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次元災害で異世界へ  作者: 真草康
ダンジョン特訓編
120/181

116. ダンジョン時々学校 Ⅱ


 二月一九日赤曜日、またも七沢滝ダンジョンに。

 駆け足で五層に降りて体を慣らし、五層のボス部屋に。

 五層のボス部屋で泊って、いよいよ六層だ。


 出発点を充分に記憶する。

 浮遊眼の確認をしてから出発だ。

 六層は密林に獣魔獣エリアだった。


 罠が落とし穴と、毒の弓矢だ。


 最初に出会ったのが体長一.五メルほどのアサシンエイプ(強さ“55”前後)の八匹の集団だ。

 爪の複合毒が最大の武器で、隠形に長け、気配を消して体毛を木々の色に同化せて襲ってくる。

 とはいえ通常の索敵だと、多少見えにくいってこともあるけど、僕の空間認識を使用したレーダーをかいくぐれるレベルじゃない。

 一旦発見できれば、ミクちゃんたち三人にも発見可能だ。

 さすがに三人じゃ無理だから僕がまずはソーラーレイⅡと片鉄菱で半数を倒す(行動不能にする)。


 そうなると三人の矢と片鉄菱の餌食でしかない。

 ちなみにデフォルメ化、SD化はこの層でも一緒で、見ているだけならほほえましい魔獣だ。


 蛇魔獣のポイズンパフアダー(強さ“30”前後)、蜘蛛魔獣のデスタランチュラ(強さ“35”前後)とどれをとっても毒魔獣だらけで、集団で襲ってくる。

 女性陣がパニクッタのが、気色悪い蛭魔獣のジャンピングリーチ――吸血と魔法ドレイン――の集団が地面から湧きだして、飛び掛かっていた時だ。

 一五センチメル程度と小さく、空間認識から除外していた訳じゃないけど、小ぶりなこともあって地面に潜っていたんだ。

 ダンジョンは認識阻害があって、地面の中はよくわからないんだ。


 ポイズンサーベルバブーン(猿魔獣、強さ“45”~“60”)の集団も数を減らすと、三人で問題はなかった。


 猛毒赤ニシキヘビ(強さ“65”前後)は毒だけでなく、高熱を発してくる。

 まあ、三匹程度なら問題はない。


 どうやら毒と集団の階層みたいだし、魔獣のレベルは下がるし僕たちにメリットがない。

 それとなんだか随分とバランスの崩れたダンジョンのような気がする。これって僕の所為?

 急いで階層ボスを探すが、なかなか見つからなかった。


 発見できたのは夕方だった。


 ボスは猛毒オーガ(強さ“80”)二匹と、アサシンエイプ六匹の集団だった。

 これって僕がいないと無理ゲーじゃないか。

 そもそもレイドボスなんて概念もないはずだ。ってことは僕の覗かれた記憶、イメージの所為なのか?


<合成猛毒><合成猛毒>

<合成猛毒><合成猛毒>

    :

    :

<合成猛毒><合成猛毒>

 マシマシの猛毒。毒を以て毒を制すで倒した。

 ハイパービッグバンじゃ下手したら爆発で毒が飛び散る可能性も考えて、撃たなかったんだ。まあ、いざとなれば撃ったけど。


 魔獣核を取り出すのに、収束浄化光とホーリーフラッシュを使わないととてもじゃないけど触れなかった。


 階層ボスを倒すと相変わらずリポップされないので、平和な見張りだし、ニュートが良くしゃべる。

 そして見張りをしながらミクちゃんとルードちゃんリエッタさんは、僕から魔法陣を『複写』して、負担にならない程度に、錬金と付与と補助魔法を含む様々な魔法の練習も行う。


  ◇ ◇ ◇


 二月二一日黄曜日、やっと七層で、不気味な廃墟だ。


 落とし穴と、毒の沼がそこここにある。


 ゾンビがスライム化したとされるスライムゾンビ(強さ“35”~“55”)はおどろおどろしい色合いで、強酸の液体を吹き付けてくる。異臭もして吐き気を催す。それが集団でだ。

<ソーラーレイⅡ><ソーラーレイⅡ>

<ホーリーフラッシュ>、<ホーリーフラッシュ>

 ホーリーフラッシュは、ミクちゃんとルードちゃんもお手の物になっている。

 三人でこれでもかって程、放って全滅させた。


 オーガスケルトン(強さ“55”前後)の集団。

 力強いスケルトンもいるんだ。

<ソーラーレイⅡ><収束浄化光>

<ソーラーレイⅡ><収束浄化光>

<ホーリーフラッシュ>、<ホーリーフラッシュ>

<ソーラーレイⅡ><収束浄化光>


 僕がソーラーレイⅡと収束浄化光を放つ横で、ミクちゃんとルードちゃんがホーリーフラッシュを放つ。

 ミクちゃんたち三人は、ホーリーフラッシュを付与した武器でも戦っている。


 ゲーム世界では打撃系の武器が定番だけど、オーガスケルトンの骨は強固だ。

<ホーリーフラッシュ>で弱らせ、関節を切り裂いて攻撃力をそいで首を飛ばすか、バラバラにするか、一点集中で頭蓋骨や心臓部でガード――個体差なのか魔獣核の場所が二か所に分かれている――された魔獣核を貫くしかない。


 その他にも死霊系やゾンビ系、バンパイア系と三層を思わせ魔獣の集団戦は、主に狂戦士(バーカーサー)となったミクちゃんとルードちゃんの絶叫の響き渡る中、順調に討伐が進み、ボス部屋に到着した時には二人の目は血走っていた。


 最悪だったのが腐臭を放つバンパイアゾンビ(強さ“70”前後)の集団で<ハイパービッグバン>を放って消滅させた。


 いやー、早くボス部屋が発見できてよかったよ。

 強酸を放つキングスライムゾンビ(強さ“68”~“82”)が大小取り混ぜて一〇匹だ。

 これもヤッパ無理ゲーだ。


<ソーラーレイⅡ><収束浄化光>

<ソーラーレイⅡ><収束浄化光>

<ホーリーフラッシュ>、<ホーリーフラッシュ>


    :

    :

<ソーラーレイⅡ><収束浄化光>

<ソーラーレイⅡ><収束浄化光>

<収束浄化光>、<収束浄化光>

<ソーラーレイⅡ><収束浄化光>


<ハイパービッグバン><ハイパービッグバン>

<ハイパービッグバン><ハイパービッグバン>


<スーパービッグバン>、<スーパービッグバン>


 さすがにソーラーレイⅡと収束浄化光とホーリーフラッシュではダメで、レベル12のプラズマ火球(ハイパービッグバン)を撃ってしまった。


 ちなみにスーパービッグバン(プラズマ火球のレベル10)を放ったのは、ミクちゃんにリエッタさんだ。


 バンパイアゾンビを倒した後に、

「セージちゃん、私に撃てる火魔法ないかな?」

「……あるよ」

 ちょっと考えて、個人魔法で作り方を教えたのがスーパービッグバンだ。

 もちろんリエッタさんにも一緒に個人魔法を作ったもらったんだ。


 飛び散る異臭を放つ強酸の液体。

<ホーリーフラッシュ><ホーリーフラッシュ>

<ホーリーフラッシュ><ホーリーフラッシュ>

 範囲浄化はホーリーフラッシュの方が優れている。

 フィフススフィアで全員を守たけど、ここでは休憩を取りたくない。


 魔獣石をイヤイヤ回収して、エスカレーター前でキャンプを張る。

 少し早いが今日は終了だ。

 とにかく何から何まで付かれた。

 ミクちゃんとルードちゃんは、異様な興奮状態でギラついた目つきのままだ。

 多分、元に戻るよね。怖いんだけど。


  ◇ ◇ ◇


 二月二二日緑曜日、やっと八層だ。

 多分四層の集団版だろうから、ゴーレムの集団だろう。……と思ってエスカレーターを下りた。

 ミクちゃんとルードちゃんの興奮状態、バーカーサーモードは解除されている。


 近代的な舗装道路に、広い広場に広い道。

 広場にはあちらこちらに池と噴水があってモニュメントや柱が立っている。

 ヨーロッパかどこかの観光地か?

 まあ、ビルも無いし、随分とあっさりした地形だ。


 落とし穴に、飛び出す槍。

 半分の池の中にはクラゲがいる。


 で、でーだ。

 デカイ。

 デカゴーレム。なんつーネーミングだ。

 ゴーレムが三.五メルほどもあるんだ。それも四.五頭身だぞ。四.五頭身。

 デフォルメフォルムにデフォルメ顔でも、ぶっちゃけ怖い。

 面積・体積を考えたら僕の体の何倍もの顔が怖い。

 その広場を警護するのがデカゴーレムなのかもしれない。


 デカゴーレム(強さ“86”)の左腕の二連装ガンも特大で、それぞれが岩のロケット砲みたいなものだ。

 ドーン! ドーン! と僕の頭ほどの岩がフィフススフィアにぶつかって砕け散る。

 衝撃がすごい。さすがにフィフススフィアが二枚ほど破壊されるが、貫かれることはない。

 ただし質量と速度で完全に押し負けして、僕が弾き飛ばされたといか警戒して後ろに飛んだ。

<フライ>

 まあ、あいさつ程度の威力確認だ。

 フワリと地面に立つ。


 デカゴーレムの右腕には小型ガンが装着されていて、大きめの飴玉ほどの岩をバンバンバンと3点バーストで発射してくる。

 張り直したフィフススフィアはびくともしない。


 魔力眼で魔獣核を見つけ、加速、更に加速、黒銀槍でそこを貫く。

 魔法力を込めて、<ハイパーボルテックス>で、デカゴーレムを撃破する。


 三人にこのゴーレムはダメだろう。

 ダブルスフィアじゃ防ぎきれない。ケガをするが、ギランダー帝国に行くには最低でも総合が“100”になっていないと無理だと思っている。

 それに、一体で攻撃してくるってことに、このレベルだとレベルアップに適している。

 それでも、このレベルでは僕のサポートも完全とはいいきれない。

 倒すのはそれなりに簡単だけど、抑え込むのが難しいってことだ。

 堂々巡りをしても、答えは一つだ。

 いよいよ本番といったところだ。


「みんな覚悟はいい」

「はい」「当たり前でしょう」「覚悟の上です」


 破壊方法は僕の講堂を見て理解しているはずだ。

 崩れたデカゴーレムから二つに割れた魔獣石を取り出して、

「このようにね」

 と、状況を具体的に提示する。


 こんどは、海岸でよく見るフナムシみたいな多足ゴーレムだ。

 攻撃がわからないものは僕が担当する。

 接近すると、細長い触角による鞭攻撃だ。風の刃もまとっている。

 思いのほか素早い鞭攻撃は避けるのが難しい。

 人が振るう鞭でも達人が振るうとマッハを超えるとされる鞭の早さだ。

 加速で精神を集中しても見切れない。

 安全を第一優先。

<大粘着球><大粘着球>

<大粘着球><大粘着球>

 動きに制限を掛けてから、片鉄菱の両手投げで、左右の鞭の付け根付近を攻撃して、鞭を振るえなくして黒銀槍の一撃で倒した。


 もう一匹というか、もう一体のデカゴーレムを発見。

<大粘着球><大粘着球>

<大粘着球><大粘着球>

 さすがに動きが遅くなるだけで、見る間に粘着液から抜け出してします。

<大粘着球><大粘着球>

 そして左右のガンをドーン! ドーン! バンバンバンと発射してくるが、粘着液で威力は半分ほどだ。


 リエッタさんがデカゴーレムに一撃、<ハイパーボルテックス>を放つもデカゴーレムは健在だ。

<大粘着球><大粘着球>

<大粘着球><大粘着球>

 再度動きを封じる。

 デカゴーレムの穴がふさがっていく。

 そこにリエッタさんの追撃の一撃で<ボルテックス>。


 デカゴーレムが体を振り回してリエッタさんが噴水に飛ばされる。

<大粘着球><大粘着球>

<大粘着球><大粘着球>

 僕はデカゴーレムの動きをしばらくだが止める。


 バシャッ、と着地(着水)したリエッタさんがバシャとしたところで、リエッタさんが倒れ込んだ。

 僕は最大加速で、リエッタさんを背負おうとすると、体にシビレが走った。

 毒の水だ。

 水から飛び上がって、着地。


<メガキュア>、<メガキュア>

<メガキュア>、<メガキュア>

 クラクラしながらも自分とリエッタさんに毒治療を施すと、多少は気分がスッキリした。

 同じ名称だけど、個人魔法化した魔法だ。


「退避!」

 と声を掛けるも、ルードちゃんがデカゴーレムを弓矢でけん制し、ミクちゃんが素早い動きでデカゴーレムの傷口にショートスピアを突き刺す。

<ハイパーボルテックス>

 二人とも回避が上手くなった。

 ルードちゃんは、分身の術なのか、残像を残して幻惑して、岩の三点バーストを回避していた。


 一息ついて、再度の、

<<ハイパーボルテックス>>

 でデカゴーレムが崩れ落ちた。


 これからはこういった戦闘が続くと思うと、胃が痛い。


<メガキュア>、<メガキュア>

<メガヒーリング>、<メガヒーリング>

<メガリライブセル>、<メガリライブセル>


 噴水の水を確認するも普通の水だった。

 戦闘中や、何らかの作用で、麻痺系の毒化するみたいだ。


 今日は一旦、狩りは中止だ。

 七層のエレベーター前で、キャンプする。


 僕の全毒耐性が“9”でリエッタさんが“6”まで上がっているし、闇魔法持ちは毒には一般人よりも耐性が高い。

 リエッタさんも意識はあって食事を摂れるし、僕の五度目の治療で、運動までできるようになった。

 僕は夕食までにはほぼ正常に戻った。


  ◇ ◇ ◇


 二月二三日白曜日。

 昨日の戦闘場所に移動する。

 一応リエッタさんは正常、いつも通りというが、ちょっと心配だ。


 僕が一人でデカゴーレムと、バードゴーレム(強さ“65”)を倒して、昨日の噴水に到着。

 バードゴーレムがなぜ飛べるかは、棚上げして。


 なんだかんだと調査をすると、池は衝撃を与えると麻痺毒化することが判明した。


 空間認識と看破、魔力眼などでもわからなかったはずだ。


 デカゴーレム発見。

 じゃんけん(この世界でも普通にある)でミクちゃんが先攻だ。


<大粘着球><大粘着球>

<大粘着球><大粘着球>

<大粘着球><大粘着球>

<大粘着球><大粘着球>

 さすがにこれだけの粘着液にはかなり動きが遅くなる。

 それでも見る間に粘着液から抜け出していく。


 ミクちゃんが粘着液のない背後から、ショートスピアを突き刺して<ハイパーボルテックス>。

 周辺がボロリと剥離して穴が開く。


 デカゴーレムが、いらだったように粘着液が付いたまま、左右のガンをドーン! ドーン! バンバンバンと発射する。

 粘着液を突き破って岩の弾丸が飛び出し、弾き飛んだ粘着液の分、動きを取り戻す。

 左右の腕を振り回してミクちゃんを攻撃するが、ミクちゃんはシッカリと見ていて、大きく後退する。


<大粘着球><大粘着球>

<大粘着球><大粘着球>

<大粘着球><大粘着球>


 ミクちゃんが離れたことで、再度の粘着液。

 それと背中の剥離した穴が、徐々に修復していく。


 そこに再度の突貫。

 ミクちゃんが<ハイパーボルテックス>を放つ。


 <ハイパーボルテックス>ともう一撃。


 止めを放とうとしたときに、デカゴーレムの背中から杭が伸びた。

 キャーッと悲鳴を上げるミクちゃんだが、何とか回避する……が腕が切られたみたいだ。


 ミクちゃんはひるまず、再度の突貫で<ハイパーボルテックス>。

 魔獣核を破壊したようで、デカゴーレムの力が抜け、崩れ落ちた。


 ミクちゃんはデカゴーレムの死亡(?)を確認すると。

<メガヒーリング>

<メガキュア>

<メガリライブセル>

 治療や回復の光魔法の三セットを自分に掛けた。

 これらも個人魔法化して強化した魔法だ。


 僕も近寄って確認したけど、大した傷じゃなくて、ホッとした。


 次はルードちゃん。

 岩弾丸をくらわないかと、また握りつぶされたりしないかと、何度も<大粘着弾>を放ち、赤銀輝を握りしめて、何時でもどこでも切り飛ばす準備をしてのサポートだ。

 自分の戦闘は何で見ないことはないが、人の戦闘をサポートのみで見続けるのはつらいものがある。


 本当に胃が痛くなりそうだ。

 え、ルードちゃんが二人に見えた。

 完全に何らかのスキルが発動したみたいだ。


 デカメタルゴーレム。

 身長三.八メルほど、強さは“106”だ。

 最終目標はこれでいいかと思えるがどうだろう。

 こちらは左腕が二連装の爆裂弾(ロケットランチャー)で、右腕は巨大な灼熱剣を握っている。

「みんな、離れてて」

「セージちゃん」


「僕は大丈夫だから」

 そう、昨年からみんなのレベルアップに付き合って、僕の強さも“123”までアップしている。

 これだけ強ければファントムスフォーのファンティアスにも負けない気がする。ただし相当の覚悟が必要なことは確かだ。いざとなったら……だな。


<フィフススフィア><身体強化>『加速』『並列思考』『認識阻害』『隠形』 


<イリュージョン><イリュージョン>

<イリュージョン><イリュージョン>

<イリュージョン><イリュージョン>


 まずは分身の術だ。


 え、えー。

 灼熱剣を振り回して、炎の刃を放ってくる。

 イリュージョンが二体切り裂かれた。

 ロケットランチャー二発ですべてのイリュージョンが吹き飛んだ。


<大粘着球><大粘着球>

<大粘着球><大粘着球>

 も効き目はなさそうだ。


<ハイパーサンダーボール>

<ハイパーサンダーボール>


 ハイパーサンダーボール。

 ハイパーボルテックスに風魔法のフローコントロールを強化したハイスピードフローコントロール合成した攻撃魔法だ。

 ハイパーボルテックスを飛ばすには熟練がひつようだし、近場に伝導体が無いことも不可欠だ。

 その他レベルが13にもなってしまっている。


 威力的にはハイパーボルテックスだが、デカメタルゴーレムの体内に直接放射した電撃じゃないからどこまで効くかだ。


 バチバチッ! と電流がデカメタルゴーレムの右半身の体表を流れて火花が散るが、さすがに電気を理解しているのか、剣を地面に突き刺し、アースで電気を放出する。

 そして、左腕のロケットランチャーを放ってくる。


 僕の背後でドーン! ドーン! と破裂音が響く。


 あ、そうだ。


 高速でデカメタルゴーレムの周囲を駆けまわる。


<ハイパーサンダーボール>

<ハイパーサンダーボール>


 体の電気を剣でアースを取りながら、デカメタルゴーレムの左腕が上がってところで、


<ハイパーサンダーボール>

<ハイパーサンダーボール>


 ヅヅガガガーン!

 

 ロケットランチャーが誘爆して、左腕を吹き飛ばす。

 これなら楽だ。


 それでもひるまないデカメタルゴーレムの剣をかいくぐって、吹き飛んだ右腕のむき出しの尾根と思われる金属棒に赤銀輝を突き刺し、

<ハイパーボルテックス>


 ブスブスブスと焦げ臭いにおいがして、デカメタルゴーレムの動きが停止した。


 午後にはリエッタさんも完全回復したと、デカゴーレムを撃破する。


 もう一体ずつ(僕だけ計三体)倒して今日のレベルアップを終えた。

 途中二体で攻撃してきた時もあったが、もちろん僕が一体倒してから同じことをした。


 一旦帰宅した。

 戻るときには、ボスとの戦闘が無いので素早く帰宅できたが、それにはミクちゃんとルードちゃんのバーカーサー化があったのも確かだった。

 家に着いたのは夜中だった。


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