。

 地球の五時間が一時間と考えれば、地球時間で一〇年間が経ったって考えられる。

 セージの知識では年月というか、カレンダーの知識がほとんどない。

 自由共和国マリオンはかなり暖かい土地で、季節感はあまりないが、それでも季節はある。

 それより誕生日、兄がいつ頃帰宅する等、イベントを感覚でとらえている。

 でも、やっぱり五才、五年だよな。


「はい、手を出して」

 両手を空のボウル上に出すと、母がその上に右手をかざし、「<バブリッシュ>」と唱える。


 おお、何度もやってもらっていたが、改めて感動する。


 右手に魔法力が溢れ、指輪に付いた青い魔宝石がキラリと輝く。

 僕の両手を水球が包み、その水が少しだけ泡立ってボウルに落ちる。

 泡立つけど石鹸じゃなくって、撹拌によって空気を内包して泡立つんだ。

 機能にも簡易撹拌洗浄って書かれていたから間違いない。


「<ホットブリーズ>」

 母の手のひらから風が出る。まるでジェットタオルだ。威力は弱いけど。

 それとチョットだけ暖かい。うん、僕と違う。……疑問だ。


「ボーッと見とれていて、寝ぼけているのですか?」

「ああ、はい。手を洗ったらすっきりしました」

 呆けて見とれてしまっていた。反省。

「それはよかったこと。食べられますか? お腹は空いていませんか?」

「はい。ぺっこりです」


 セージの使っていた言葉を思い出しながら会話をするが、身に付いたものだからか、思ったより簡単にできた。チョット恥ずかしい。


 次にテーブル上のクロッシュ(料理を覆う半球の蓋)に母が手を当て「<解除>」と唱える。

 一瞬、クロッシュが鈍く光って、何かが抜け落ちたように見えた。


 クロッシュを開けるとバターロールのサンドイッチが用意されていた。

 一つはハムにチーズにトマトが、もう一つはタルタルソースの魚フライにサラダ菜だ。


 オレンジジュースを注いでくれて。

「どうぞ。感謝をして召し上がりなさい」


「感謝します。いただきます」

 大きな口でガブリとかぶりついたら、「慌てないで」と笑われてしまった。


 慣れ親しんだ体の動きは、そのまんま五才だ。

 骨や筋肉が成人の体になるのは高校生ころだ。

 特に複雑な手の骨は、成長に従って変化したり小さな骨ができたりする。

 さすがにこの体だと骨も筋肉も無理はできそうにない。まだ幼稚園生だ。

 あっ、地球の知識がここじゃ役に立たないかもしれないんだった。


 クロッシュに掛かかっていたのは保護魔法か保存魔法だったのだろう。

 サンドイッチは作り立てみたいでおいしい。


 ジュースを飲みながら二つ目も食べ終えると、お腹がかなりきつくなった。さすが五才。


 それと母親の笑顔には、何とも言えない安らぎを感じている。


「ねえ、ママ」

「何?」

「僕もママみたいにじょうずに魔法が使えるようになれるかな」

「セージも魔法を使ってみたくなったのですか」

「はい、できれば教えていただきたいなと」

「わかりました。少し早いとも思いますが、やりたいと思った時がその時でしょう。

 パパに相談してみます」

「わーい、ママ大好き。ありがとう」


 っあーー、悶え死ぬー。転げまわりたいーー。

 だが、これが……、「ママ大好き」がセージのデフォルトなのだ。


「うふふ、どういたしまして。あれ、顔が赤いですよ。まだ熱があるようですね」

「えっ、えーと、僕、もう少し休んでますって言おうとしたら、海に落っこちたことを思いだしちゃて、チョット焦ったのかな」

「あら、そうなの。大丈夫なのね。

 おしっこは大丈夫? 心配だから寝る前に行っておきましょう」

「はい」


「モルガとヒーナの体調が戻っていないので、ママと一緒に行きましょう」


 えっ、と思う間もなく、母が立ち上って僕を抱っこして椅子から降ろした。

 そして、優しく手をつないで、部屋から出る。


 モルガとヒーナはノルンバック家のメイドで、一応、家でもヒーナが僕付きのメイド兼教育係なっている。元気いっぱい。女性的な豊かな膨らみに反して小柄であどけなさが残る。緑の髪が印象的だ。読み書きがある程度できるのはヒーナのおかげだ。

 モルガは古参のメイドで、厳格で有名だ。細身で黒髪と見た目からも厳格だ。チョット苦手。

 昨夕、港に入る前に海が荒れ、パパを抜かした四人がダウンした。一旦陸に上がって酔いは醒ましたのだが、朝方船に戻ってきても、母とメイドの計三人が本調子じゃなかった。

 意外にも僕は元気になるのが早く、その所為もあって、今朝一人で甲板に行くことになって海に落ちたんだ。


 揺れは少ないとはいえ船の中。

 心配する母の手前、一人でトイレに行くのは無理だとあきらめた。

 おとなしく連行される。

 抗うことのできない運命。きっと死刑囚ってこんな心境なんだろう。


 三本マストのジャッカスバーク――帆船のタイプで前方マストが横帆、後方マストが縦帆――にしては小ぶりのマーリン号は基本は貨物船だ。

 魔獣によって治安の悪い世界では渡し船のようなもの以外、定期航路の客船は無いそうだ。遠洋航路を行う船舶のすべてがマーリン号のような貨物船で、一部分が客室になっている。

 多少豪華なところもあって毎回乗客が乗る程度には人気がある。今回もノルンバック家以外に三家族が乗船している。

 船のトイレは基本は海へのポットンか錬金加工された処理槽の付いた魔法トイレとなる。

 それなりに大きさのある魔法トイレを船内にいくつも設置する場所は無い。それに魔法処理をしていてもカスが出るのでポットンが必須だ。

 当然、船体に穴をあけるわけにはいかないとなると、掃除ごとにカスを運ぶか、甲板にトイレを設けて簡単にポットンを行えるようにするかとなって、大抵の帆船は甲板後方の左右にトイレを設けることが多い。マーリン号も一般的な構造だ。

 ただしマーリン号の船内には小さな簡易トイレも設置されている。魔獣襲撃時や夜になるとそちらを使用することになる。


 甲板に上がると風が吹いていた。帆も大きく膨らんでいる。

 さすがにチョットとはいえ潮風に当たると気持ちがいい。


「船が好きなことはわかりましたから、急ぎましょう」

「はい」


 カモメ? が飛び、帆やマストに見とれてた。


 トイレをノックして、空きを確認してから入るのは当然と。

 ドアを閉めようとしたら、そのままママもご一緒にお入りになってくる。

 はい、もう覚悟を決めました。今までもさんざん見られてきたことですから。

「<バブリッシュ>」

「<ホットブリーズ>」

 ママが便座をキレイにして、僕のズボンとパンツを下ろして、僕を便座に座らせる。

 船が揺れる可能性があるし、五才だと高くて立ってできないのもあるのでデフォルトがこのスタイルだ。

 母に支えられながら、指でチョットオチンチンを下に向けて、ジャーッ……と。

 はぁー、恥ずかしいやら、スッキリやら。

 ママコンボの「<バブリッシュ>」と「<ホットブリーズ>」で終了。

 うーん。やっぱりあったかい。


  ◇ ◇ ◇


 三時二二分。今度はしっかり確認した。

 部屋に戻ってから、逃げるように隣のベッドルームに駆け込んで、ベッドにもぐりこんだ。


 これから何年もこの関係や状態が続くのか……。早く成人したい。

 素直に育った自分の行動の結果ながら、無理ゲーに思えて仕方がなかった。


 ちなみに今回のイベントがマッハではない。

 ママへのキスは、まあ許容範囲だ。


 ママだけにキスしてると機嫌が悪くなる人がいて、時たま「パパ大好き」でチュッのイベントがあるんだ。


「パパ大好き」でチュッ。

「バカ野郎! 気でも狂ったか!」

 バコンと地球だったら血の雨が降る。もしくは気が狂ったかと病院に担ぎ込まれるかだ。


 せめてもの救いは姉のミリアと一緒だということだ。が、そのミリアがここにはいない。

 今から胃が痛くなりそうだ。


 まあいい、いやなことは棚上げに限る。


『個人情報』

 これもこっぱずかしいし、慣れそうにない。


----------------------------------------------------

【セージスタ・ノルンバック】

 種族:人族

 性別:男

 年齢:5


【基礎能力】

 総合:8

 体力:8/8

 魔法:13/13


【魔法スキル】

 魔法核:3 魔法回路:3

 生活魔法:1 火魔法:0 水魔法:0 土魔法:0 風魔法:0 光魔法:0 闇魔法:0 時空魔法:0 身体魔法:0 錬金魔法:0 付与魔法:0 補助魔法:0


【特殊スキル】

 鑑定:0 看破:0 情報操作:0 記憶強化:1 速読:1


【成長スキル】

 基礎能力経験値2.14倍 スキル経験値2.14倍

----------------------------------------------------


 寝起きは慌ただしくて確認しなかったけど、魔法の値が“13”と“1”上がっている。

 昨夜は絶対に“12”だった。何度も確認したから間違いはない。

 俄然やる気が出てきた。うれしくて、にやけそうだ。


 そして【基礎能力】、【魔法スキル】、【特殊スキル】の詳細表示はできなかった。

 できれば効率的な訓練方法を見つけられるかと思たのだが、カンニング練習方法は無理そうだ。

 そうすると1日一回も無いかもしれない。

 一週間に一回。一年に一回は無いとしても、一月に一回とかじゃないよな。


 希望を言っても叶う訳じゃない。

 あとは想定通り、まずは“情報操作”を取得して、次に“看破”で、できれば“鑑定”だ。

 姉の個人情報を盗み見て、できれば同年代の子供のも盗み見て、僕の個人情報をそれらしくすることだ。


『情報操作』

 脳内で唱えても変化なし。レベルは多分0.5のままだし。

 さて、どうしよう。


 困った時にはプレートを触れとばかりに“情報操作”の文字をトントンとダブルクリック。


 ポップアップが表示された。


----------------------------------------------------

【情報操作】

 レベル:0(取得途中)


 能力:(無し)


 取得方法

 ― 情報操作を学習する

 ― 情報操作を行使してもらう

 ― 情報操作を行使する場面を観察する

 ― 情報操作を無理やり行使する

----------------------------------------------------


 詳細値が見られないが、ヘルプ的な内容で為になったのだが、1番目、2番目、3番目って無理だから必然的に4番目しかダメじゃん。

 これってトライ&エラーでやってみろってことだよな。


『収納』


 おいおい、全部消えるなよ。

 ダブルクリックだった。間違えちゃったじゃないか。


 個人情報画面を開いて、他のスキルを見てみたが大体こんな感じだ。


----------------------------------------------------

【生活魔法】

 レベル:1


 魔法

 レベル0:リリッシュ、 ドライブリーズ、 デスクライト、 マッチ

 レベル1:バブリッシュ、 ダストクリン、 ホットブリーズ


 新たな魔法の取得方法

 ― 生活魔法を学習して魔法陣を登録し、魔法陣を行使する

 ― 生活魔法の魔法回路を写し取り、魔法陣を行使する

 ― 生活魔法を行使してもらい、生活魔法を無理やり行使する(危険、要注意)

 ― 生活魔法を行使する場面を観察し、生活魔法を無理やり行使する(危険、要注意)

 ― 生活魔法をイメージして無理やり行使する(超危険、要注意)


 注意事項

 ― 魔法は何度も行使して習得できる

 ― 魔法陣無しで魔法核と魔法回路の能力以上の魔法を行使することは危険(予測不能)

 ― 魔法陣無しの無理やり行使で魔法回路に書き込まれる魔法陣は不完全な場合がある

----------------------------------------------------


----------------------------------------------------

【火魔法】

 レベル:0(取得途中)


 魔法:(無し)


 火魔法の取得方法

 ― 火魔法を学習して魔法陣を登録し、魔法陣を行使する

 ― 火魔法の魔法回路を写し取取り、魔法陣を行使する

 ― 火魔法を行使してもらい、火魔法を無理やり行使する(危険、要注意)

 ― 火魔法を行使する場面を観察し、火魔法を無理やり行使する(危険、要注意)

 ― 火魔法をイメージして無理やり行使する(超危険、要注意)


 要注意

 ― 魔法は何度も行為して習得できる

 ― 魔法陣無しで魔法核と魔法回路の能力以上の魔法を行使することは危険(予測不能)

 ― 魔法陣無しの無理やり行使で魔法回路に書き込まれる魔法陣は不完全な場合がある

----------------------------------------------------


----------------------------------------------------

【魔法核】

 レベル:3


 魔法

 ― 生活魔法:レベル4を行使可能

 ― 火魔法:レベル3を行使可能

 ― 水魔法:レベル3を行使可能

 ― 土魔法:レベル3を行使可能

 ― 風魔法:レベル3を行使可能

 ― 光魔法:レベル3を行使可能

 ― 闇魔法:レベル3を行使可能

 ― 時空魔法:レベル3を行使可能

 ― 身体魔法:レベル3を行使可能

 ― 錬金魔法:レベル3を行使可能

 ― 付与魔法:レベル3を行使可能

 ― 補助魔法:レベル3を行使可能

----------------------------------------------------


 魔法回路は魔法核と同様だった。

 魔法回路のサイズは想定通り、レベルとマッチしているようだ。

 そして生活魔法(高)が属性魔法などのレベル1と同レベルで、魔法使いといわれるには最低でも魔法核と魔法回路をレベル2にしないといけないということだ。


 情報操作、看破、鑑定には危険の文字がないからトライ&エラーでやってみるだけだ。


 表示しているポップアップをトントンとダブルクリックで消す。

 ちなみに表示は一度きりで二度と表示しないのはスキルの大項目と一緒だった。


 まずは、【成長スキル】、 基礎能力経験値2.14倍、 スキル経験値2.14倍 の三つを順番に指で触って、<隠れろ>、<隠蔽>、<見えなくなれ>、<改ざん>、<偽装>と何度も繰り返す。


 しばらくしたらなんとなくだが魔法が発動したような気がしたが、個人情報画面に変化はない。

 情報操作も“0”のままだ。

 魔法力を使用するが、【特殊スキル】てことだから、厳密には魔法じゃないってことなのか。

 そうすると看破と鑑定も魔法力を使用すると思った方がいいんだろうか?

 記憶強化はともかくも、速読って単なる技術だよな。取得済みだけど覚えるたび、早く読むたびに魔法力を使うってことはないよな。

 不明点が多すぎる。

 早めに魔法関係の本を読んだ方がよさそうだ。


 その後何度か情報操作を行使(?)すると魔法の値が1減って12になった。

 11になったのは更に15回、10になるのは10回と回数が減っていって、魔力値が0になった。


 非常にだるいし気がもうろうとするのは同じだ。でも気分の悪さはチョット軽減したかも。


『収納』と唱えて、そのまま意識を手放した。……ヤッパ、気持ち悪。

 それとホットブリーズはヤッパリ暖かくなかった。ママと違う、ナゼだ?


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