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TATALI  作者: CGF
4/10


また夢のなかにいた。


あの仔が笑いかける。




『描いたかい?描いたかい?』




(まだよ…まだ描いていない)


私は声が出ない。


でもあの仔には伝わったのが解った。





『悪いことが起きるよ』





何が起きるのだろう?



あの仔の顔は心無しかやつれて見えた。


赤ん坊の瞳に、狂気と僅かな憂いの色がある。




『牛が居ない。僕も居ない』




私の町には牛なんて確かに居ない。


でもそれがなんだというの?




『悪いことが起きるよ』






────────


『牛が居ない…ねぇ』


太った人の良さそうな顔がモニターの向こうで首を捻る。


『あれかな?件は牛から産まれてくるって話があるから。牛が居ないイコール自分が姿を現せられない…とか?』


「牛から産まれるの?」


『そういう話もあるね…産まれてこれないから、ハッキリとした予言が出来ないのかな?…そんな風に取れるね』



この人は私の話に付き合ってくれる。


真面目に向き合ってくれているのか、単に気を引きたいだけなのかは判らない。



『君の夢にどういう意味があるのか?それは僕には解らないけど、描いて欲しいって云うなら描いてみたらどう?』


「絵、下手なんだよね」



途中まで描いて、止めた。


リアルに描こうとすればするほど、あの仔の姿がぼやけてしまう。記憶が薄れていく。


ファンシーなキャラなら描けるけど、これは違うと思って消した。



『どんな悪いことなのか判らないけど、君が視ている夢は一種の予知夢なのかもしれないね。動物は災害を予知するって云うだろ?』


「…人間ですけど一応?」


『人間だって動物だよ。だからひょっとしたら災害の前兆を、君は知らずに感知してるのかもしれないね』




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