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TATALI  作者: CGF
5/10


日曜日。町を散策した。


造成工事も今日はお休みらしく、機械音がしない。




上に行ってみよう。




黄色と黒のロープで工事区画が立ち入れない様にしてある。


その脇を抜けて古い家の前を通り、森のなかに狭い石段を見付ける。




社に上がる階段かな?




狭く急な石段を上る。手摺の様なものが無いので転んだら大変だ。




「…綺麗」




石段を上り切り、後ろを振り向けば私の町から麓の街、そして海まで一望出来る。


海はお日様を照り返してキラキラと輝いている。


息を整えながら少しの間、海を観ていた。




森がざわつく。


風を感じて振り向くと、少し拓けた空き地の隅に…社があった。



去年の落ち葉が重なる空き地を、社に向かって歩く。


灰色の社はさほど大きなものではなかった。人が何人か入れる程度。


社は朽ち始めている。


陽と雨の積み重ねで灰色になって、歪んでいた。


元は何か書いてあったらしいところも掠れて読めない。



「“新町”の人かい?」



後ろから声をかけられた。


近所のお婆さん…多分。



「もうここにお詣りすることも無いねぇ…明日には崩されるから」


「…ここは何の神様なんですか?」



お婆さんは首をかしげ、困った様に言った。



「さぁ?昔々からあるんだよ。若い頃には社のなかに牛の首があってね、骨だけど…もう崩れちゃってるねぇ」




御神体だったのかねぇ……




「牛、居たんですか?」


「そりゃあ昔々はね。畑耕すのに使ったさ」


私は何か書いてあったところを、もう一度見た。




…やはり判らなかった。




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