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TATALI  作者: CGF
7/10


デフォルメされて可愛らしくなったあの仔のイラストが出来た。


同人誌を描いてる友人にラミネートを借りて加工する。


「なにこれカワイ~!一個ちょうだい?」


「…いいよ、はい」


きっと言われると思っていたので、あの仔をいくつか描いておいた。



家に帰った後、玄関のポストに貼ってみる。さすがに玄関の扉には貼れない。




…それほど変じゃないかな。




「あらいいわね、それ」


母は気に入ってくれた様だ、剥がされたりはしないだろう。



玄関から家に入ろうとした時、サイレンの音が近付いてきた。



…家の前を救急車が坂道を上って行く。



「…古い家の方だわ、お爺さんお婆さんばっかりだから…何かあったかしら?」



私の耳にあの仔の声が聴こえた気がした。





『悪いことが起きるよ』







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