107. 医療魔法士ミクリーヌ
九月八日青曜日。
セージちゃんが王様と狩りで出かけちゃいました。
また置いてきぼりです。ミクリーナはプンプンです。まったくもー、です。
お母さんと今日は帰還の準備もあるから、落ち着いていましょうということになっている。
仲良くしてくださるアマルトゥド侯爵夫人とディンドン侯爵夫人とも相談しているので、セージちゃんが帰ってきてからのお別れ会の夕食会でお会いするので、昼間は暇なはずです。
荷物はソロボックスとフェイクバッグに仕舞ってるから、今更セイルするものもほとんどないんだって。
ミクリーナがセージちゃん大丈夫かな、と思いながら読書をしていると、突然セージちゃんの顔が見えた気がした。
それがすぐさまはっきりと見えたら、死にそうな顔をしてるんです。
思わず「セージちゃーん!」と叫んでしまい、ボロボロと涙が出ました。
「ミクどうしたのですか」
お母さんに声を掛けられたようですが、耳に入りません。
そうしたら、突然、セージちゃんが目の前に現れました。
体は血だらけで、真っ青な顔。
「キャーーーー!」
「ミク、落ち着きなさい。
……セージ君……」
付き人用の部屋からレイベさんが駆け込んできた。
「奥様、ミクちゃん、気を確かに」
「ええ、そうね。ミク、急いで誰か呼んできてちょうだい。できますか」
「はい。できます」
「あ、その前にホーリークリーンを掛けてちょだい。大丈夫ですか。できますか」
「はい」
はぁはぁ、と深呼吸して、精神を集中して、
「<ホーリークリーン>」
見るとセージちゃんはキレイになりました。
「さあ、ミク急いで。
レイベさんは、セージ君の部屋に行って、何か着替えがあれば持って着てちょうだい」
「かしこまりました」
私は部屋を飛び出して、そう身体強化も忘れて、それでもものすごい勢いで。
医療室は知らないから、正面の衛士の控室だ。
廊下を駆け、階段を降り、正面扉の横の衛士の控室に飛び込んだ。
「ケガ人です。助けてください」
「貴方様はウインダムス家の…」
「ミクリーナです」
「ミクリーナ様。それでどなたが怪我をされたのですか? 容体は?」
「よくわかりません。とにかく医者を、お医者様をお願いします」
「かしこまりました。直ぐに手配します。お部屋はウインダムス様のお部屋でよろしいですか」
「はい、急いでお願いします」
そう言い置くと、またも飛び出して階段を駆け上がり、廊下を走り、部屋に戻りました。
「セージちゃんは」
「しー、静かに」
「ご、ごめんなさい、それでセージちゃんは?」
「傷はふさがってるようですが、出血がひどかったのか、他に原因があるかわかりません」
セージちゃんはお母さんのベッドに横になていました。
顔色が真っ白、いえ、蒼くマダラになています。
「お母さん、私が治療します」
「直ぐにお医者様……、心配なのね。頑張って直してあげましょうね。
ミクの光魔法は裏切りません。
ただしセージ君が苦しそうにしたり、弱ってきたと思ったら止めるのよ。
それとミクも無理をしないと誓ってちょうだい」
「はい、わかりました」
お母さんに離れてもらって、枕元に立つ。
セージちゃんの息が、ゼエ、ゼエ、と荒い。
『魔力眼』で、観察すると、セージちゃんの体内魔法力が荒れ狂っているみたい。
直してあげるから。
精神を集中する。
「奥様……」
「しー、お静かに」
「……」
服を持って着たレイベさんも状況を理解したのか、無言でうなずく。
乱れた精神をもう一度集中しなおして。
あれ、これって毒? 、いえ毒だよね。なぜか確信があった。
「<ハイキュア>」
光魔法のレベル3、病気や毒治療に用いる魔法です。
セージちゃんの体を、魔法の光が優しく包む。
しばらく観察すれけど、息が荒いままで特に変化無し。
体内魔法力も荒れ狂ってたままだ。
首筋に手を振れるとビックリするほど熱がある。
セージちゃん、戦ってるんだ。
「<ハイキュア>」
今度は少し、息が軽くなったような気がします。
光魔法は治療される側も体力を消耗する。それを見極めて掛けないといけない。
でもこれだけ、体内魔法力が荒れ狂ってたら体力の消耗も激しいはずだ。
「<ハイキュア>」
これ以上は無理がありそうです。
セージちゃんの手を握る。
そうだ、この手、いつもの手だ。でも熱い。
手を握るとセージちゃんの荒れ狂った魔法力がより鮮明に伝わってくる。
そして、一つの案が思い浮かんだ。でも、できるでしょうか。
いえ、できるはずです。いつもセージちゃんにやってもらってたことだもの。
精神集中、もっと、もっと研ぎ澄まして。
感じる、感じられる。
すごい魔法量。巻き込まれそう。魔素まで体内で暴れ回ってる。
でもいつもセージちゃんは、魔法力って言ってたから、魔素は無視していいのよね。
頑張るのよミクリーナ。できるんだから。
ユックリ、そうユックリと。
荒れ狂った魔法力に取り込まれないように気を付けながら、同調して、同調して静めるのよ。
あ、ダメ。暴れっちゃダメだったら。
そうそう、魔法力さん落ち着いて。お願い。
◇ ◇ ◇
ドアがノックされ、レイベさんに導かれ、衛士に連れられた医師が入ってきた。
「怪我人がいらっしゃると伺いましたが、どちらに」
「しー、お静かに」
マールグリットは、口に指を立て、お願いした。
「失礼しました。それで怪我人は」
「あそこで治療を受けています」
ミクとセージ君を指さす。
「え、……、え、あのお嬢様が、あの坊ちゃんを…」
「ええ、そうです。
先ほどから荒れ狂っていた魔法力が落ち着いてきたように思われます」
どうやったかはわかりませんが、ミクには治療方法がシッカリとわかっているようです。
「そうなのですか」
医師が魔力眼だろうか、魔法力や魔素を感知するスキルを発動させる。
一流の医師は、魔法力や魔素を感知できなければ無理とされる。
その程度はお手のものでしょう。
医師の表情を見ていると、驚きに変化した。
私も我が子ながらこれほどの集中力と持続力があることに驚愕しているのですから、お医者様が驚いたことを、誇りに思い、少しだけ、そう少しだけですが自慢がしたくなってしまいそうです。
「本当に治療をされているのですね。
それでどういたしましょう」
医師が話しかけてきた。
「あの治療は続けてよろしいのでしょうか?」
「それはわかりかねます」
「どうしてでしょう」
「魔法士…? お嬢様は医療魔法士でよろしいのでしょうか?」
「あのー、質問の意味がわかりかねますが」
「そうですか。…(ゴホン)。
えー、今のところの治療はうまくいっているように見受けられます。
そこに奥様も疑問はないと存じます」
「はい」
そういわれてみればそうですね。何故でしょうか、ミクの真剣な顔を見たら、できると信じて疑いませんでした。
「問題は、あの精神集中がどれだけ続くかです。
奥様はあの治療法をご存知ですか?
お嬢様は正しく治療法を習得されていますか?」
「どちらもいいえ…、いえ、私は存じませんが、娘がどこかで習った可能性はあります」
習ったとすれば、今治療を受けているセージ君からですけどね。
セージ君はどれだけの文献を読み込んで、どれだけの知識があるかわかりません。
さすがに魔法研究所の所員には及ばないと思いますが、魔法の知識だけでしたら、オーラン市でも一〇〇本、いえ五〇本の指に入るのではないかしら。
オーラン市の人口四万七千人からすればとてつもないことです。
「そうですか。
あの治療は多分ですが“魔法波動同調鎮静法”といいまして、非常に難しく、且つ危険を伴う治療法です」
魔法波動同調鎮静法、名称を聞いて思いあたることがあります。
セージ君から似たような事をやってもらった覚えがあります。
ミクには何度も掛けていたようですし。
それを使用してミクが治療をしているってことかしら。
「驚かれないのですね」
「驚くような事かしら」
実際は驚いていますが。
「奥様にとっては普通かもしれませんが、一般的には驚かれることです」
「ところで危険とは」
「“魔法波動同調鎮静法”は、まずは治療者の魔法力を感知するところから始まります。
そして治療者の魔法力の波動、えー、魔法力には各人各様の波動がございます。
その波動に同調しながら患部に干渉して、治療を行います。
時には原因を認識した時点で、薬などに切り替えることもありますが、それはさておき、お嬢様の治療、そのまま同調をしながら治療する時の危険性を申し上げます」
医師が一旦言葉を切ってミクの方を見て二人を観察する。
私が見ても特に問題はなさそうです。
「二つの危険があります。
一つは、干渉し過ぎて、治療者に何らかの障害を負わせてしまうことです。
もう一つは、治療者からの魔法力を受けてしまい、医師側、今回はお嬢様ですが、何らかの障害を受けてしまうことです。
もちろん、場合によっては両方が障害を受けることもございます」
「お医者様から見て、その危険性はいかがなものでしょう」
「何とも申し上げられません。
確かに現状はうまくいってるように伺えますが、お嬢様の技量や集中力がどれだけ持つか、私には判断できるものがございません」
「そうですか、それでは止めさせた方がよろしいでしょうか」
「それもお勧めできません。
同調が深ければ深いほど、周囲からのほんのわずかは衝撃やショックで乱れることがございます」
「見守るしかないということですか」
「全て奥様のお心しだいかと」
お医者様にだけ、何かあった時の対処があるからと残っていただき、レイベさんにお願いして、お茶を喫することにしました。
◇ ◇ ◇
観察し続けること四〇分ほど。
寝息が聞こえてきました。
どうやら無事に治療は終わったようです。
それにしても、安らかな寝顔です。
それも二つ。
荒かったセージ君の息が落ち着いて落ち着いた寝息になった。
そして疲れたのか、ミクの安らかな寝息は、セージ君の寝息と同調しているようです。
セージ君の手を握りしめたミクを、セージ君の横に寝かせてあげました。
「いかがでしょう」
「あらためて診察をしてみないとはっきりしたことは申し上げられませんが、お嬢様の治療は成功したように見受けられます」
「それでは」
「いいえ、今は起こさない方が。
それにしても、とてつもないお嬢様です。魔法界がひっくり返るかもしれません」
このお医者様がセージ君のことを知ったら、なんという褒め言葉を発するのかしら。
「お世辞にしても、嬉しい褒め言葉です。
ありがとうございます」
「いいえ、褒め言葉は褒め言葉ですが、真実の言葉です。
お嬢様にはそれほどの才能がございます」
あらあら、褒めすぎですよ。
と、その時にグラリと地震が…。
治療中でなくて、よかったと胸をなでおろしました。
お医者様も、口には出しませんでしたが、二コリと笑って安堵の表情を浮かべました。
念のため、セージ君のお腹の傷を見ていただきましたが、
「かなり高度の治療をされているようです。
これもお嬢様が?」
「それは違います」
ミクが治療する前に傷口はふさがていました。
「何か追加で治療が必要でしょうか」
「体力の問題もありますから、今はこのままで」
しばらく観察をしてからお医者様が、
「お嬢様は素晴らしい才能を秘めた医療魔法士です。
良いものを拝見させていただきました。
引き上げます。何かございましたらいつでもお呼びください。
念のために解毒薬と体力回復の強壮剤を置いてまいります」
部屋から出ていきました。
◇ ◇ ◇
マールグリットは、うたた寝をしていたようです。
バタバタと騒がしい音で目が覚めた。
ミクとセージ君は今だ夢の中を散歩中のようです。
「陛下、お子様がいるとは申しましても、女性の部屋です」
「おお、そうであったな」
「お静かに、セージスタ殿は怪我人です」
「わかっておる」
トントンとノックと一緒に、ウインダムス殿、ウインダムス殿、と呼ぶ声に、レイベさんがドアを開ける。
雪崩を打っ多様な勢いでヴェネチアン国王陛下とミラーニアン公爵が近衛兵を引き連れ入ってきました。
「陛下、申し訳ありませんが、病人が眠っております」
「ああ、すまん」
「ウインダムス殿、申し訳ない」
「それでセージスタ殿の様態は」
「もう少々、お静かにお願いいたします。セージ君は安静にして眠っております」
「そうか、そうだな。それは何よりだ」
マールグリットは陛下とミラーニアン公爵にセージ君の寝顔を見せる。
「後を頼みます、陛下とミラーニアン公爵にご説明してきます」
「何かあればどちらにご連絡をすれば」
レイベさんに後を頼んでハッとしました。
その後の相談で、私どもの部屋の前に近衛兵が歩哨が立って、何かあればレイベさんが直ぐに連絡ができるように取り計らってくれました。
そして私は迎賓館の談話室の一室で説明をすることになりました。
私が全てを説明すると、お二人は何か困ったご様子でした。
何がいけなかったのでしょうか?
「後程、セージスタ殿に訊ねなければならないので、貴方にはわかってしまうことですから」との前置きで伺いましたら、迎賓館には、テレポート避けの高度で複雑な結界が張ってあるのだそうです。
それをセージ君は突破してしまったとのことです。
まためんどくさいことを。セージ君は、いつでもとんでもないことをやってくれます。
思わず、学校から七沢滝ダンジョンにテレポートをしたことを申し上げてしまいそうでしたが、ハッと気づいて止めました。
セージ君が気が付いたら、話さないように釘を刺そうと思います。
その後に、部屋に来たお医者様が呼ばれ、確認をされました。
ミクの治療には驚かれてしまったのは、致し方のないことです。
今度はこちらが訊く番です。
「セージ君は何故切られたのでしょうか」
ファントムスフォーの襲撃のことを教えていただきました。
ただ狙ったのが、王様かセージ君かわからないそうです。
二人を狙ったかもしれないそうです。
口から心臓が飛び出るかと思いました。
ギランダー帝国に帰っていなかったのですね。
ミクが、お腹が減ったと目を覚ましたのが真夜中でした。
◇ ◇ ◇
ミクリーナは目が覚めると、メチャクチャお腹が減っていました。
そして、シッカリと手を握ったままでした。
セージちゃんは熱が下がっていました。
寝顔も、あ、そういえば寝顔を見るなんて、浮遊島のイーリスが落下した時にレストランでセージちゃんが眠った時以来かもしれません。
部屋がもっと明るければ…、カーテンがしまっていて、真っ暗、夜中みたいです。
セージちゃんの寝顔をよく見られるのに。
そうだ、<ライト>
セージちゃん、青白かった顔が、ほんのりと赤みがさしていて、スース―と気持ちよさそうに眠っています。
グー。
恥ずかしい。セージちゃんてば、お腹の音聞いてなかったよね。
「ミク、起きたの」
「あ、お母さん。うん、今起きた…」
「体に何か、えー、痛いとか、変な感じがするとかないですか」
何かお母さんが心配そうです。
あれ、洋服もそのままだ。そういえばセージちゃんを治療していたはずが? あれ、私寝ちゃったんだ。
またもグーです。
「(クスッ)、心配なさそうね。まずは顔を洗ってサッパリしてきなさい。
お茶とお菓子しかありませんが、それで我慢してね」
「はい⁉」
なんだかお義母さんに心配されてたみたい。
心配なのはセージちゃんでしょ。
言われた通りにして、小用も済ませると、本当にお腹が減っていました。
お茶に、ドライフルーツの入ったパウンドケーキは美味しかったです。
大きなドライフルーツパウンドケーキを、二切れも食べてしまいました。
チョコレートも食べて、お腹いっぱいです。
お腹が一段落したころ、お母さんが訊ねてきました。
「ミクから見て、セージ君はどうですか。何か悪そうなところはありますか」
あ、そういえばまだ、あわてて『魔力眼』でセージちゃんを見ました。それもベッドに駆け寄って。
隅々まで見ましたが、変なところはなさそうです。
手を握って、体内の魔法力も落ち着いています。
「大丈夫そうです」
「ありがとう。よく頑張りました。お医者様も褒めていましたよ」
あ、そういえば私が呼びに行ったんだっけ。来てくれたんだ。
「貴方がズーッと手を握っていたから着替えさせられなかったのよ」
お母さんお言葉に、体中がカーッと熱くなりました。恥ずかしい。
「さ、セージちゃんをパジャマに着替えさせましょう」
「はい」
切り裂かれた洋服に、お腹のケガを何度も見ていました。
治療はされているようですが、痛々しそうです。
「きれいにしてあげて」
「はい、<ホーリークリーン>」
きれいにして観察しましたが、痛々しそうなのは確かですが、かなり直っているようです。
「あれだけの傷がずいぶんと早い、早すぎますね……」
そういえばお母さんは傷を見ていたはずです。
途中で言葉を止めてしまいましたが、治りがそんなに早いということでしょうか。
ということは、もっとひどかったってことですよね。
またまた、傷口をマジマジと見つめてしまいました。
寝ている人にお母さんはいとも簡単に洋服を着せてしまいました。
あれだけ動かされてまで寝ているって、よっぽどひどい目に遭ったんだと思うと、涙が出てきました。
「大丈夫よ。あなたが必死で治療したんですもの」
「わ、私なんか…」
「お医者様も、ミクの治療に感心されていたわよ。
傷がほとんど直ったのもミクが治療したのですよね」
「いいえ……」
そんな治療はした覚えはありませんが、何かが作用したのでしょうか?
「そうなのですか」
あ、そうだ。
<ハイキュア>
<リライブセル>
<ハイヒーリング>
魔法を掛けました。
毒治療だけでなく、細胞の活性化に再生速度向上もです。
もっと早く治りますように。
お母さんに、もう少し寝てなさい、と言われ、パジャマに着替えて自分に<ホーリークリーン>。
セージちゃんの眠っているベッドに入って手を握って…。
「あらあら、またそのベッドで眠るの」
だってベッドは二つしかないから仕方ないじゃないですか。
あ、あー、そういえばセージちゃんの裸を見ちゃたんだ。
着替えをさせていた時には必死だったけど、また体が熱くなったのは秘密です。
目をつむると、セージちゃんの裸が見えて、目が冴えて眠れません。
ただし、魔法力のあばれは感じられません。
恥ずかしいやら、ホッとするやら。
お母さんが部屋の明かりを暗くしました。
それと、お母さんには言いませんでしたが、私なんだか…いいえ夢の中のことです。楽しい夢の中の事でした。
その夢のことを思い出し、考えていたら、いつの間にか……。
◇ ◇ ◇
九月九日黄曜日。
「おはようございます」
レイベさんの声で起きました。
隣のセージちゃんはまだ眠っています。それも気持ちよさそうに。
魔法力や魔素に、あばれは感じられません。落ち着いています。
魔法を掛けようかとも思ったけど、体力が落ちているみたいだからやめました。
お母さんと一緒に、お腹の傷痕を見たけど、驚きました。
傷痕が、更に小さくなっていたんです。
そしてセージちゃんが目覚めたのは、美味しいお昼を食べた後でした。