第1話
書き始めたのは良いんだけど、自分でジャンルが分かってない((((;゜Д゜)))))))
「あれ?悠さんじゃないっすかー!」
懐かしい声が聞こえた。
「おう、久しぶり」
前に辞めた部活の後輩で、当時は選手からマネージャーになった俺と良く話したりして、一緒に頑張っていた奴らの内の一人だった。
「久しぶりっすねー!先輩をあんまり見なくなったもんだから気になってたっすよー」
あの頃は、誰よりも頑張ろうとしてた。
「あははー、あんま学校来てないからな」
だけど、結局は何も届かないことに気付いて嫌になって辞めてしまった。
「たまには遊びに行きましょーよ」
普通というのが嫌だった。
「そうだな。ごめん、俺、バイトに行かないとだから」
幼い頃は、自分が特別になれるんだと信じていた。
「あ、そーなんすね。じゃあ、連絡するんで、絶対遊びに行きましょーね!」
だけど、周りには俺以上の奴なんて沢山いて、俺自身は沢山いる奴らの真ん中くらい、良くて真ん中より少し上くらい、といったところが、常に俺の実力だった。
「おう、じゃあ、またそのうちな」
それに気付けたのは、俺が21歳になった時だ。
「はい!じゃあ、お疲れ様でーす!」
いや、ホントはもっと前に気付けていた。だけど、諦め、というのをしたのが、今になってからなのかもしれない。
「お疲れー、部活頑張れよー」
結局、普通が嫌いだったのに、落ち着いた場所がどこにでもある普通の大学生活だった。
何か特別なものになりたかった。だけど、その特別の目指す先が曖昧だったのかもしれない。
いろんな事を試してみた。サッカー、野球、陸上競技、テニス。
昔から、運動神経は良い方だった。頭がそんなに出来が良くなかったから、俺の目指すのはそういったスポーツでしかないと思っていた。
だけど、どれも中途半端で終わってしまった。
「プルルルル、プルルルル」
今はもう、目指す先は何も見えてない。
(…ん?また、あいつからか?)
ただ、惰性に生きていくだけで、何も起こらないで終わると思ってた。
「もしもし?今?学校にいるよ。これから?いーよ、じゃあ、今から向かうわ」
そう思っていた。彼女と会うまでは。