41. リエッタへの依頼
一五月一七日白曜日の夕方、狩りから帰て着替えると食堂に向かう。
食事の時間より多少早いが、喉を潤しにだ。
以前はベッドで寝てしまうことが多かったが、強化マダラニシキヘビを倒してから体力があるからか、ベッドに横になるよりここに来るようになった。
僕が来るとエルガさんとリエッタさんも来るようになって、今に至っている。
オルジとミリアがマルナ先生とヒーナ先生と一緒に魔法訓練でこもっているからもあるんだけど。
そうしたところ今日はパパが冒険者ギルド長と歓談していた。
「ただいま」
「おお、噂の坊やが帰ってきたか、お帰り」
「ワハハハ、何が噂だ。冒険者ギルド長のボランドリーだ、覚えてるか」
「はい、こんにちは」
以前、エルガさんとリエッタさんの冒険者登録時に挨拶したボランドリー・ジェンキンスさんだ。
すでにエルガさんとリエッタさんは席に着いていた。
「セージといったか、お前も座れ」
「なに言ってる、セージは向こうでジュースでも飲んで来い」
「まあ、いいから座れ、どうせ秘密じゃないんだから、聞くだけはタダだ。
ほれ立っとらんで座れ、座れ」
パパを見ると、仕方がないから座れといったしぐさで、椅子を手招きされてしまった。
「おじゃまします」
礼儀は大切だ。きちんとお辞儀をして座る。
「家のせがれより賢いぞ」
パパは、いいから話せと言ったしぐさで、スルーして促す。
ボランドリーさんがわかったよと言わんばかりに、ゴホン、と空咳をして背筋を伸ばす。
「冒険者のリエッタさんへの依頼の話なんだが、よろしいかな」
「どのような事でしょう」
リエッタさんが身構え、鋭い視線を送る。
「そんなに怖い顔をしなくとも、無理なら断ってくれても構わんから、まずは話を聞いてくれ」
「わかりました」
「八年前の大激震からこの方、魔素が活性化して魔獣の出現が大幅に増えたのは周知の事実だ。
ここオーラン市でも何度か魔獣氾濫に見舞われたが、何とかしのいできた。
それがこの前のマダラニシキヘビの騒動が、調査したら強化マダラニシキヘビじゃないか。
冒険者ギルドでもボティス密林の魔獣が大激震で増えていることは確認済みで、定期的に調査してるんだ」
冒険者ギルドってそんなことも調査してるんだって初めて知った。
「モンスタースタンピードは無いに越したことはないが、冒険者たちも調査に退治と、まあ、魔獣石が手に入ってうれしい反面手がたらん。
そこでどうだろう、リエッタさんならボティス密林も調査できるんじゃないかと思ってのお願いだ」
「あのー、そのような仕事は警備隊の仕事ではないのでしょうか」
「一般的にはそうなんだが、すべてが警備隊でこなせるわけじゃない」
警備隊とは言っているが、正式にはマリオン国の正式な軍隊だ。
通常時には各市の行政の管理の下、軍隊が警備隊として、また警察も兼ねている。
「それと冒険者もオーラン市の防衛にも役に立っていることを周知するためにも、このような仕事が行政府から依頼が来るんだ。
それでどうだろう」
「おい、そいつは無理な依頼だろう」
「おう、そいつはわかってるって、だから後はお前んところの、ホーホリー夫妻にヒーナさんだったっけ? 四人いれば何とかなるだろう」
ボランドリーさんが、パパを見るが、パパはリエッタさんを見る。
「それでリエッタさんはどうだい」
ボランドリーさんがもう一度訪ねたが、今度はリエッタさんを見ながらだ。
「私はエルガさんの護衛なので、エルガさんから離れることはできません。よって受けることは不可能です」
「けんもほろろか。ま、伯爵家との契約があるからしょうがないか、それじゃあ、邪魔したな」
脈無しと見たボランドリーさんが席を立とうとするが…、
「ねえ、おじさん。その調査ってどんなことするの」
同席しているエルガさんが声をかけた。
「おう、伯爵家のお嬢さんが調査に行ってっくれるてーのかい。そいつぁー大助かりだ」
「おい、エルガ……」
嬉しそうに再度席に腰を下ろすボランドリーさんと、慌てるパパ。
「ううん。ただ、学術的な見地からどんなことをやるのかなって気になっただけ」
そんなことどこ吹く風と、エルガさんは自由奔放だ。
「何かいい方法でもあるのか?」
「そりゃー、聞いてみないとわからないよ」
「そりゃそうだな」
「おい、やめとけ。それで兄さんをどれだけ困らせたことか」
パパが頭を抱えだす。
初めて会った時というか、会う前のエルガさんを思い出す。
期待するが、どこか迷惑そうにしていた伯父様の顔が目に浮かぶ。
その夕飯の席というか、夕食前のお茶会というか、そこでエルガさんにボヨーーンと出会ったんだっけ。
頭はいいし、発想力という変わったスキルを持っている自由奔放、傍若無人の天然お嬢様だ。
リエッタさんに会わせてくれたのもエルガさんだ。
狩りができるようになったのもエルガさんのおかげだ。
僕は何が起こるんだろう、何をやるんだろうと、ワクワクと笑みがこぼれそうだった。
ボランドリーさんは面白そうだと、説明しだす。
「ボティス密林には五か所の計測ポイントを設けていて、そのポイントの周辺の魔獣の種類と個体数なんかを確認してくるんだ」
「その範囲は」
「概ね一〇〇メル程度だな、ただ厄介なのは、知っての通り奴らはフラフラと動き回る。
一日に一回、三日に一回、ことによったら一週間や一か月に一回しかそこを通らないかもしれない。
そんなわけで計測ポイントは水場で、そこに一日に訪れる魔獣の数を数えるんだ」
「丸一日、それで五日間?」
「生態系調査ならそうなんだが、ボティス密林は危険すぎる。
昼間の六時間だけってことにしてもいい。実際調査も休憩をはさんでそんなもんだ。
最悪じゃない、最低だな、最低重要ポイントの三か所だけは必須だな」
ボランドリーさんがチョット拝み倒しモードに入ってきちゃってるんですが。
ところがエルガさんは考え込んでしまった。
何かブツブツと呟いていつが、途切れ途切れで、意味不明だ。
ボランドリーさんがパパに向かって、どういうことだと目で問いかけけ、パパがユックリと首を左右に振る。
「ねえ、それって完璧に魔獣の名前を確認して数えないといけないの。
それとさっき“なんか”って言ったけど、その“なんか”って何?」
エルガさんが突然ボランドリーさんに視線を向け問いかける。
「毎回の調査で二割程度の誤差はあるだろうとは思っている。
数人で見てるんだ、休憩もあるだろうし、見落としもあるからな。
それに名前の知らない魔獣や、ことによったら新種に出会うこともあるから、だいたいの強さがわかればいい。
あとは見た感じ、肌で感じた印象なんかだな。身近に魔獣を見て“落ち着いている”、“興奮している”、“凶暴そうだ”って情報なんかも重要だ」
ボランドリーさんは言及してないけど、
「ねえ、それって戦闘や回避なんかで数えられない時間の方が多いんじゃないの」
「やっぱ、狩りをしている奴にはバレるよな」
ボランドリーさんが僕を見ながらにやりと笑う。
おっさんの笑顔はいらないんだけど。
あと、リエッタさんやパパはよく指摘しましたってうなずいてくる。
エルガさんはまたブツブツと呟きだすし。
ボランドリーさんは格好いいんだけど、パパと一緒で暑っ苦しいんだよね。
二人もいると、ここが熱帯地方になりそうだ。
「僕、見学はしてるけど、狩りなんてしてないよ。それと薬草はずいぶん取れるようになりました」
「ほう、そうなのか。それは立派だ」
おざなりで、全然立派そうに聞こえない。
しかも目の奥や口の端が、知ってるよって物語ってる。
「追加情報は印象ってことね。それは置いとくとして。
ねえ、それって魔法量だけじゃダメ?」
「魔法量って何のことだ?」
「魔法量は魔法量だよ」
脈絡もなくエルガさんが問いかけるもんだから会話が成り立たないのは当然だ。
「エルガさん」
「え、なに?」
「エルガさんの言いたいことは、魔獣の種類や名前を認識する必要があるかってことではないでしょか。その代案としての魔法量を調べるのはダメなのかと」
「そうそう、それだ」
さすが一緒に研究所務めしてるだけあって、リエッタさんは苦労してるみたいだ。
同じ言葉をしゃべってるのに、通訳が必要な人っているよね。
「それは……、ないっちゃ…、いや、ありだな。大体の強さと数がわかれば充分だ。
で、そんなことできんのか?」
「わからなないよ」
どういうことだ、とボランドリーさんが、ブツブツと意味不明なことを呟いているエルガさんを見てから、ダメだと言わんばかりに、リエッタさんに視線で問いかける。
「多分ですが、何か本人にとっては面白いこと、興味深いことをを思いついたんだと思います。
こういう時には直接、何度でも聞かないとわかりません」
「エルガさん、エルガさん!」
エルガさんが顔を向ける。
「エルガさんは何を思いついたのですか? できそうなんですか?」
「えー、今の段階だと発表できないなー」
「それにしても、何もなければだれも納得しません」
「でもー…」
「でもも、何もありません。とにかく納得のいく説明が必要です」
その後もすったもんだのやり取りで聞きだしたことによれば、魔法量を計測する装置を持っているらしい。
それを利用して、監視装置を作れば巡回してデータを取ってくるだけでいいじゃないかってことで、魔獣を索敵して魔法量を計測する装置に、記録装置を接続した装置ができないか考え始めたら止まらなくなっちゃったそうだ。
数は計測数をカウントすればいいから問題ない。
「そんな装置ができりゃあスゲーな」
ボランドリーさんの目が輝き、興奮中だ。
「で、勝算はどうなんだ。その魔法量を計測する装置ってえのはどの程度の性能なんだ」
「うーん。まずは魔法量計測装置なんだけど、それはチョットした協力で何とかなりそうなんだけど…」
「じっれーてな、でどうなんだ」
ボランドリーさんも何やら興奮気味でさ。言葉がチョットです。
「まあいいか。
魔法量計測装置はボクの開発中の魔法量成長予測装置(仮)の一部で、チョット待っててね」
と、エルガさんが席を外してしまう。
しばらくして戻ってくると、見たことのある装置。そう、僕にくっつけようとしているものを持ってきた。
魔法量成長予測装置(仮)言ってたよね。それってなんだ?
「これの、これなんだけど」
ガシャガシャと、装置をより分け、何かの装置を手に持って見せてくる。
見た目銀色のただの棒、何にもわかりません。それはみんなも一緒のようで、誰も言葉を発しません。
それと僕の疑問にも答えは返ってこなかった。
「エルガさん」
説明もしないエルガさんに、リエッタさんが声を掛ける。
「これが魔法量計測装置なんだ」
みんなの視線が熱くなって、その装置を見ても何もわかりません。みんなの顔にそう書いてあります。
「これは感度を上げて微妙な数値までをも計測できるはずなんだけど、そうするために補助でこんなのを接続しないといけないんだ」
もう一個手に取って見せてくる。
「監視装置にするんなら、非接触である程度距離を持たせないといけないし、そうなるとかなりあいまいな計測になっちゃうんだけど、それでもいいの?」
「あいまいな計測ってえのは、どんなもんかわからねーんだが。とにかくこの装置で魔獣がわかるんだな」
「ボクもまだわかんないかな。でも魔法量がある程度計測できるのは確かだよ」
「あー、わからん。
魔法量で魔獣が判別できんのか、それともまだ何かあるのか」
「そりゃーいろいろあるけど……」
「じゃあいい、とにかく魔獣の強さ、まあ、大体だけど、それと数が数えられるのか」
「できそうだと思うんだけど……、問題なのが、……あ、大丈夫そうか……」
パァーって一瞬明るい表情をしたと思ったら、またブツブツモードです。
チョットすると顔を上げる。
「魔獣の強さは大体でいいんだようね。
上手くいけば名前の確認もできそうだけど、魔法石が大量に必要だよ」
“魔法石”、別名“魔石”で“獣魔石”を、光魔法や錬金魔法などで浄化して、魔法力を持たせることのできるようになった魔獣石のことだ。
他には採掘で入手することも可能で、様々な効果を持たせたり、生活全般に利用されている。
「大量ってどの程度だ」
「設置数にもよるし、計測範囲の問題があるから、今はチョットだけど…。
魔法石の方は、何だったら獣魔石でもいいよ。多分だけど」
「エルガさん!」
「わかったよ。多分、多分だけど、範囲は?」
「大体が川みたいな場所が多いな。距離にして最低五〇メル、できればだが本当は一〇〇メル観察できれば申し分ない」
「片側でいいの、それとも両岸?」
「片側で充分だ。っていうか、水飲み場だ。
飲みやすいのはだいたいが浅い岸部で片側だな。距離があるのは、そんな場所が点在するからだ」
「それで一〇〇メルも長いの? なんか場所のイメージが湧かないんだけど」
「ああ、説明が悪かったな。
水場には獲物を狙う魔獣も来る。そうなると水飲み場を取り巻くように少し離れて潜む魔獣がいるんだ。
そいつらを見つける範囲も含んで一〇〇メルってところだ」
エルガさんがしばらく想像しているのかブツブツロ呟きだす。
そして、瞳に輝きが戻る。
「うん、なんとなくだけどわかった。
それだと、装置一個が半径五メル、直径で一〇メルだとして計測ポイントごとに一〇台、ただし、それは最適な環境でってことになるから、一か所で一二台程度が必要かな」
もう一度チョットだけ考えて、
「計測器一台につき、大きめの魔法石が魔電制御装置に一つ、魔充電装置と魔電発生装置や何やらで三つかな? いや四つ?
そして記録媒体に一日二個として五日で一〇個の記録魔石。
ボルテックスチャージの充電もあるから稼働は一日八時間から一〇時間程度でねってことだけど。それでいいよね。昼夜用だと、別々で…」
「細かいことはいいから、概要の説明を続けてくれ」
「じゃあ、まずは昼間の八時間程度ってことで、それだと一台で魔電装置一式に、合計三〇個の魔石。
計測ポイント一か所にそれが一二台。
計測個所が五か所じゃなかった、三か所で三六台。
それと開発で魔電装置が三セットに、八〇個から一〇〇個程度の魔石が必要かな」
「それはいい。それより魔法石のレベルやサイズはどうなんだ」
「一台につき、大きい魔石は魔電装置に接続するのが五個程度で、あとの二五個の魔石はそんなに大きくなくていいと思うよ。
大きいって言っても多分、ファイアーフォックス程度の魔獣石があればいいんじゃないかな。小さいのはマッドバニー程度で、でも…」
「わかってる。
もっと大きな魔法石、魔獣石でもいいが、それが必要なかもしれないし、数も増えるかもってことだろう。
まずは魔電装置の基本セット一式に魔石が一杯ってことだろう。
あとは認証合魔石もいるな」
「うん、おじさんわかってるじゃない」
「ああ、そうだな。で、いつごろにできる。いや、できそうか」
「えー、わかんないよ。薬学研究所の仕事もあるし」
「おい、ノルンバック。それは何とかしろ」
「ああ、了解した」
パパも苦悩を超えて、どうにでもなれといったみたいです。
「それで掛かりっきりならどのくらいでできる」
「うーん、僕一人じゃでないから何とも言えないけど…」
「誰が必要だ、それともスキル持か? それとも技術者か?」
「まあ、それは大丈夫そうなんでけど。叔父さんが…ま、いっか。
多分の多分。失敗しても遅れても無しってことで」
パパは何かを察したようで、頭を抱えてしまう。
まあ、僕もピンと来たけど。
「それだと成功報酬でってことになるが」
「あ、そうだよね。だとすると薬学研究所の方が」
「わかった、わかった。最低限の報酬は出すから、何らかの結果は出してくれ」
「それだと、二か月…じゃあ、チョット難しいか。三か月ってとこで行けそうかな」
来年の二月の下旬ごろってことだ。
「それが試作品ってことなんだな」
「うん、そうだよ」
「勝算はあるんだろうな」
「七割程度には」
「七割かー。ま、そんなところか。
…明日は無理だな。
明後日には魔電装置の基本セット一式と魔獣石は届ける。
認証合魔石は後でいいだろう。
ノルンバックそれでいいか」
「オーラン・ノルンバック船運社じゃないな。
わかった。オーラン・ノルンバック魔獣対策魔道具研究所が請け負う」
「じゃ、頼んだぞ」
ボランドリーさんは、興奮気味、勢い込んで帰っていった。
◇ ◇ ◇
「それでセージに何をやらせるんだ」
眉間にしわを寄せながらパパがエルガさんに詰め寄る。
「まずは獣魔石の魔石変性でしょう」
エルガさんが親指を折る。
「次に感知ようの魔石の作成…(人差指を折る)…。記録魔石の作成…(中指を折る)…。それと記録魔石からの読み出しようの魔石…(薬指を折る)…と印刷用の魔石の作成…(小指を折る)…、かな」
「それは全部じゃないのか!」
「違うよ。それらの魔石が連携して動くように装置をくみ上げるのはボクだし、調整なんかも手間なんだけど」
「それが三か月掛かる理由か」
「ううん、違うよ。多分作るだけなら一か月半。魔素感知を覚えたセージ君には、ぜひ索敵を覚えてもらおうかなって、それに一か月半。
それがだめならリエッタさんの索敵スキルに頼るけど、錬金や付与魔法のレベルが落ちるから性能がチョット微妙になっちゃうかな。
だからチョットだけ」
「ダメだ!」
突然拝みだしたエルガさんに、パパが反射的に言い放つ。
「チョットだけ、もちろんボティス密林には入らないから」
「ダメだ!」
パパもエルガさんのお願いを理解したようで、怒鳴る。
「お願い」
「ダメだ!」
「それだと、ことによったらオーラン市が…」
「ああ、わかった、わかった。ただしルージュと相談してからだ」
ルージュターナ、僕のママです。
「叔父さんありあとう。
あと、本番用の装置だと認証合魔石もセージ君にやってもらうのが一番だよね」
「ああ、そうだな」
パパがまた頭を抱えてしまいました。
苦虫をかみつぶすパパだが、流石商売人、それからは早かった。
ママと打ち合わせ、長距離通話の時空電話でフォアノルン伯爵、エルガさんのパパであり僕の伯父様に連絡をして、更にオーラン薬学研究所の所長の自宅に近距離電話で連絡して出かけていった。
翌日にはウインダムス議員、ミクの祖父でウインダムス総合商社オーナー兼会長で、商業ギルドの副ギルド長との打ち合わせもして、議会の承認を取ったりと、フル稼働だった。
僕たち三人、エルガさんとリエッタさんとだが、翌黒曜日にはボティス密林の近くで狩りをした。
さすがに一日じゃ、索敵スキルは手に入りません。
錬金魔法や付与魔法は戦闘向きじゃないから、レベルの高い人はあまりいない。
レベル3が普通で、僕のようにレベル4は高い方だ。僕に至っては魔法核や魔法回路がレベル6だから、まだ上がるのは確実だ。
エルガさんが期待するのは当たり前なんだけど、チョット荷が重いような気がするんだけど。