113. ミクちゃんの覚醒
一月一二日黒曜日。
七沢滝ダンジョンに向かったのは、僕にホーホリー夫妻、それとレイベさんにリエッタさん、ラーダルットさんに、ミクちゃんの七人だ。
さすがに経験値の関係で、僕は棚上げだけど、普通は子供は連れていけないんだけど、めずらしくミクちゃんがごねて、ごねての結果だ。
まあ、ミクちゃんが頑張ったせいもあって、単独戦闘もそれなりにこなすようになったってことで許可されたんだ。
出発前にはキッチリと入場料を冒険者ギルドに支払いも済ませている。
多分だけど、同行している大人の誰もこのダンジョンに入っていないはずだ。ことによったら、入り口程度は覗いたことがあるかもしれないけどね。
あと、リエッタさんはギランダー帝国のダンジョンに、ラーダルットさんは魔大陸のダンジョンに、ホーホリー夫妻も冒険者をメインに活動していた時に、何度かダンジョンに入ったことがあるそうだ。
ということはマルッキリのダンジョン素人はレイベさんとミクちゃんだけだ。
そして、この七沢滝ダンジョン内にテレポートした僕が、このダンジョンの唯一の経験者ってことだ。
わかっているダンジョンの構造は以下の通りだ。
入口:コンビニ自動ドア。
階段。
一階層:ゴブリンや一角兎などのララ草原並。
階段。
二階層:ララ草原にボティス密林やモモガン森林が混ざったような世界。
階段。
三階層:不気味な世界で、死霊やゾンビ、バンパイアなどが発生。
エスカレーター。
四階層:地下道やビルの世界で、ゴーレムやクラゲだ。そしてここから罠がある。
エスカレーター。
五階層:岩の世界で、オーガやコウモリが群れでいる。アーマーライノやテトラベアにも遭遇し、感知が難しい脇道がある。
四層からは分岐が幾つもあって、市や冒険者ギルドもすべての調査は完了していない。
五階層に至っては、踏み込める冒険者は限られている。
僕がダンジョンの入るのは、ウインダムス議員の話によるところが大きい。それと効率よくレベルアップができる場所はないかということだ。まあ、あくまでもミクちゃんたちようにだけど。
モンスタースタンピード後に、ボティス密林の奥地を探索した冒険者もいるそうだけど、デミワイバーンなどの非常に強い魔獣の姿が無いんだそうだ。
さすがにルードちゃんに行きたがっている魔大陸に行けば、もっと強い魔獣がいることは確かだけど、できればもう少し強くなって、そして少なくとも信頼できる友人と渡りたい。
バルハ大陸やアーノルド大陸で、強い魔獣がいるところは、キュベレー山脈のような、秘境となる。
さすがにキュベレー山脈に行くには、一人じゃ危ないし、周りが“60”レベルでも心もとない。
そうなると五階層から下は同じってことなんだけどね。
◇ ◇ ◇
一日で帰ってきたいので、二度のホワイトホールでララ草原に。
さすがに大所帯でダンジョン付近に飛びたくはない。
ボティス密林の分け入ってしばらくしたら。
「やあ、ニュート、元気にしてた」
『セージスタか。久しぶり。随分強くなったみたいだね』
「ありがとう」
『でも、話してみると相変わらず、セージスタってことだね』
相変わらずってのがわからないけどね。
「そんなに人が変わるわけないでしょう」
「ねえ、このフェアリーがセージちゃんのお友達のニュートちゃん」
「うん、そうだけど……ってミクちゃん見えるんだ」
「見えるわよ。いるんだもん、見えて当然でしょう」
いやいや、全員見えないんだ。
唯一、オーブみたいに見えるのがリエッタさんだ。あとは、魔法陣で円形のガラスを作ればラーダルットさんも見えると思う。
『こんにちは』
「こんにちは」
と挨拶を交わすと、リエッタさんが「今、会話してましたよね」と驚いていた。
逆に、ミクちゃんが混乱していた。
僕たちがコンビニの自動ドアを潜ってダンジョンに踏み込むと、ニュートも付いてきたんだけど、ミクちゃんがガン見で自動ドアをにらんでいる。
周囲の初めてのダンジョンで興奮してるのか、なんて聞かれているけど、完全にスルーだ。
階段を降りるとそれなりに広い草原だ。
時空がねじ曲がっているとしか思えない。
「ねえ、セージちゃん」
僕の耳元でミクちゃんがコッソリとささやいてきた。
「ナニ?」
「ヘンだと思わないでね」
「う、うん」
「私なんだか、ダンジョンの入り口を何度も潜ったことがあるような気がするの」
潜ったことはあるさ、本物をね。
「そ、そう。そうかもしれないね」
魔獣はゴブリンやマッドバニー程度で、メガギリスにメガネウラ、毒の鱗粉を放つ蛾魔獣のバッドパウダーなどもいる。
たまに大縞ムカデなどのララ草原で強めの魔獣にも遭遇する。
短い通路でつながってまたもや草原だ。
それを繰り返して二層への階段に出る。
二層も似たようなものだがメタリックビートルに大縞ムカデなどが基本で、強いと“30”前後の魔獣にも遭遇する。
ちなみに前回同様、魔獣全てがデフォルメされていて、どこか可愛らしい。
ミクちゃんも狩りをしながら、どこか攻撃の力が抜けているときがある。
三層目の死霊やゾンビにスケルトン、強いところでマッドバンパイアだけど、どれも気色悪いだけで火魔法や光魔法で特に問題もない。が、ミクちゃんがメチャクチャ怖がったんで速攻、駆除した。
ちなみに一番強いのがマッドバンパイアで“50”前後で、ビッグマッドバンパイアに小物が三匹が三層のボスだった。
いくら可愛らしくてもおぞましいものは、異常性が増して、おぞましさが増すだけだ。
ある程度強くなるのがエスカレーターで降りる四層目だ。
「いやー、ダンジョンはどこもかしこもユニークだが、ここは一番変わってるな」
「そうですね。魔獣までがここまで変形しているのは異常といえるほどですね」
「ダンジョンはユニークだと聞いていましたが、ここはそれほどなのですか」
「俺も全部のダンジョンは知らないが、ここは本当にユニークだな」
「階層ボスも、ダンジョンでは滅多にみられないものだしな」
「噂では聞いたことがあるけど、お目にかかったのは初めてね」
「このうごく階段もそうよね」
「こんなのは、聞いたこともないな」
まさか、階層ボスまでレアだなんて、周囲の感想に僕だけ冷や汗ものだ。
ダンジョン内は歩けば異常に巡り合うみたいだ。
「ねえ、セージちゃん」
そんな冷や汗を人知れず流す僕に、またもメチャクチャ小さな声でミクちゃんがささやいてきた。
言いたいことは分かるけどね。
「ナニ?」
「私、これに乗ったことある」
うん、普通に乗ってたと思うよ。頻度は不明だけど。
「そうだね。…あ、そうなんだ」
ミクちゃんに睨まれてしまった。
ニュートはケタケタ笑ってるし。
四層目。
一番強いのはロボット型の金属ゴーレムで、強さが“60”前後とそろそろみんなの戦闘がきつくなる。
今日は広間をふさぐビル(城?)より先に進む予定はない。
レーダーや浮遊眼もフルに使って、大量の魔獣も回避しているし、罠もだ。
隠れ横穴はこの階にはないのかな?
注意深く狩りをしながらダンジョンを調査していくが特に変わったところはなかった。
SD〇ンダムとまではいかなくても、デフォルメ版SDゴーレムが強いっていうのは反則だよね。
帰宅時間ギリギリでダンジョンから出る。
又もコンビニ自動ドアをガン見するミクちゃんに声を掛ける。
「帰るよ」
「う、うん」
どうも心ここにあらずといったところだ。
二度のホワイトホールで帰宅する。
◇ ◇ ◇
一月一四日青曜日。
ミクちゃんが神妙は顔で訪れてきた。
「どうしたの」
僕の部屋で二人っきりだ。
「……セージちゃんがそうなんだよね」
僕はその言葉で、ハッキリと理解した。
「光の魂依頼っていえばいいのか、迷うけど…ヤッパ、照れるよね」
「そ、そうだね。でもセージちゃんでよかったー」
緊張がほぐれたのか、一気に笑顔に変化した。
そうなると僕も笑顔になっちゃうよね。
「僕もミクちゃんでよかったと思うよ」
「ありがとう」
ただそうなると気になるのが、相手の素性だ。
まさか知人だったりしてってことはないよね。
そう思うと一気に緊張してしまった。
ミクちゃんも僕にシンクロしたかのように緊張する。
「「あのー」」
思い切って声を出したら、声が重なった。
二人してアワワワしてしまう。
そうだ、まずはあたりさわりのない会話。
「ミクちゃんが思い出したのって、ダンジョンでいろいろ見たからだよね」
「うん、そう。コンビニとか…」
「あ、チョットと待って」
改まって、周囲を気にする。
レーダーフル稼働だ。
「うん、大丈夫。僕の部屋の側には誰もいないよ」
「……セージちゃんから話してよ。随分前から記憶が戻ってるんでしょ」
僕がどうぞと促すと、ミクちゃんに催促されてしまった。
「うん、わかった」
僕は五才の時に海に落ちて記憶が戻ったこと。
それで、自分の個人情報の異常性に気付いて、隠すために必死にスキルを鍛え、魔法は魔法陣を作って覚えたことから始まって、シュナー伯父様のテロリスト騒動――リエッタさんのことはもちろん隠して――で魔法の本を読みあさって、さらに魔法陣を作って、覚え捲ったこと。
それからは、ミクちゃんと一緒に水泳訓練をしたことに始まって、ミクちゃんの知ってることばかりだと思うけど、それらも聞かれるままに答えた。
「ねえ、セージちゃんは、最初から魔法陣が作れたのよね」
「うん、そうだね」
「転生時にどんなパネルを取ったの」
記憶強化の所為か、シッカリと覚えている。
成長系が二種の一六枚。
<基礎能力経験値2.14倍>×8、<スキル経験値2.14倍>×8
魔法系が一一枚。
<魔法:魔法核&魔法回路>×3
<魔法:火・水魔法>、<魔法:土・風魔法>、<魔法:光魔法>、<魔法:闇魔法>、<魔法:錬金魔法>、<魔法:身体魔法>、<魔法:時空魔法>、<魔法:付与&補助魔法>
特殊スキル系が五枚だ。
<特殊:鑑定>、<特殊:看破>、<特殊:情報操作>、<特殊:記憶強化>、<特殊:速読>
紙に書いて見せた。
「えー、なんで三二枚もあるのよ」
「そりゃー、足でも取ったからね」
「アンタは未〇少年コ〇ンか!」
ミクちゃんの激高というか、乱暴な言葉、始めて聞いた気がし・ま・す。
それにしたって、たとえがアレれですよ。
ミクちゃんって結構年上? それとも再放送か何かで…。
「よく、そんなアニメ知ってるね」
「〇ブリ、ファンでレンタルしたのよ。アンタだって知ってるじゃない」
そりゃー、ごもっともです。
「うん」
「まあ、そんなことどうでもいいでしょう」
「それにしたって私の倍じゃない。でも、これで魔法陣が作れるスキルってどれなの」
「そんなのないよ」
「え、おかしいでしょう」
「おかしいも何も、作れたんだから」
「実は、私もセージちゃんに追いつこうとして、魔法陣を作ってみようとしたことがあるんだけど、うまく作れなかったのよ」
チョット、ビックリ。でも、そういわれても。
「わからないよ」
「じゃあ、魔法を“0”まで使えるのはナゼ?」
「それは僕も気になてたんだけど、わからないよ」
改めて自分の異常性に気付かされた。
そうはいっても、理由も意味も不明だけど、果たして何か特別なことがあるのか気になるのは確かだ。
「ところでミクちゃんはどんなスキルを取ったの」
ミクちゃんが書いて見せてくれたのが。
<成長:基礎能力経験値1.1倍>×2、<成長:スキル経験値1.1倍>×2
成長スキルはどちらも2.21倍だ。
<魔法:魔法核&魔法回路>
<魔法:火・水魔法>、<魔法:土・風魔法>、<魔法:光魔法>、<魔法:闇魔法>、<魔法:錬金魔法>、<魔法:身体魔法>、<魔法:時空魔法>、<魔法:付与&補助魔法>、<特殊:鑑定>
魔法は全属性持ちだ。
スキルを取るときの説明文が複合魔法や合成魔法を示唆しているんだから、そうなるよね。
<健康判断&治癒波動><感覚強化>
特殊スキルは、感覚強化の記憶は微妙だけど。
「ねえ、“健康判断&治癒波動”って何?」
「え、健康判断は健康判断で、治癒波動は治癒波動でしょう」
「見たことも聞いたこともないんだけど」
見たとは魂の時の周囲のパネルや本での知識の事、聞いたってのは数は少ないけどエルガさんやリエッタさんからになるかな。
「クルクル回ってたでしょう。
感覚強化は健康判断の補助にもなるって書かれてたし」
どうも僕を周っていたスキルパネルと、ミクちゃんを周っていたスキルパネルに一部だけど違いがあったみたいだ。
「クルクル回ってたのは確かだけど、僕全部のパネルを読んだけど、健康判断&治癒波動見なかったよ」
「じゃあ、個人によってパネルが違ってたってこと」
「うん、そうじゃない」
「……じゃあ、私が看護師だったことが影響してるのかな」
「ミクちゃんって看護師だったの」
「うん、だけど医薬品の記憶がごっそりと無いみたいな気がする。
何の記憶が無くなったのかが、わからないけど」
「それじゃあ、“健康判断&治癒波動”はそのお詫びってことなの?」
「それはわからないよ。ただ、私は自分の看護師だった経験から、これは必要かなって思て取っただけだから」
「転生前から、スキルの違いがあったってことだよね」
言われれば当然のことで、納得できることだ。
健康判断は、病気や怪我の的確な診断ができるんだそうだ。
治癒波動は、自分自身は病気になりにくく、たとえ病気や怪我をしても治癒するのが早い。またスキル的にも他人に同様な効果を与えられ、光魔法の効果アップもあるんだそうだ。
感覚強化はさまざまな感覚を鋭敏にできて、健康判断を補填・強化できるんだそうだ。
ただしヤッパリ、レベル制で、現状のレベル0だと効果は期待できるほどはなさそうなんだって。
ここまで会話をして、お互い言葉が止まった。
聞きたいことを避けてきたから仕方がない。
いよいよだ。ここは男らしく。
あっと、もう一度レーダーで確認。…よし。
「僕はもと須田雅治といって、二八才のエンジニアだったんだ」
脈絡もなく、告白した。
「須田雅治って、あの雅君⁉ なのよね。おどろき。わたし里苗未来よ。覚えてる?」
「ヤッパリ私の感は正しかったのね」
まだブツブツと呟いて、一人でうなずいていた。
里苗未来、実家の近所のねーちゃん、二つ上のまじめなおねーちゃんだ。
小学校の頃には、集団登校などでお世話になった覚えがある。
そう、ヒーローを夢見て登校中にも突然走り出しては迷惑を掛けまくったように記憶がある。
戦闘力アップと思って、ガードレールと叩き、電柱を蹴り飛ばして、怒られた覚えがある。
まさか、黒歴史の生き証人が、いや、この場合、死に証人なのか…、まあいい、じゃない良くない。
未来ねーちゃんに訊いたかどうか覚えていないが、真剣に「どうすれば変身できますか」って聞き捲っていた時もあった。
中学生の時もパソコンクラブでお世話になったから、忘れるはずもない。
未来ねーちゃんは動画編集で映像をアップしていたのに対して、僕はゲームが目的でクラブに入った口だ。
ちなみに告白して撃沈。追撃で引きこもった時の相手は、未来ねーちゃんじゃない。
噂で看護師になったって聞いたことはあるけど、まさかの再会とは。
「未来ねーちゃん」
「ミクちゃんでいいよ。セージ君、…ちゃんもその方がいいでしょう」
未来ねーちゃん、笑わなくってもいいでしょう。
「は、はい」
「これからも頼りにしています。よろしくお願いします」
「あ、そうだね。こちらこそよろしくお願いします」
須田雅治の雅治須田がセージスタ。
里苗未来の未来里苗がミクリーナ。
なんとなくだが読めなくもない。
「ねえ、ミクちゃん。僕たちの名前みたいに、転生者ってみんな転生前の名前を引きずってるのかな」
「四分の一から五分の一程度ね」
「え、どうして」
「セージちゃんは、命名の仕方を知らないの」
「うん、聞いたことない」
「いくつかあるわね…」
説明は以下の通り。
一つは、神託による命名。神社なりに命名の祈願をして、名前を授かる儀式をする。
一つは、親の希望や思いを神に祈願して、神託による命名。儀式的にはほぼ同様。
お任せか、条件付けかの違いだ。
ちなみに候補を上げてどれがいいかってこともあるそうだ。
一つは、親が命名するけど、先祖の名前を継承したり、神や英雄の名前を頂いたりするのがほとんどだ。
ただし、先祖の名前はそのままってこともい多いそうだが、神や英雄の名前はそのままだと不敬ってことでもないんだけど、一文字だけ先祖の名前に交換したり、入れ込むのが普通なんだって。
中には、気に入った二つの名前を合体さるなんてこともあるんだとか。
随分とバリエーションに飛んだ名前になりそうだ。
神託はもちろんお金がかかるし、こだわりもある親も多く、最近では多くの親が自分で命名するんだそうだ。
僕はどうやらお任せタイプの神託による命名なんじゃないかな。
ミクちゃんもそうなんだって。
その後は終日未来ちゃんと昔話(?)に、
「雅ちゃんっていつもチョコチョコと心配ばっかりで…」
「雅ちゃんって呼ぶな。し、しかたないでしょ!」
花を咲かせ(傷をえぐられ)、
「まさかガードレールを飛び越えて、車道に飛び出すなって、運転手さんが上手かったからよかったものの」
「ヒ、ヒーローだって、たまにはし、失敗しるるんだぁ」
「ハハハ、しるるん?」
「うるさい!」
「電柱を蹴り飛ばして、足痛いって。おぶって大変だったんだから」
はい、その節は、お世話になりました。
「そ、そんなこともあったよね⁉」
盛り上がった(ダメージは大きかったが)。
もちろん大災厄の事。
消滅させるダンジョンの見分け方。
そもそもどうやってダンジョンを消滅させるのか。
それに魔法陣の『複写』に、魔法の事も話したのは言うまでもない。
結局は両親におじさんおばさんの話でしんみりしたんだけど、二人とも記憶が曖昧なんだ。いや、ハッキリと顔や起こったことが思い出せるけど、なんだか愛着が薄らいでいるような感覚がするから、これも記憶操作の一環かもしれない。
そういえばこれまで、あまり思い出さなかったな。