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次元災害で異世界へ  作者: 真草康
ダンジョン特訓編
119/181

115. ダンジョン時々学校 Ⅰ


 一月二三日白曜日。

 僕にミクちゃん、ルードちゃんにリエッタさんでテレポートでララ草原に移動する。


 オーラン市でも七沢滝ダンジョンの管理事務所みたいなものだけど、例のモンスタースタンピードの時に作った土壁のところに警備員の詰め所ができて、冒険者ギルドもそこに間借りして、ある程度の即応体制が作られている。

 まあ、本当にある程度だけど。


 僕は身長が伸びて僕が一三二センチメル。ミクちゃんが僕より一センチメル低い一三一センチメル。ルードちゃんが更に二.五センチメル低く一二八.五センチメルだ。


 僕は刃渡り八五センチメルのハイパータイト製の太刀の“赤銀輝”も使ってはいるが、基本は刃渡り六〇センチメル小太刀の“銀蒼輝”に、ショートスピアの“黒銀槍”を使っている。

 大型ナイフの“黒麻呂”はいつでも抜けるように腰に差し、投げ武器の“片鉄菱”の袋をぶら下げている。


 ミクちゃんはミスリル鋼硬(L)製のショートスピアがミスリル鋼硬(M)製のショートスピアに、刃渡り五五センチメルの細身のミスリル鋼硬(M)製の片手剣を状況に応じて交換しながら使っている。

 腰には愛着のある大型ナイフを差している。

 アイテムボックスはレベル1で小さいので、フェイクバッグを渡している。

 腰のフェイクバッグ(ポシェット)も相変わらず愛用していて、武器入れとなっている。

 

 ルードちゃんは薄く引き伸ばしたミスリル高張力鋼を幾層にも重ねた弓が遠距離武器で、矢筒は細く軽いものを選んだそうで、一〇本ほどの矢が入る。

 近距離は刃渡り六五センチメル程度のミスリル鋼硬(L)製のレイピアを使用する。

 両方ともにラーダルットさんのプレゼントで、モモガン森林で狩りを行うことになってから使いだしたものだ。

 僕からは大型ナイフと、フェイクバッグを二個プレゼントしている。ミクちゃんと同様にポシェット(予備の矢と、レイピアに、ハチミツルルドキャンディーが入っている)と、荷物用のものだ。


 リエッタさんは相変わらずのショートスピアだが買い換えていて、以前のものよりやや長めのミスリル鋼硬(M)製となっている。

 予備武器は今までのミスリル鋼硬(L)製のショートスピアだ。

 腰には僕たちよりやや長めの大型ナイフを差して、僕と一緒の投げ武器の“片鉄菱”の袋をぶら下げるようになっている。


 みんなの武器には魔力を込めると高周波ブレードを発生し、更に込めればハイパーボルテックスの電撃が発生するように付与済みだ。

 ルードちゃんの矢や、片鉄菱などの射出や投てき系の武器には高周波ブレードしか付与してないほかは、ほぼ例外無しだ。

 同じ効果の方が武器によって迷いがないから、戦闘が安定するってこともある。

 ただし三層目の死霊やゾンビやバンパイアとの戦闘用に、特別に光魔法を付与した武器も用意した。


 防具は強化チェーン下着と、頭・胸・肩・腰の強化皮製の防具に、盾の代わりのガントレットとソルレットは特に強化している。

 ということで服装はカラフルで、まちまちだ。

 まあ、丈夫な服装には変わりないけどね。


 それとは別に発熱魔石と冷却魔石を五個づつ渡しているし、ハチミツルルドキャンディーももちろんだ。

 ダンジョンの中がどうなっているかわからないものね。


 それと食料は保存や冷凍でしこたま持ってきた。

 あ、全員懐中時計も所持している。


 腕時計? 戦闘で振り回す腕にハメていれば、ベルトが切れることもあるし、衝撃で壊れることもあるから懐中時計が基本で、アイテムボックスの中だ。

 腕時計は貴族のファッションで、ダンスパーティーで見かけるものだ。


 あとは僕が一日に何度でも、三人の体内魔法力を活性化させることだ。

 理由は不明だが、魔法を“1”まで使えるミクちゃんには“0”まで使えるようにならないか。

 他の二人も“1”まで、使えるようにならないかってこともあるけど、僕とミクちゃんたちの違いがもう一件あったからだ。


 それは魔法力マシマシが、みんなが僕のようにできないってことだ。

 もちろん多少はできるけど、僕のように一目でわかるくらいに威力を増大できないってことだ。

 それがわかったのは、ミリア姉とロビンちゃん、ライカちゃんとモラーナちゃん、それとここにいるミクちゃんとルードちゃんを鍛えているときに判明したことだ。

 その中でミクちゃんだけが、他の五人よりマシマシ効果が高かったんだ。

 今回のレベルアップは徹底的にやるつもりだから、活性化も無理のない範囲で目いっぱいでの積極的な解禁だ。


  ◇ ◇ ◇


 ニュートも一緒に自動ドアを潜る。


 驚いたことに、ルードちゃんもニュートが見えて会話ができるんだ。

 ミクちゃんも会話が楽になったって言ってるから、ダンジョンの消滅要員―――あえて神の御使いとか神の御子とは言いたくない―に成ることが、フェアリーに対して何らかの作用が良くなるのか、相性が良くなるみたいだ。


 一、二層のララ草原のようなところを通り過ぎる。

 認識できる距離が短くなるという制限があるとはいえ、浮遊眼を飛ばすことは可能だし、階段やエスカレーターに目標物は記憶強化のおかげかよく覚えている。

 ただし、どういう訳か、テレポートに阻害効果があるのか、うまく飛べなくなっていた。

 飛べるのがせいぜい数百メル程度までだった。


 ボランドリーさんから聞いていたけど、ダンジョンは進化しているそうで、負の魔素や魔法力が濃厚になっていっているそうだ。

 その影響かもしれない。


 いくつかのパーティーがダンジョン内には居るようだ。


 三層のアンデッド系やスピリチュアル系の死霊やゾンビでは特別に高周波ブレード+ホーリーフラッシュを付与した武器を使い、魔法では収束浄化光やソーラーレイやソーラーレイⅡを放ちながら素早く通り過ぎた。


 ホーリーフラッシュ。

 光魔法のレベル3のホーリークリーンをより強烈に、より攻撃的にしたレベル6の魔法で、シュナー伯父様からの褒美、ロナーさんの結婚式の活躍でもらったノートに書かれていた光魔法の魔法陣だ。


 収束浄化光。

 浄化作用に特化した収束光を放つレベル9の魔法で、シュナー伯父様のノートに有った魔法だ。収束光といってもあまり光を放つわけじゃなく、アンデッドなどの対不浄系魔獣に特化した魔法だ。指向性を持たせた浄化光を浴びせる魔法で、付与するにはチョット難しい魔法だ。

 こんな場所じゃなければ使い道が無い。


 まあ、ミクちゃんたちが武器を振るうこともなく、僕が収束浄化光とソーラーレイⅡで浄化して焼いてしまった。

 だって、ミクちゃんが怖がるから仕方ないじゃないか。

 それにしても収束浄化光だけでなく、ソーラーレイやソーラーレイⅡにもアンデッド系やスピリチュアル系の魔獣に効果があったなんて。

 とにかくいろいろな魔法をためした結果、収束浄化光とソーラーレイ&Ⅱが効率が良かったってことだ。


 そしてしばらくは四層のゴーレム層での狩りにいそしむ。

 特に注意するのは左腕のゴーレムガンだから、避けるタイミングはわかりやすい。

 ちなみに四層までくると冒険者パーティーがいない。


 デフォルメ魔獣に慣れている僕たちに比べて、ルードちゃんはどうも今一歩、調子が出ないみたいだ。


「ルードさん。見た目を弱そうに装うのは魔獣の作戦です。

 だまされてはダメです」

「ハイ!」


 おー、そんな見方もあったのか。


 ミクちゃんとルードちゃんは、魔法レベル5のスフィアシールドが精いっぱいで、ゴーレムガンによる岩の弾丸を真っ向から防げない。

 斜めに弾くのが精いっぱいだ。

 それがアイアンゴーレムの単独の鉄鋼弾であれば避けられるが、鉄散弾だと防ぎようがない。

 今のところはアイアンゴーレムは僕の担当だ。

 魔法核と魔法回路が“7”でも属性魔法の多くがレベル“5”程度じゃ、こんなものだ。


 ルルドキャンディーを食べながら、時には休憩で、一日魔獣と戦っていればいやでも戦闘力は上がるし、魔法もうまくなる。


 ちなみに休憩は四層の階層ボス、アイアンメタルゴーレム(強さ“70”)に通常のゴーレム二体を倒して、ボス部屋での休憩だ。

 僕たちがボス部屋から出るまで、リポップしないから休憩ができる。


 階層ボスのメタルゴーレム部屋で就寝。


 セイントアミュレットで守り、エルガさんが作ってくれた簡易ホイポイ・マスターのホイポイ・ライトが夜の味方だ。


 ホイポイ・ライト。

 異物が接近するとサイレンが鳴るだけのものだ。

 もちろん二人づつの交代で、見張りにも立つ。

 無理をせず、お互いがシッカリと眠れるように六時間交代の一二時間の休憩だ。

 シッカリ眠ればレベルも上がるし、本を持ちこんで勉強も忘れない。

 なんせ、家庭教師家経験者のリエッタ先生がいるから心強いし、中学レベルとはいえ、転生者にとってはなんてことはないけどね。

 僕にとっては体系立てて勉強したわけじゃないウンチクの記憶がある――多分忘れているものもあるだろうけど――のも強みだ。

 薬剤の専門的なことは忘れてしまったミクちゃんも、不思議なことに漢方薬の知識や、料理に手芸なんてのも残ってるんだって。


 移動中にあまり話をしないニュートは、休憩時間や、見張りには付き合ってくれる。

 時々短い眠りにつくだけでニュートは大丈夫なんだそうで、見張りに付き合ってくれるのはありがたい。


 地味にヘコんでたのが、ミクちゃんをライバル視していたルードちゃんだ。

「ミクはいつの間に勉強してたのよ!」

「セージちゃんに、魔法だけじゃなく、ズーッと教えてもらってたもの」

 ルードちゃん、ごめん。教えてたつもりは、毛頭ございません。


 これだけ戦うと三日後にはミクちゃんとルードちゃんの属性魔法の半数がレベル7となり、レベル6のダブルスフィアが張れるようになると、防御力もアップして、ストーンゴーレムを簡単に撃破できるようになった。

 さすがにアイアンゴーレムはリエッタさんを入れての三人攻撃で何とかといったところだ。


 ミクちゃんの時空魔法も“7”となって、アイテムボックスもⅢとなって、六〇〇個、六四〇キロ、八メル四方まで拡張した。

 これだけあれば困ることはない。

 がっかりしたのは折角テレポートが短距離でもできるようになったけど、テレポートですべての魔法が一旦解除されてしまうデメリットで、戦闘中の難しさに、使用をあきらめた。

 多分使えるのは、外の広々とした空間で、自分を安全を確保できる時だけだ。


 さらにもう二日ダンジョン内で過ごして、二月四日緑曜日に帰宅した。

 アイアンゴーレムも二人で倒すことができるようになった。


 シールが強化され、索敵が上がったみんなにはクラゲは、毒を気を付ければなんてことはない敵だ。

 ちなみに魔法力マシマシが上手くなって来た。


 みんなが鍛えたのが魔法眼や魔素感知(全員)や自然眼ルードちゃんなどの闇の中での戦闘だ。

 ミクちゃんとリエッタさんの発生する闇魔法の黒い霧による目くらまし。

 そこに矢や片鉄菱による左腕のガンへの攻撃。風魔法による誘導は当然のことだ。

 ガンの威力が落ちたところで特攻、最大限『隠形』を使っての接近で、関節部の攻撃で弱らせて、止めを刺す。

 もちろんまずはゴーレムガンの完全機能停止だ。

 上手くいけば、ゴーレムガンを突き刺した剣や槍のハイパーボルテックスで動きがほとんど停止する者もいる。

 どれもこれもシールドをマシマシで強化できるようになってきたことによる恩恵だ。

 その恩恵はもちろん魔法の威力もアップさせ、当然身体強化も強化される。


 ちなみに三人は効果にメチャクチャ驚きもし、また僕の異常性に呆れ果てていた。

 僕って本当にチートだったんだ。


 ミクちゃんも片鉄菱の練習を始めた。


 ちなみにミクちゃんも、もちろんスカイウォークもできるが、自分の防御を突破するガン攻撃の前でできるものじゃない。

 それはフライの魔法も同様のことだ。


  ◇ ◇ ◇


 パパやウインダムス議員に確認したけど、ギランダー帝国の内情をつかむにはまだ時間がかかるそうだ。

 シュナー伯父様も動いてくれているそうだけど、そちらからも連絡がないそうだ。

 ただ、神様からのお告げってことで、王様にも話を通すってことだそうだ。

 今は待つしか仕方がない。


 二月五日白曜日、久しぶりの魔法学校。


 僕たちは特別授業を受けた。

 一般科目の試験を受けて、特待生となる。まあ、僕はもともと特待生だけど、ミクちゃんの学力アップに先生たちが目を見張っていた。

 ルードちゃんも頑張ったよ。


 二月六日黒曜日は久しぶりのベッドの上でユックリとした。

 そしてエルガさんのお手伝いだ。


 二月七日赤曜日に八日青曜日。

 一A一には所属しているけど、魔法訓練や体育は不参加で、苦手な授業の補助教育が行われた。

 主にルードちゃんで、バルハラドの一般常識に関しては僕とミクちゃんも知らないことが多い。


 さすがに三バカに絡まれないってのが、なんかつらい。

 にらみつけてくるが、何故だか絡んでこない。

 ライカちゃんに確認したら、オーラン市と冒険者ギルドからの特別依頼で三人が手伝いをしていることになっているそうだ。

 そんなんでいいの? って思うが、クラスメイトだけでなく、生徒会でもヒソヒソと妄想(暴走)の噂が飛び交てるんだって。


「セージ君、お願い。本当のことを教えて」

 直球で訊いてきたのは卒業したマロン先輩の妹のローマン先輩だ。

「ダンジョンには潜ってますが、それ以上のことはいえません」

「ヤッパリ、ダンジョンに潜ってるってのは本当だったんだ。

 わかった、頑張ってね」

「う、うん」

 いったい何を頑張れっていうんだろう?


 ミクちゃんたち三人には、その間に魔法陣のイメージ文字マクロに個人魔法の魔法陣の作成方法を伝授した。

 魔法力の本気の活性化はこんなところにも威力があるのか、以前ミクちゃんが「魔法陣なんて簡単に作れない」って言っていたけど、威力が弱いながらも個人魔法を作り上げた。

 とにかく何でもやってみているってところだ。


  ◇ ◇ ◇


 二月九日黄曜日、ヴェネチアン国からの調査結果が届いていないことを確認して、再度七沢滝ダンジョンに潜った。

 今度は宿題付きだ。

 提出義務はあるが、終わらせる義務はないという緩いものだ。


 ミクちゃんとリエッタさんのショートスピアに、ルードちゃんのレイピアはミスリル鋼硬(H)製に交換した。

 ここまで強化した武器なら、ファントムスフォーの武器にも負けないはずだ。


 一日で四層をクリアし、九日黄曜日は四層のボス部屋で寝た。


 二月一〇日緑曜日、五層に挑む。


 落とし穴と秘密の横道を注意深く発見して、回避する。

 空間認識がアップした僕にとっては罠と脇道の発見はずいぶんと楽になった。

 それでも気を抜かないけど。


 四頭身のオーガたち。

 ストロングオーガ(強さ“80”前後)、サイクロプスオーガ(強さ“70”~“80”程度)、ビッグオーガ(強さ“60”~“70”程度)、通常のオーガ(強さ“50”~“60”程度)だ。


 アーマーライノ(強さ“50”強)や、テトラベア(強さ“45”前後)、あと初お目見えはブラックベア(強さ“50”前後)だった。


 集団攻撃のポイズンバットは“25”前後と弱い。


 まずは片鉄菱で防護障壁に穴をあけ“大粘着弾”で動きを止めたストロングオーガ、サイクロプスオーガ、そしてビッグオーガを単独で狩ってもらって、レベルアップ。

 多数(五~六匹程度)の出現時には半数以上を僕が撃破した。


 その後に三人での狩りに移行した。

 戦闘方法には特に変更は無し。

 装備した武器で、オーガの身にまとう防護障壁を切り裂けるから特に問題はない。


 僕は三人が危ないと思った時に支援、オーガの顔面にソーラーレイⅡで目つぶしを放てば事足りた。

 ただし、さすがにストロングオーガ強く、体格の差で何度かスフィアシールドごと切りまたは殴り飛ばされ、地面に転がって傷は受けてしまうのはどうしようもない。

 それでもマシマシの威力で、打ち身や切り傷程度で収まっている。


 僕は僕で今まで封印してきた闇魔法を解禁して、色々と試している。

 精神激毒のマッドネロウトキシンン、筋肉激毒のマッドポイズン、麻痺激毒のマッドパラリシス、出血激毒のマッドブリーディングは全て闇魔法のレベル6だ。


 レベル7の全体攻撃のダークネスヴィジョンは幻覚による混乱だ。

 レベル8の全体攻撃の過負荷(オーバーロード)は、相手の体力や魔法力を強制的に消費させる。

 マッドフィーリングは全感覚異常とパニック間違い無しだが、あまり使いたくはない魔法だった。

 レベル10の精神介入や精神操作は、禁忌魔法とされるものだ。

 レベル12の合成猛毒もやはり禁忌魔法で、ストロングオーガを一〇秒ほどで息の根を止めた。

 レベル7以上は、どれもがシュナー伯父様からの研究ノートに記載されていた魔法陣だ。


 ちなみにレベル6の劇毒系はリエッタさんからの『複写』した魔法陣だけど、使う気にならなかったものだ。

 魔獣核を取り出すときも、最低でもホーリークリーンを行ってからじゃなくっちゃ、魔獣に触れない。


 結局、発見した脇道は全て行き止まりだったり、どこかの道に戻ってきたりだった。

 それらの探索も浮遊眼のスキルアップによる恩恵だ。


 五層のボス部屋は、ハイレッドオーガで強さは“85”に、サイクロプスオーガ二体だ。

 怒りで高熱を発し、ブラストビームまがいの攻撃が厄介だけど、僕のフィフススフィアを破るだけの威力はない。

 まだ僕の敵じゃないけど、みんなには危ないから、退避してもらって<ハイパービッグバン>で撃退した。


 二月一五日黄曜日の昼過ぎに帰宅&魔法学校に。

 二月一八日黒曜日の魔法展覧武会へ出場するためだ。

 これだけは魔法学校から頼まれていたので、仕方がない。


 四層と五層は、映像も取ってボランドリーさんに渡したら喜ばれた。

 もちろんパパとウインダムス議員にも渡したよ。


 三人の強さは“80”弱といったところで、魔法核や魔法回路が“9”~“10”といったところだ。

 ミクちゃんだけが魔法核と魔法回路の両方が“10”となっている。

 そしてルードちゃんとリエッタさんが魔法の残量が“2”まで使えるようになった。まあ“1”まで可能なんだけど、一時的な気持ち悪さに体調不良で戦闘中には使用不可だってことだ。

 ミクちゃんも一時期的な体調不良があるけど魔法が“0”まで使えるようになった。

 僕が目覚めた時と一緒のレベルだ。

 マシマシ効果もアップしている。


 ヴェネチアン国からの情報だと、ギランダー帝国内部はかなりきな臭く、クーデターが発生たとか物騒な話じゃないらしいんだけど、国内が混乱してるってことらしい。

 調査にはまだしばらく時間がかかるってことらしい。


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