プロローグ
初投稿になります。まだ練り込めてないのですが勢いで書いてみようと思います。
物語り〜プロローグ〜
ーこれはある青年の物語。
とある青年の物語。
その青年は強くなかった。
弱かったわけではない。
ただ何ももっていなかった。
この世界に居る人間がだれしも一つは与えられる女神の加護。
青年はなにも与えられなかった。
加護をもたぬ異端の青年。
青年はただ帰りたかった。
もとの場所に。青年を待つ人が居る場所に。
青年は戦った。ただ帰る方法を見つける為に。
そして青年は出会った。
世界の為に戦う少女に。
望んだわけではなくただ与えられた力のために戦う少女に。
光の勇者と呼ばれる少女の為に。
青年は帰りたかった。そして、少女も救いたかった。
だけど青年には特別な力はなかった。
人より多少優れた身体能力と魔力は多少あったらしい。
それでもその力は勇者と呼ばれる人達とは比べ物にならないものだった。
本来もっているべき加護、光の聖霊、四元素精霊、剣、盾、癒しの加護など特別な加護じゃなくても健康や料理に関する加護、何か一つくらいもっているはずなのに青年にはなにもなかった。
それでも、青年は戦った。剣聖と拳聖と呼ばれる師達にに全くないと言われた武の才。
魔法も魔力はあっても魔法を構築、詠唱することができず非効率と使われなくなった原始魔法しか使えなかった。
それらは全く特別優れた力ではなかった。
それでも青年は戦った。帰るために。少女のために。
ある日、青年は力が及ばないことを知った。
なんとか生き抜いてきた。助けることができた人達がいた。
しかし、青年の力だけでは届かないものがあると悟る時があった。
故に青年は力を求めた。青年は力の代償に何かを差し出したらしいがそれは誰も知らない。
その力は強大だった。しかし、それでも勇者と言われる人達と比べると強かったわけではない。
それでも、青年は生き抜いた。ただ帰るために。そして、少女の為に。
これはそんな青年の物語。ただ、巻き込まれ、帰る場所を失った青年がある少女と出会った物語。
世界を救う物語ー