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5話:早くお見舞いに行かせてください

 亜露覇高校から約2キロ離れている病院―。

 ここでは先日行われたレクレーションの「サバイバルゲーム」において重傷等の人が多数入院していた。

 その中には呂猛も含まれていた。

 仲間が入院とだけあって竜馬は見舞いに行こうと誘った。


 亜露覇高校1年A組教室―。

 「カズ〜、今日の放課後呂猛の見舞い行かない?」

 竜馬はカズを最初に誘ってみた。

 「え?ん〜、みんなと帰る予定あるんやけど…」

 カズは同じ中学出身の人と帰るのが日常的である。

 「別にいいで。ついでに馬趙雲誘っていいけ?」

 カズはサバイバルゲームの一件を機に馬趙雲とはとても仲が良くなったのである。

 水魚の交わりってな感じで♪

 ということでカズを誘うのに成功した。


 次に竜馬は夏候惇の元へ行った。

 どうやら夏候惇も誘うようである。

 「夏候惇さん、今日の放課後呂猛のお見舞い行くけど、一緒に来る?」

 「私が呂猛の見舞いを…。面白いな、いいでしょう、同行するわ。」

 ってことで夏候惇の説得も難なく成功したのであった。


 今日の日程も終わり、最後に先生からの諸連絡だけだった。

 「このクラスもたくさんの入院者が居ます。暇があったらお見舞いに行こう。以上!」

 一之瀬の言葉で最後は締めくくられた。

 全て終わって放課後だ!今から見舞いへレッツゴーである。


 学校終わって4時半―。

 「んじゃ、見舞いに行こうか。」

 竜馬が皆をまとめる…が

 「馬趙雲呼んでくるわー。」

 「私一之瀬先生に呼ばれていたんだったわ。先に行ってて。」

 カズと夏候惇は教室をさっさと去るのであった。

 数分後カズらと合流し、夏候惇を抜いて一行は出発した。


 1階の廊下―。

 なぜか不良軍団が廊下掃除をしている。

 竜馬は近くにいた四条に尋ねた。

 「四条先生、なんで彼らは掃除しているんですか?」

 「なんかね、罰らしいわ。どうやら教頭先生の逆鱗に触れちゃったみたいで…。で、私がお目付け役ね。」

 竜馬は先日のサバイバルゲームの時、十四創滅に呼び出しを喰らっていた事を思い出て納得した。

 そんな中カズは余計な一言を発する。

 「罰かぁ〜、だせぇなぁ〜。ちゃんと校則守ってけばええのに…。」

 その言葉を奴は聞いていた。

 「ほう、よくもまぁ俺の前でそんなことが言えるな?」

 恐る恐る振り返ってみたが思った通りの人物であった。

 やっぱり不良だ。


 「ふざけやがって!ぶっ殺してやる!!」

 「ぼ、暴力はんた〜い!」

 戦闘開始である。

 カズは逃げ回り、不良がそれを追った。それを馬趙雲が介入し、不良の連れも戦闘に参加。「それは卑怯だぞ?」と竜馬も入り、遅れて合流しにきた夏候惇も止めようと中に入り1階は激しさを増した。

 「あ、あなた達?また怒られるわよ?」

 四条は男たちの戦いを収拾しきれない!

 「そうやで?こんなことしたらまた怒られるんやで?」

 カズのまた無駄な言葉に不良は怒りを増した。

 「お前を1発殴らせてくれるなら直ぐ終わりにしてやるよ!」

 「お前ら。四条が言ってる事が聞けねぇのか?」

 誰かの声がした。

 ハッと戦闘がやんだ瞬間不良がカズを殴った。

 「痛ァッ!」

 「おい、不良!空気を読めよ。」

 また声がした。

 不良はにらんでやろうと声のほうを見た。そこで自分のした過ちを悟る事となる…。

 声の主は八重桜だ。

 「桜ちゃんいいタイミング♪」

 四条は八重桜の登場を喜んだ。

 「ちゃん付けすんじゃねぇよ…。」

 いつものように八重桜は四条を呆れて怒った。

 これによって不良は八重桜によってまた生徒指導部へ連行される事となる…。(笑)


 「あなたたちも随分とやられたわねぇ…。保健室にいらっしゃい。」

 四条は竜馬達を保健室に連れ込んだ。

 時刻は5時である―。(結構やりあったみたいだな)

 保健室は四条の私室と化しつつあるらしい。今はなき(入院中)呂猛の話だ。

 全体的に水色えお基調としている。保健室なのに白じゃないのか…。

 そこで怪我の手当てをしてもらった。

 そのうち八重桜がやってきて竜馬達に言った。

 「お前ら大丈夫か?あいつらもそんなに弱くねぇ…。よくやられなかったな。」

 そして夏候惇の方を見て。

 「お!お前は女か!」

 「先生失礼ですが…。」

 さすがに先生相手でも嫌な所を突かれたので黙っていられないようだ。

 「桜ちゃん、謝った方がいいわよ?」

 四条は笑って言った。

 「…(ブツブツ)悪かったな。」

 まだまだ子供だ。


 結局保健室で時間を費やしすぎた。

 時刻は6時半…。

 ちょっと遅いがようやく病院へ向かった。

 病院についたら7時だ。

 病院に着いたら着いたで馬趙雲とカズはトイレ。しかもカズはなぜか迷子…。

 病室に着いたら7時近くになっていた―。


 やっと呂猛に会った。

 「おいおい。もっと学校は早く終わってるだろ!?」

 呂猛の第一声がこれだ!

 「…帰る。」

 夏候惇はもう帰った。

 呂猛は驚いて残りのメンバーに尋ねた。

 「俺、なんか言ったけ?」

 「多分今の台詞だと拙者は思う。」

 馬趙雲は答えた。

 「多分そうやと思うで?」

 カズも分かっている。

 しかし残りの2人はなぜか分からなかったのであった…。(竜馬と呂猛のこと)


 「呂猛、一応授業何してるかわかるようにノート持ってきたけど見る?」

 「おう!見るぜ見るぜぃ。」

 竜馬はノートを呂猛に手渡した。

 いい人だなぁ〜竜馬。

 その後雑談をしていると2人の男が入ってきた。

 呂虎と呂王だ。

 「あ、呂虎先輩に呂王先輩!こんばんわ。」

 竜馬は真っ先に挨拶をした。

 続いて馬趙雲、カズだ。

 その後も少し話をして竜馬らは病院を後にした―。

 竜馬は来るのにてこずったのに後悔したのであった…。(ほとんどカズの責任だが)


 場面は変わって夏候惇。

 一足先に帰っていたが、家には着いていない!

 夏候惇には魔の手が伸びていた―。

 

 誘拐だ・・・

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